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Posted by ミリタリーブログ  at 

2016年09月02日

和歌山の拳銃殺傷事件


先日、2丁拳銃で殺傷事件があった。
どんな種類の銃を使ったんだろうと興味本位で思っていたが、ネットで探すといろいろと出てくる。
中国製のトカレフやガバメントという意見が大半だったと思う。
中国製のトカレフ(54-1式拳銃)は80年代に大量密輸入されたとされており、メッキされたものは、暴力団関係者では”銀ダラ”と呼ばれているらしいので銀色のはそれかもしれない。

弾は、オリジナルのトカレフであれば 7.62x25mm だが、後の213式拳銃であれば、ペレグラム9mm弾になる。

ガバメント1911タイプはいろいろな会社で製造しており、世界中で普及している。45口径が主流だが、9mmも40口径もある。






この事件で3つほど思ったことがある。

一つ目は、昨日も書いたが、暴発の可能性も含む犯人の射撃に関する器量だ。
凶悪犯人に安全もないのだが、映像で見る限りは、トリガーフィンガーアウトをしていたり、トリガに指がかかったりしている。
銃口は無造作にいろいろなところに向けているのが気になった。
当然だと思うが、撃ったことはあるくらいの程度の器量だと思った。
 

2つ目は、犯人が薬物を使用していた可能性があるということだ。
フィリピンでは、ドラッグ戦争と呼ばれる ドテルテ大統領の指揮による ドラッグの大撲滅作戦が行われている。
この犯人が、ドラッグ常習者だとすると、まさにこのような事件がたびたびフィリピンで起こっている(いた)。
 
フィリピンでは銃は入手しやすく、ドラッグ常習者が持てば、まさにキチガイに刃物状態になり、多くの人が殺されるなど被害にあった。
ドラッグを販売している人はさらに悪く、その上に君臨する 大物は諸悪の根源だ。
 
日本や諸外国のメディでは、ドテルテを極悪非道の人権無視の独裁者みたいなことで報道されていると思うが、フィリピンでは受け止め方は、全く違う。
ドテルテ支持が90%近くになっている。
人権擁護を訴えているのは、政治家を含む悪党の上の方で、この人達は、追い詰められて、外国や国連に助けを求めたやなりやばい人たちだ。
詳しくは別途にするが、今のフィリピンでは、悪党の人権が優先されるのではなく、優先されるのは国民の方だということだ。残念ながら悪党の数が多すぎて、今は、悪党の人権を保護するような段階ではない。


3つ目は、入手先だ。ドラッグ関連の暴力団からだと言われているが、そうなると一般の人もそうゆう経路で入手できるということになる。
世界で唯一刀狩が行われ、守られている国なのでこの辺りはつめる必要がある。



Philshootingでは、銃の知識から実習まで基礎から応用までを教えている。
銃のない国、日本ではそのような知識や技術は必要ないと思う方もいらっしゃると思うし、それはそれでいいと思う。

反対に、例えば、
拳銃あるいはライフルあるいは散弾銃は、どのくらいまでまっすぐ飛び、どのくらいの威力があるかを知っていますか?
実銃の発射音を聞いたことがありますか?
どのような弾の種類があり、どこの位の威力があるかを知っていますか?
どの程度スキルがあれば、どんなケースで当たるようになるか知っていますか?
などなど

危機管理上、知っておきたい。体験しておきたい。訓練しておきたい。などの方はいらっしゃると思う。
特に外国にたびたび観光に行く人、出張、赴任する人は、昨今の世界情勢を見て、そう思う方も多いと思う。


もちろん、銃を扱う職業の方で、もっと射撃技術を向上させたいと思っている方も多いと思う。
(ただし、暴力団関係者や精神異常者の参加はできません。)

そのような方のためにPhilshootingはコースを提供している。



Philshootingでは、射撃の極意のような本格的射撃コースをやっています。

また、観光もセットになったコスプレOK、ライフルのオート射撃OKを手ごろな観光射撃コースを設けました。
興味のある方はこちらから始めてみてはどうでしょうか。



       






マニラ旅行は、車、運転手、日本語アシスタント付き 格安マニラ観光のCocoHana Tour






  


Posted by philshooting  at 08:30銃の安全管理弾薬銃の基礎銃器

2015年02月20日

グリース・ガン(Grease Gun)

 こんにちはPhilshootingです。
 先日Philshootingでグリース・ガン(もどき?)を射撃できる機会があったので記事に残しておこうと思います。
 グリースガンは、第二次世界大戦中に安く大量に生産でき、拳銃と互換性のある弾を使用するサブマシンガンとして配備された銃です。正式名称はM3またはM3A1といいます。
 まさにグリース(潤滑剤)を出す器械に形状が似ていたことからグリースガンと呼ばれています。

 今回射撃する機会があったのはこれです。単射ですが25mの距離でもよく当たり、非常に撃ちやすかったと思います。









 どうみても形状はグリースガンですが、弾が9mmであったこと、Autoモードがなったことなどから、第二次大戦中のものとはと少し違うなと思いました。
こちらは、本物のM3A1です。(インターネットから収集)




 しかし、派生型はいくつもあるようなのでその一つであるような気もします。実際、日本語のウィキペディアに2009年の米比合同訓練で使われている写真もありました。




実弾射撃コース





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Posted by philshooting  at 05:43銃器

2015年01月16日

GlockでAuto射撃

 こんにちは Philshootingです。
 Philshootingのハンドガンコースでは、主に45口径コルト1911と1911タイプの9mmを使っていますが、そのほか9mmではベレッタ92fsかGlock17を使用することもできます。
 また、ハンドガンコースでもM16かM4での射撃も標準セットでついています。
 そのほかおまけで、ショットガン、リボルバー、競技用銃などなどいろいろな銃を撃っていただいているのが実情ですが、練習には1911タイプのものを主流にしています。

 射撃技術の向上を主なコースの目標においていますが、射撃を楽しむということに関してもいろいろと趣向を凝らしています。先日の参加者にはハンドガンで50mの射撃を体験していただきました。
その中のひとつにハンドガンでAuto射撃をするというのもあります。

 Glock17にはサブマシンガンのようにAutoモードで射撃ができるようになるフューチャーがあり、先日購入してみました。まだまだカストマイズが足りず、3発ですが連射ではこんな感じになります。(弾数が少ないので次回また掲載します。)







連射でもしっかり握って、しっかりトリガを引けば、ジャムを起こさないで的にも結構当たります。


 Philshootingでは、射撃技術の向上を目標にしていますが、このように射撃を楽しむという趣向もいろいろとしています。ご興味のある方はぜひ参加してみてください。




実弾射撃コース





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Posted by philshooting  at 20:39銃器

2014年12月17日

ハンドガンやライフルなどがたくさん出てくる映画

こんにちわ。 海外実弾射撃コースを提供しているPhilshootingです。

 昨日は、映画の話題を書いたのですが、今日も映画の話題を記事にしてみたいとおもいます。
 フィリピンでFuryと同時に上映されていた映画にJohn Wick という映画がありました。ライターである自分が、Furyを見損ねたのは、John Wick の方を見てしまったからです。

 キアヌ・リーブスが演じるJohn Wickは、一旦足を洗った殺し屋なのですが、ある事件がきっかけで、敵となるマフィアを壊滅させるというものです。
 何といっても、ハンドガン、サブマシンガン、ライフル、ショットガンを使った銃撃戦は、迫力満点です。銃の種類もいっぱい出てきます。射撃マニア、銃マニアにはたまらない映画だとおもいます。

 映画に出てくる銃は、たくさんありすぎて、一部しか識別できませんでしたが、出てくる銃を瞬間にすべて識別できる方は、相当なガンマニアだとおもいます。

あとからInternetで調べると、以下の銃が登場したようですが、フィリピンでのポスターとは少し違っているような気がします。(Internetから抜粋)

Glock 26



Glock 17



Heckler & Koch P30L



Browning Hi Power



Walther P99



Beretta 92FS Inox



Smith & Wesson Model 686




Kel-Tec KSG




Coharie Arms MP-10




Coharie Arms CA-415



Ruger M77



DTA Stealth Recon Scout



 Furyは、もう日本で上演されているようですが、John Wick は、来年だそうです。フィリピンではFuryは2週間ほどで上映を終了していましたが、John Wickは1月やっていました。John Wick のほうが人気があったようです。



 Philshootingでは、年末年始もコースを開催しています。まだまだコースに余裕があります また、いろいろとプロモーションもしていますので、まだ、ご予定のない方は、ぜひコースへ参加してみてください。
飛行機の空き状況ですが、Philippine Airline とCebu Pacific で調べてみましたが、東京、大阪、名古屋とも日にちによってはまだ10万円以下で往復できるようです。

フィリピンエアー http://jp.philippineairlines.com/home/home.jsp
セブパシフィック https://www.cebupacificair.com/





実弾射撃コース





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Posted by philshooting  at 09:52銃器

2014年10月19日

信頼性の高い銃

こんにちわ。 Philshootingです。

 先日は、HomeDefenceについて多少記述しましたが、今日は信頼性の高い銃に関して記事にしてみたいと思います。

 軍用と民用とでは用途も違うのですが、銃そのものの機能は別にして、銃の一般的な要件として

 信頼性
 取扱い容易性
 保守性
 コスト

 が、あげられるとおもいます。
 例えば、戦場の最前線で使われる銃でAKが圧倒的に多いのは、機能が良く、作りが非常に単純で、故障が少なく、整備が簡単で、しかも安いからです。


 銃には、オート拳銃、リボルバー拳銃、オートライフル、ボルトアクションライフル、オートショットガン、ポンプ式ショットガン、サブマシンガン、マシンガンがあります。

 HomeDefenceを考えた場合、どうでしょうか 
 ライフルは、ハイパワーなのでHomeDefenceには向かないということなので、上の要件満たすものとしては、拳銃、ショットガンになるのではないしょうか。
 






 
 さらに、ジャムにならなかったり、故障が極端に少ないということでは、リボルバー拳銃、ポンプ式ショットガンということになるとおもいます。

 そういえば、フィリピンでは、ガードマンの装備としてはリボルバーとポンプ式ショットガンを多く見かけます。日本の警察官もリボルバーが多いですよね。
 両者とも要件的にはHomeDefenceの要件とほぼ同じなのだとおもいます。

 なんでリボルバー?と思われる方も多いかとおもいますが、非常に構造が単純で故障しにくく、信頼性が高いからです。 
 ただし、リボルーバーの難点として通常6発しか装弾できませんので、多く撃つ場合は不利になります。軍用ではリボルバーはあまり見かけません。オートで弾数が多く、構造が単純で、故障が少なく強靭なものが選択されると思います。


 Philshootingでは、2日間のコースに参加される方には、リボルバー、ショットガンを体験的に撃っていただいています。ご興味のある方は、コースに参加をお願いいたします。



実弾射撃コース





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Posted by philshooting  at 14:51Comments(2)銃器

2014年08月23日

珍しいハンドガン

こんにちわ。 Philshootingです。

 Newsによると、広島の地滑りによる災害で、行方不明者が次々と出てくるさまを見ていて、本当に日本で発生しているのかと疑うほどです。それほどまでに雨がすさまじかったのでしょうね。災害に遭われた方々には心からお悔やみ申し上げます。

 さて、先日の射撃で珍しいハンドガンを撃つ機会があったので、ブログに残しておこうかとおもいます。2丁あるのですが、1つは珍しいとおもいます。もうひとつはそう珍しくないのかもしれません。

 撃たせてもらって、写真を撮って、戻ってから調べたのですが、記録に残しておきます。
1つはこれです。




スペインのLlama社製のハンドガンで、銃の状態からして40-50年は経っているかとおもいます。小さいながらも1911タイプを継承しています。グリップの安全装置もしっかりついていました。
Llama XV "Especial" というタイプだとおもわれます。
弾は、22LRでとても小さいものです。反動、音はあまりなく、自分自身も22口径のハンドガンは滅多に撃ったことはなかったのですが、意外に5mでほぼ狙い通りに当たりました。
おそらく20mでも当たるのではないかとおもいます。
小型にしてはいい銃だとおもいます。


もうひとつは、これです。




ハンガリー製の銃で、こちらも状態から見て製造から30-50年は経っているとおもいます。
9mmのダブルアクションの銃です。
ダブルアクションとシングルアクションでの引き金の引く力はかなり違っていたように思えます。
こちらは、FEGP9R というモデルだとおもいます。



Philshootingでは、時々(とはいってもほとんどの確率で)コース中に珍しい銃などを無料で射撃体験することができます。どんな銃に遭えるのかぜひコースに参加してみてください。





実弾射撃コース





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Posted by philshooting  at 19:56Comments(0)銃器

2014年06月11日

珍しいショットガン


こんにちわ。 Philshootingです。

 フィリピンでもこのところ3,4日珍しく終日雨だったのですが、現地では台風ではないのかとかそういううわさが流れていました。
 台風情報に関しては、だいたいこちら
 http://www.usno.navy.mil/JTWC/
 を見ていますが、フィリピンでは台風はなかったと思います。でも衛星写真を見る限りはものすごい雲でしたね。
 逆に沖縄付近で台風になりそうな雲が衛星写真で写っていました。
 今の時期で日本で台風というのも珍しいことだと思います。
 日本も終日雨だと聞いているので十分にお気をつけください。

 さて、先日のコースで、珍しいショットガンの紹介があったので、参加された方ともども、試射させていただきました。 こんな感じの銃です。











 型番はよくわかりませんでした。Prospector、、、と書いてありましたが、調べてみる限り、同種のものはなかったので何らかの改良版かもしれません。
 この銃の特徴はなんといってもドラム式の弾倉です。12発入ります。1発撃つと前の銃杷を左に回すと次の弾が装弾されます。








 ショットガンは近距離では強力です。音も大きいです。


 Philshootingの2日間以上のコースでは、
 ハンドガンコースの場合は、ハンドガンの基本銃(45口径、9mm)とライフル(M16,M4)が、標準で付いています。
 ライフルコースの場合は、ライフル(M16,M4)とハンドガン(45口径、9mm)が標準で付いています、

 が、だいたい おまけでその他の種類のハンドガン(別タイプ)とショットガンは撃ってもらっています。
 そのほか、その時の場合によりますが、ラッキーな場合は、このような銃も撃つことができます。(今まではサブマシンガンなどもありました。)

 銃の基本を学ぶには、基本銃で徹底的に練習したほうがいいと思いますが、このようにその他の銃もほとんどの場合、おまけで撃つことができますので、ご興味のある方は、コースに参加されてはいかがでしょうか。


 


実弾射撃コース




  


Posted by philshooting  at 23:31Comments(4)銃器

2014年03月19日

手榴弾(Hand Grenade)にまつわる話

こんにちわ PhilShootingです。

 先日、小銃擲弾(てきだん Rifle grenade)に関して記事にしたので、本日は、手榴弾に関しての記事を書いてみたいとおもいます。
 例によって、構造など詳しい情報は書きません。
 手榴弾は、爆風と破片により、建物や陣地や人にダメージを与えます。
形状は、丸っこいものや筒状で表面が平らなものもありますし、破片効果をより期待した亀の甲のような形状のものもあります。その他、煙幕弾もあります。




本体とレバーをしっかり握り、ピンを抜きます。レバーを離せば、げき鉄が信管に落ちるので数秒後に爆発します。
通常は、ピンを抜いてそのまま目標に投げます。投げることによりレバーが手から離れ、げき鉄が信管をたたきます。

この手榴弾(地雷なども)ですが、WW2の時代、最後、日本ではいよいよ本土決戦かといわれていたころに、信じられないでしょうが陶器製のものもいろいろな弾薬で出現していました。爆風と陶器の破片でやっつけようということだとおもいます。鉄がもうなかったんです。





さらに信じられないことですが、この手製ともいえる手榴弾に縄紐がつけられたものがあり、ぶんぶんと回してより遠くに飛ばすというものがありました。


以下ライターの経験とコメントを書きます。
かつて訓練で2度ほど亀甲式のものを投げたことがあります。効果を調べるために爆発地点から5mくらいのところにベニヤ板を立てていました。
まず、本物を投げる前に何度か練習をするんですが、練習の時はできても、本物でピンを抜いたときにはさすがに手が白くなるくらい握りしめていて、投げるときに手が離れずすぐ前の地面に投げてしまったら(野球などでも結構ありますよね)どうしようかとかいろいろ考えます。
でも、たこつぼ(あな)から投げるので、すぐ伏せれば大丈夫かなともおもってはいました。

うまく投げられて20m先くらいの目標付近に投擲できました。爆発音ですが、キュンという感じで重い感じの音がします。次の瞬間無数の破片が飛んでくるのですが、細かい破片がベニヤ板にたくさん抜けていました。
破片は、灼熱で、こんなのが刺さったら、致命傷でなくてもかなり残酷だなとおもったりしました。

5mではぱらぱらとあたった感じなので、半径2~3mが本当の有効範囲なのかもしれません。


WW2の終戦の直前、日本では各地域で兵器や弾薬類が池や穴に埋められました。それが出てきたときに立ち会ったことがあります。一回に数トン出てきて、ほとんどは野戦砲弾だったので、それは識別はできたのですが、陶器で縄付きのものは、持っていたマニュアルにもなく、報道関係者にも説明できなく困ったことがありました。
後で古参の持っていた資料でわかりました。それにしても旧軍の弾薬には変わったものがたくさんあったと記憶しています。

そういえば、艦砲弾で信管がついていたものも出てきて、自分自身、理解不能だったのですが、こちらも古参はすぐに訓練用に使用したもの(いわゆるレプリカ)だとすぐに識別していたのにで、彼のスキルにびっくりしたことがあります。




実弾射撃コース



  


Posted by philshooting  at 16:56Comments(0)銃器

2014年03月16日

小銃擲弾(てきだん Rifle grenade)

こんにちわ PhilShootingです。


 先日、M16/M4用のグレネードランチャーM203を紹介しました。
日本の小銃89式にも当然同様のものがあるとおもっていましたが、発展した伝統的な擲弾(Grenade)を使っていました。
擲弾筒(Grenade Launcher)が主流だとおもっていたので、ちょっと驚きましたが、それはそれなりに理由があるようです。
本日は、その話題に関して、簡単に書いてみたいとおもいます。









手榴弾は、皆さん知っているとおもいますが、ほぼ鉄の塊なので人間が投げるには限界があります。ものすごく投げることができる人でもぜいぜい50mくらいだとおもいます。

それを発射薬、できれば小銃を使ってより遠くに飛ばせないかという発想は自然で、小銃の先に擲弾(Grenade)をつけて、小銃弾で擲弾を飛ばしたわけです。

M1ガーランドの時代もこのように使われていました。




手榴弾は、榴弾で爆風と破片で対人用に使われますが、この擲弾により、榴弾のほかに対戦車榴弾、照明弾、白煙弾が出てきました。
M16系では、M203のような擲弾を発射するランチャーを銃身の下に取り付けます。

日本では64式、89式の銃口の先に擲弾を装着し、普通弾で使うことができます。


銃身のしたに装着するタイプは、非常にかっこよく、現代的であるともいえますが、現実的にはすべての小銃にこれを配備させることは予算と部隊の運用から考えて難しいと自衛隊は判断したのかもしれません。

米国においても、すべての銃に配備されているわけではありません。
一方、擲弾であれば、弾さえあればすべての銃から発射することが可能です。

歩兵小隊を考えたとき、砲兵または歩兵の火力部隊による遠距離からの火力支援がある場合、ある程度の距離まで敵に接近はできますが、敵まで100~300mといった微妙な距離では、誤射をふくめ味方の火力支援は期待できません。
その場合は、小隊自らの火力支援で擲弾が有効です。

あるいは、小隊以下の小部隊で行動するときに、自らの火力支援を行うときも有力であるわけです。よく映画で出てくるような特殊部隊などの小部隊行動がこれに当てはまります。

特殊部隊が使うような場合は、即応性から考えて、アタッチ式のグレネードランチャーが有効かもしれません。



実弾射撃コース



  


Posted by philshooting  at 11:32Comments(0)銃器

2014年03月13日

ブローニングM2重機関銃にまつわる話

こんにちわ PhilShootingです。


 日本は、台風並みの低気圧で大変のようですね。春一番の巨大版ということでしょうかね。自然は怖いですから気をつけてお過ごしください。

 前回と前々回は戦術に関して記事にしてみましたが、反応か今一でしたので、銃器に関する話題に戻したいと思います。ミリタリーブログさんのNewsの記事でM2A1の話が出ていましたので、それに関連して記事を書いてみたいと思います。

M2重機関銃は、1933年にアメリカで制式化されて現在までも使われている名銃中の名銃です。
M2
M2A1 formaly known as M2E2 QCB(Quick Change Barrel)

と変遷を遂げたように見えますが、基本的には変わっていないように思います。

地上では




車載すると




他に戦車などにも標準で付いています。

また、M2は以下の戦争や紛争に使用されていて、ものすごい実績のある銃器です。(Wikipediaから引用)

World War II
Korean War
First Indochina War
Suez Crisis
Portuguese Colonial War
Vietnam War
Six-Day War
Dhofar Rebellion
Yom Kippur War
Cambodian Civil War
Cambodian-Vietnamese War
Falklands War
South African Border War
Namibian War of Independence
Invasion of Grenada
Invasion of Panama
Persian Gulf War
Somali Civil War
Yugoslav Wars
War in Afghanistan
Iraq War


M2A1では、簡単に銃身(Barrel)が交換できるようになっているようです。
あと銃架も変わって軽くなったということです。
機関銃といえども無理に続けて撃つと銃身が灼熱して、稼動不良になったりするので、冷却と交換は重要なこととなります。
YouTubeではこんな感じで紹介されていました。






写真がなかったのですが、対空銃架というのがあって、対空陣地を作ったときに使用します。
何が大変かというと陣地構築の穴掘りと偽装です。
労力と効果を考えると対空携帯ミサイル(携帯SAM)のほうがはるかに便利のような気がしますが、M2の対空陣地ができたときはかなりの達成感があると思います。

日本では、国内の会社がライセンス生産しているということですが、昨今のNewsで品質が悪いことが判明して、再検査に入ったようです。

以下、ライターの個人的意見になります。

このM2ですが、国内で作ると500数十万円で輸入すると300数十万円だそうです。一見、輸入したほうが断然お得と思いますが、兵器というのは、そういうわけにもいかず、国内で技術を蓄積しなければならない国の根幹を成す重要なものだと思います。
最低限、正面装備といわれる戦闘機、戦車、護衛艦などなど、外国からは買えといわれ、国内からも高いとかいわれていますが、そのような圧力に負けず、できるだけ国産したほうがいいと思っています。

小火器も基本兵器のひとつなので国産がいいと思いますし、国産しています。。むろん少数ロットなので高くつきますが、それは、輸出しているわけでもないのである程度仕方のないことかもしれません。
輸出制限を緩和すればある程度安くなるのかもしれません。


このM2はライセンス生産しているということですが、それでも高くつくのであれば、独自に日本で開発して根幹の技術を蓄積したほうが日本のためにはいいのではないかと思っています。




実弾射撃コース



  


Posted by philshooting  at 22:54Comments(0)銃器

2014年03月07日

クリミア報道で見たロシア兵の小銃

こんにちわ PhilShootingです。


 昨日に続いて、クリミアにいるロシア兵の小銃とかハンドガンがないか調べてみました。小銃はいくつかありましたが、ハンドガンは見つけられませんでした。

 さて、その小銃ですが、まずこれ




これは、AK-74M 5.45x39 のようです。大体の兵士はこれを装備しているようでした。


次はこれ




これは、Dragunov SVD 7.62x54 Sniper Rifle だと思います。


次はこれ




歩兵輸送車の乗員だと思われ、銃口が2つ見えます。ちょっとわかりませんでした。


最後にこれ、





こちらは説明によるとパトロール中のウクライナ兵だそうです。
装備は、AK-74だと思います。




以下 Philshootingとは関係ない、ライターの私見であります。
軍隊(兵士)の士気というのは、行進であったり、服装であったり、行動であったり、いろいろなところでわかるのですが、ウクライナ兵の方には申し訳ないのですが、前述のロシア兵に比べると士気が低いように思えますね。

ウクライナの歴史をいろいろと紐解いてみたのですが、かなり昔WW2のもっと前から複雑な事情があるようですね。

基本的には、主権者である国民が投票などにより帰属だとか独立だとか決めればいいのだと思いますが、暫定政権もいわば暴力で政権を奪ったわけですから、もしロシアがにらみをきかせなかったら本当の内戦になっていたかもしれません。
ロシアとしては、地政学的に要衝であるクリミアだけは、軍隊を使ったといわずに死守したかったんだと思います。
経済、資源も複雑に絡まっているようなので、どう落としどころを世界がつけるのも見ものだし、各国のリーダーのリーダーシップもよく表れるいいケースだと思います。

あまり私見を書くとさされそうなのでこの辺でやめておきます。




実弾射撃コース



  


Posted by philshooting  at 01:22Comments(0)銃器

2014年03月05日

M203A1グレネードランチャー(Grenade Launcher)

こんにちわ PhilShootingです。


 先日射撃場に行ったときに(こっちでは珍しくないものかもしれませんが)珍しいものを見ました。
 M4A2についたM203というGrenade Launcherです。

 



 Grenade Launcherは、そこから40mmの弾を撃ちます。Specによると最大到達距離が400mでエリア目標の有効射程が350m、点目標の有効射程が150mだそうです。
 どういうことかというと、弾の種類には大きく分けて、爆風によりダメージを与える弾と軽装甲車のような硬目標に当て、指向性火薬によってダメージを与える弾があり、前者の有効射程が350mで後者の有効射程が150mということだとおもいます。

 手榴弾は、皆さんご存知だとおもいますが、それはHand Grenadeといいます。弾の種類は大きく分けて、爆風によりダメージを与えるものと破片によりダメージを与えるものがあります。よく映画などで見る亀の甲のようなものは後者です。

 手榴弾は手で投げますが、40mmはLauncherから撃つと理解してもいいのですが、3つ違いがあるとおもいます。1つは到達距離で、手榴弾ではせいぜい30mくらい投げるのが限度だとおもいますが、40mmは結構飛びます。
2つ目は40mmは弾に信管がついていて当たったときに爆発しますが、手榴弾は、ピンを抜いてレバーを離したときに信管に火がつくわけですが、延期薬により2-3秒後に爆発します。
3つ目は、弾の種類の違いです。


手榴弾の本物は投げたことはありますが、40mmは発射したことがなったので、撃たせてくれと言い、ジョークでいいよとは言われましたが、弾などあるわけがありませんね。しかし、爆発しないブルーの訓練弾もあるようなので一回は撃ってみたいとおもいました。




実弾射撃コース


  


Posted by philshooting  at 00:22Comments(1)銃器

2014年02月21日

FN 57 と Armscor TCM

こんにちわ PhilShootingです。

昨年か一昨年か忘れましたが、ArmscorでTCMという22口径のHandgunがあるということで撃たせていただきました。
ArmscorのHandgunは、大体1911仕様で、普段撃ちなれているので、扱い易くもあります。
(写真はInternetから収集)








ところが、このHandgunは、22口径というか、M16などの5.56mm 223Rem Nato弾を短くした弾を使用するということで、普通の22口径の銃とは大違いでした。弾は、なぜかフォローポイント弾でした。
撃ってみたところ、音がでかい、リコイルも大きい、銃口の閃光が大きい(MuzzleFlash)、そこそこ当たるという感じでした。

考えてみると、ライフル弾を短くしただけなので、Handgunにしては、相当な威力なんだと思います。
これがホローポイントではなく硬い徹甲弾であったら、防弾チョッキや車でも通り抜けるかも知れないので、民間用にはホローポイントしか売られていなんだろうなとおもいます。


昨年ですが、恥ずかしながら、世界中のHandgunで一番人気のあるのは何だろうなと調べてみると、あるサイトでは、FN57が昨年は一番といういうことでした。
FN P90 サブマシンガンは知っていても、FN57は知らなかったのでこちらも調べてみるたところ、どこかで見たような弾の仕様だったんで驚いたんですが、TCMとほぼ同じということでした。






普通は、FN57を知っていて、ArmscorのTCMを見て驚くんでしょうが、逆だったわけです。
FN57は、弾に5.7x28mmを使用している(P90と同じ)ので、57(Five Seven)と呼ばれいます。
一方、TCMは 5.56x(26)mm の弾を使用しています。(28mmとか26mmは薬きょう長のことです。)

弾の仕様的には、FN57の方が少し強力なようです。FN57も民間用には弾頭が青色の(柔らかい)スポーツ弾が売られているだけだそうです。
銃口を出るときの初速は、TCMが2000fps+ (feet per second),FN57がそれより少し早いということです。
FN57の弾には、かなり硬そうなものもありますね。
どのくらい抜けるのか試したくなります。(弾が売られてないので、できませんが)







銃の姿形は、まったく違っていて、重さもぜんぜん違います。TCMは1911タイプで,約1.3kg、FN57は、その約半分です。
いろいろなコメントを見ていると、撃ったときの反動(リコイル)は、9mm銃より30%近く軽減されているということでしたが、TCMではそうは感じませんでした。


TCMの特徴としては、驚くことに、9mmのバレルも同時についているセットがあって、換装可能です。つまり、TCMを買えば、2通りの銃になるわけです。

ついでに、Armscorはフィリピンの会社ですが、USにもArmscor USA というのがあるようですが、ほとんどは、その子会社か関連会社かわかりませんが、RockIslandArmor という会社、ブランド名で売られており、アメリカのTCMには、RockIslandArmorの刻印がされています。


Philshootingでは、銃に関する理論、安全管理、射撃技術、分解結合などを基礎から学べるということを主眼にしていますので、銃の種類がたくさんあり、いろいろな銃が撃てるということではありません。
むしろ、先に特定の銃で徹底的に学んでもらいたいとおもっています。

とはいっても、自分もそうであるように特殊なもの変わったものには興味があることも事実なので、コースに参加していただいた方には、少しですが、その他の銃も撃っていただくようにしています。
毎月プロモをしているので、無料でその他の銃を体験的に撃つことができます。




実弾射撃コース




  


Posted by philshooting  at 00:05銃器

2014年02月17日

VHS-D ライフル

こんにちわ PhilShootingです。

今日は、VHS-Dというアサルトライフルの射撃の機会があったので、忘れないうちに、写真と感想を書いておきます。

下が、その写真です。










このライフルは、クロアチア産の銃とWebでは書いてありましたが、自分が見た銃はイスラエル産と書いてありました。これはどういうことか不明ですが、一般にはイスラエルのTavorTAR-21のコピーとか、フランスの FAMAS G2 に似ているとかいわれているそうです。
そのあたりは、Webで検索をすれば出てくると思います。(Weapon関連の情報は英語版が正確で情報量が多いです。)

この銃の特徴ですが、Safetyがトリガ前方についていて、右に回すとSemi、左に回すとAutoになります。真ん中はSafeでトリガが引けないようになっています。
あと、サイトですが、大中小と3種類で調整できます。


弾倉は、5.56mmNATO弾が30発はいるバナナタイプのものです。本体は3.0Kgあるらしいのですが、重くは感じませんでした。弾倉は軽いと思いました。

弾倉を入れて銃の上部にある棹桿を引く
Safetyをはずす
射撃をする

まず、Semiモードで撃ってみたのですが、ほかのライフルもそうですが、当たります。
M4やM16とさほど変わりないというところでしょうか。。

次にAutoで撃ってみたのですが、20mくらいのターゲットを撃ってもいいかと聞くといいというので、不思議な気持ちではあったのですが、撃ってみてわかりました。
M4やM16に比べて銃が暴れず、目標付近を掃射できたような気がします。

それから、Webで調べた VHS-Dには前方の握りがなかったのですが、今回撃った銃は握りがあり、非常に撃ち易かったと思います。







実弾射撃コース




  


Posted by philshooting  at 00:35銃器

2014年02月05日

Beretta と MP5

こんにちわ PhilShootingです。

くだらない話かもしれませんが、先日、日本のドラマで隠蔽捜査というのを見ました。
毎週月曜日にやっているんですが、ナレーションといい、いじめといい、なんとなく警察版の半沢直樹のような気がしています。
それはさておき、今週版では、被疑者がBerettaを持っていて、人質をとって立てこもり、SATがおそらくMP5だとおもうのですが、突入して、弾切れのBerattaをもった被疑者をそうとは知らず、射殺してしまったというものでした。

主人公のキャリア署長は、突撃の命令をSATに出したということで、追い詰められるのですが、ふとしたことからBerettaとMP5の弾が9mmのパラベラム弾(Parabellum)で同じだということを知り、被疑者の死の原因は、ひょっとしてSATのMP5から発射された弾ではなく、Berettaから発射されたものではないかと疑いをもって、信実を追及していくところです。

そんな話の内容ですが、そういえば、先週、MP5とベレッタを撃ったなと思って、かぶってしまいました。
確かに ベレッタとMP5は、同じ9mmを使用しました。(正確には9mmx19mmのパレベラム弾を使用します。)







さて、先週金曜日、土曜日にPhilshootingのコースに参加された方は、ライフルコースでした。
通常は、M16&M4で660発、1911タイプの45口径で40発なんですが、今回はプロモつけたので、以下のようなたくさんの銃を撃っていただきました。

ハンドガンは、
コルト1911
アームスコア1911
ベレッタ92fs
S&Wリボルバー38スペシャル
アームスコア40口径

ライフルは、
M16
M4
ショットガン

になります。















ところが、ラッキーなのか、この日は、オーナーの親戚がH&K MP5Kを持ってきていたので、それも撃たせていただきました。コースに参加された方ももちろん撃つ事ができました。
以前、私はMP5Kを撃たせていただきましたが、そのときは確かリロード弾を使って、ずいぶん弾が跳ねた気がしました。

銃の所有者によるとFMJ(フルメタル)弾のほうがいいということだったので、今回はFMJを使いました。

以前の経験があるので、今回は銃をしっかりと構えて10mほどの距離でしたが、私は10発撃って7,8発的に入ったような気がしました。




サブマシンガンのオートモードの射撃に関しては、よっぽど訓練をしても正確に当てるのは困難だと思いますが、相手を制圧するという意味では有意義なのかもしれません。
また、MP5Kはオートで撃ち続けても、ジャムがほとんどないのもすごいところだと思います。


いろいろな銃が撃てるような印象で記事にしてしまいましたが、Philshootingでは、射撃技術の向上を目的としているので、基本は、ハンドガンは、ガバメント1911タイプ、ライフルは、M16&M4 を使用して、練習していただいています。
1つを極めた上でいろいろな銃を撃つことはいいかと思いますが、逆にいろいろな銃を撃っても射撃技術の向上にはならないと思います。

とはいっても、日本ではなかなか実銃を撃つ機会もないので、Philshootingの宿泊コースでは、プロモとして、今は
ベレッタ9mmx10発
リボルバー38スペシャルx10発
ショットガンx5発
ハンドガン40口径x数発
は無料で撃っていただくようにしています。

プラス ラッキーだった場合は、今回のように無料でMP5を撃てたりすることもあります。




実弾射撃コース






  


Posted by philshooting  at 08:08銃器