2020年01月18日
ドロー&ファイアー
正確射撃(Accuracy)に関して、記事を何度か書き、まだ、書くことはたくさんあるのだが、アクセス数を見ると興味を持っている人も少ないようなので、連射なども入れたが、ちょっと飛ばす。
ドロー・ファイアー
マガジンチェンジのテクニック
ムーブオンファイア
ストロングハンド、ウィークハンド のスイッチ
はできますか などの質問がPhilshootingにたまに来る。
もちろん全部できるのだが、シューティングに対する認識にズレがあるのかなと思う。
Philshootingでは、スポーツ射撃(IPCS,PSMOC,IDPA)を基本にコースを行っている。
いずれも、スタートともに、ドローして、紙ターゲットには2発、プレートには1発(当たるまで)撃つ。
1箇所で狙えないターゲットには、走って、移動し、また射撃をする。
タイムを競う。的に外れればタイムが追加される。早く走り、早く正確に撃つことが要求される。
1つのステージで、最低でも10発以上、多い場合は50発以上撃つ。
この中に、射撃のほぼすべての技術が含まれるといっても過言ではない。ただ、敵はいないし、敵から撃たれることもないが、いくつかのステージでは撃たれることも想定して、隠れるなどして射撃をする。
銃で殺しまくる映画 John WIck(ジョン・ウィック)は多くの人が知っていると思うが、主演のキアヌ・リーブスは、射撃場に通い、優秀のコーチの下でIPSC系の射撃の練習をしたそうだ。
日本ではこの映画をみて、タクティカルシューティングでかっこいいと思う人が多いと思う。
フィリピンではIPSC系のスポーツシューティングが盛んなので少し見方が違う。
映画では多少カッコよくオーバーに動作がされているが、ほぼIPSC系の技術が使われているので、射撃をやっている人にはたまらない。
前置きが長くなったが、ステージを回るうえでは、最初のドローは必須(一部、銃が机の上に置いてあった状態でスタートというのもある)だ。
Philshootingでは、全員がガンベルトをして、正確射撃を最初に行い、そこそこ当たるようになれば、あるいは時間が経てば、ドローして射撃を行う。

ハンドガンでは、グリップが重要だと書いたが、このドローの時にグリップは決まるので、実は重要だ。
詳しくは、コースに参加して体感してもらいたいが、正しいやり方を覚えると、自分で考え、モデルガン、エアソフトガンでも練習はできる。
合図で、ドローし、初弾(できればダブルタップ)を撃ち終えるまでで1秒が目標だ。
前よく来てくれたチャンピオンのJagさんは、0.7秒だった。
初めてだと、スピードは要求しないので(正確射撃に重きを置くので)、5秒くらいはかかる。
当たるようになってから、スピードをあげていく。
Philshooting
2020年01月15日
火山島に残された馬は生きていた
昨日は、タール火山に行くのに使われる馬が、火山爆発で島に残されたようで、かわいそうと書いた。
さすがに自分だけではなく、多くの人がそう思ったようで、14日に島に何人かが入って、レスキューに向かったようだ。
タール湖畔はこんな感じで、灰もすごく積もっているという感じではない。

ここからボートに乗り、上陸する。

火山島の灰はやや深い。

小動物などは死んでいたようだが、なんと馬は生きていた。灰まみれだ。


全部で約500頭いたそうだが、何頭が生きていたのかは分からない。
もともと馬の世話をしていた人たちは、急いで逃げたのだろう。彼らはものすごく貧乏で、馬に愛情はあったんだろうけど、連れ出すことはできなかったたんだろう。
一方、金持ちの人たちが立ち上がって、ボランティアを編成したり、農場をかわいそうな動物が運び込めるようにフリーで開放したりしている。
こういうことからも、フィリピンのホスピタリティーと昔に比べて豊かになってきたのかなと感じる。
火山灰は細かいガラス質のものを含んでいて、灰にダメージを与えるとアナウンスされている。
噴煙がある間は気を付けなくてはならない。
空港などは、すっかり正常に戻ったようだ。
2020年01月14日
タール火山爆発 その2
爆発の状況などをニュースなどから拾ってみた。
日本人なら大体の想像はできると思う。
こんな感じで爆発し


稲妻も走る

周囲は暗くなり、火山灰が降り注ぐ




灰は、積もったところで今は10~20cm程度だと思う。
20年前に爆発したピナツボ火山は、今でもクラークに行くと分かるが、2m近く積もった。規模が違う。
たまらず、金がないフィリピンでは復旧もできず、米軍も出ていった。
フィリピンが米軍を追い出したと言っている輩もいるが、そんなことで出ていく米軍ではない。自然に負けた。
置き土産として、世界有数の歓楽街 アンヘルスのフィールズが残った。
ちなみに、日本人、韓国人、などアンヘルス=ゴーゴーバー で有名だが、フィリピン人には有名ではないので注意されたい。
クラーク=近未来都市で有名だ。
衛星から見ると、煙は北東に伸びている。だからマニラには多くは来なかったのか。

有毒な硫黄ガスも北東の太平洋に到達し、日本も近い(13日の状況なのでもっと北東にいっている)

学校は14日は結構休みだったらしい。会社は特に平常だ。
タゲイタイは、マニラ近郊の観光地であり、高原なので、野菜や果物の畑が多い。灰で全滅だろう。
ゴルフ場も4,5あるが、それも全滅だろう。
気になっていた、島の馬だが、島においてきたらしい。100匹はいた。
灰でやられただろう。
4,5度お世話になったが、苛酷な労働の上、最後がこれでは、あまりにもかわいそうだ。

日本人なら大体の想像はできると思う。
こんな感じで爆発し


稲妻も走る

周囲は暗くなり、火山灰が降り注ぐ




灰は、積もったところで今は10~20cm程度だと思う。
20年前に爆発したピナツボ火山は、今でもクラークに行くと分かるが、2m近く積もった。規模が違う。
たまらず、金がないフィリピンでは復旧もできず、米軍も出ていった。
フィリピンが米軍を追い出したと言っている輩もいるが、そんなことで出ていく米軍ではない。自然に負けた。
置き土産として、世界有数の歓楽街 アンヘルスのフィールズが残った。
ちなみに、日本人、韓国人、などアンヘルス=ゴーゴーバー で有名だが、フィリピン人には有名ではないので注意されたい。
クラーク=近未来都市で有名だ。
衛星から見ると、煙は北東に伸びている。だからマニラには多くは来なかったのか。

有毒な硫黄ガスも北東の太平洋に到達し、日本も近い(13日の状況なのでもっと北東にいっている)

学校は14日は結構休みだったらしい。会社は特に平常だ。
タゲイタイは、マニラ近郊の観光地であり、高原なので、野菜や果物の畑が多い。灰で全滅だろう。
ゴルフ場も4,5あるが、それも全滅だろう。
気になっていた、島の馬だが、島においてきたらしい。100匹はいた。
灰でやられただろう。
4,5度お世話になったが、苛酷な労働の上、最後がこれでは、あまりにもかわいそうだ。
2020年01月14日
フィリピン・マニラ郊外タール火山爆発
先日、タール火山が爆発した。煙が15000フィートまで上がり、噴煙の中の稲妻がすさまじかった。
火山灰は周囲を覆い尽くした。(Ashfallという)
こちらで解説する。
自分も寝耳に水だったが、タール火山といえば、世界最小級の火山として有名で、周辺はタゲイタイと観光地でこの火山のあるカルデラ湖のタール湖を見下ろす、絶景の場所である。
地図を見ていただきたい。
タール湖は、マニラから南東約50kmに位置する。
タゲイタイは、マニラ郊外では有名な観光地で高地に位置するので少し涼しい。
昔はマニラから1時間で行けたのだが、今は3時間かかる。ものすごく開発が進み、別荘、コンドの建設ラッシュで、みんなが車で行くので、渋滞が激しくなった。
渋滞で今は行きたくないが、今まで案内などで50回は行っている。

タゲイタイから見たタール湖で絶景だ。タール湖は周囲が50~60kmある巨大なカルデラ湖だ。
中に周囲10km程度の島がある。
そこまでは、タゲイタイの山を湖に下り、ボートで行く。
島に上陸して、馬でタール火山に行く。馬は小さめでかわいそうだ。 タゲイタイからはタール火山は見えにくい。
火山につくと、驚くことにさらにカルデラ湖があり、真ん中にへそまである。摩周湖位の大きさか。
硫黄の匂いが臭い。
今回はここが爆発したらしい。
今はタゲイタイは通行禁止になった。再開されて、どのような景色なったのか興味がある。
50年前にも爆発した活火山で、爆発の2日前には、2日から数週間以内に火山爆発があると警告されていたらしい。
そのニュースは聞いていないが、爆発があってから何人死んだとかはないので、事前に島の人は避難していたのかもしれない。
煙はすごいが、溶岩とか火焔とかはない。
火山灰は、見たところ積もったところで10cm程度だと思う。今後増えても20cmくらいだろう。
周囲の高速道路にも火山灰は降りて、一時は真っ暗になって、車の通行も大変だったようだ。
マニラを含めて周辺の一帯はアラートがあがり、13日は学校は休みだったようだが、今日14日は通常だ。
飛行機も昨日は、キャンセルが多かったが、今日は朝から元気に離発着している。
https://www.manila-airport.net/naia-arrivals
https://www.manila-airport.net/naia-departures
自然のことなので、軽く考えてはいけないのだが、桜島が爆発したその規模の2~3倍で周囲に火山灰が降りた。
噴煙で、飛行機が一時とべなくなった。
感じではないだろうか。
煙は有毒で、肺にダメージがあるとされている。小動物はそれで多く死んだらしい。
マスクは必須で(マニラではほぼしていない)、おかげ20ペソのマスクが200ペソになったらしい、どこにでも悪党はいる。
無料で家や、洗浄の水を提供している人もいる。
タゲイタイは、高級別荘地で、近年ものすごく高くなった、車は誰もが買い、まずみんなタゲイタイに行く、そのおかげで大渋滞になり、今は行きたくない。
嫉妬だが、”残念だったね。かわいそうに。” という気持ちもある。
一方、本当の地元の人は本当にかわいそうだ。また、動物も煙のガスでやられ多くが小動物を中心に死んだようだ。これもかわいそうだと思う。
射撃場には、影響はない。
フィリピンに行く予定があり、心配な場合は、メールして聞いてみるのがいいと思う。
2020年01月12日
連射の撃ち方
話はとぶが、Philshootingの2GusCQBコースの最後では連射を体感してもらっている。
YouTubeを見るとたくさんの連射の映像が出てくるが、簡単に撃っているようで、一般的には連射は難しい。
過去に自分が経験したものは、以下である。
M2 Browning 12.7mm (3脚使用 連射)

64小銃 7.62mm (脚使用 2,3発の単連射)

M14 7.62mm (脚使用 連射)

M16 5.56mm (連射)
M4 5.5.6mm (連射)

Galil 5.56mm (連射)

MP5 9mm(連射)

Uzie 9mm(連射)

Glock17 9mm (連射フィーチャー使用 連射)

この中で特に難しいなと思ったのは、M2で、地上に置き、3脚使用で、さらに脚抑えに土のうも置くのだが、自分が撃った時は土のうが緩んでいて、射撃時に思いっきり上に浮いた。
もう少しで射場のバックストップの壁を越えるところだった。
と同時に鉄帽を被っていたのだが、同じく鉄帽で教官から頭を思いっきり殴られたのを鮮明に覚えている。
壁を超えれば10kmは飛ぶだろう。民家にでも当たれば、大問題になるところだった。
撃つ時は、車載式のようにしっかりと固定していないと難しい。
次が、MP5やUzie、Glockなどの短めの銃だ。
いずれも肩で固定できない銃だったので、腕、グリップの力で抑えるが、いずれも暴れて上に行った。連射の意味がない。
MP5は俗に Finger Cutter と呼ばれている。皆さんから左手は絶対に離すなと注意されたのを覚えている。
反動のあまり左手が離れ、銃身が短いので手が銃口の前に行き、指を連射でCutするように自ら撃ってしまうからだそうだ。
確かに、、、
拳銃の連射は全く当たらない。意味もない。
肩付けの銃床があれば肩で固定できるので、反動を抑えることはできるとは思うが、腕だけだと相当力がないと浮いてしまう。
逆に当たるなと思ったのは、Galilだ。フィリピンの麻薬や誘拐など凶悪犯は重武装をしていて、それに対抗するために警察で最近装備されている。
しっかりと銃身が重く、安定している。立ち撃ちで、3,4発連射しても20mくらいだと人の大きさくらいには命中する。
Philshootingでは、M161/M4 で連射をしてもらっているが、いずれも立ち撃ちだが、スキルに合わせて距離を変えている。
しっかりと肩に食い込むように銃を引いてもらうが基本だ。
左手は、銃身の下、マガジンでもいいのだが、経験上、銃身の上から銃身を抑え込むように撃つのが一番安定している。
Philshooting
YouTubeを見るとたくさんの連射の映像が出てくるが、簡単に撃っているようで、一般的には連射は難しい。
過去に自分が経験したものは、以下である。
M2 Browning 12.7mm (3脚使用 連射)

64小銃 7.62mm (脚使用 2,3発の単連射)

M14 7.62mm (脚使用 連射)

M16 5.56mm (連射)
M4 5.5.6mm (連射)

Galil 5.56mm (連射)

MP5 9mm(連射)

Uzie 9mm(連射)

Glock17 9mm (連射フィーチャー使用 連射)

この中で特に難しいなと思ったのは、M2で、地上に置き、3脚使用で、さらに脚抑えに土のうも置くのだが、自分が撃った時は土のうが緩んでいて、射撃時に思いっきり上に浮いた。
もう少しで射場のバックストップの壁を越えるところだった。
と同時に鉄帽を被っていたのだが、同じく鉄帽で教官から頭を思いっきり殴られたのを鮮明に覚えている。
壁を超えれば10kmは飛ぶだろう。民家にでも当たれば、大問題になるところだった。
撃つ時は、車載式のようにしっかりと固定していないと難しい。
次が、MP5やUzie、Glockなどの短めの銃だ。
いずれも肩で固定できない銃だったので、腕、グリップの力で抑えるが、いずれも暴れて上に行った。連射の意味がない。
MP5は俗に Finger Cutter と呼ばれている。皆さんから左手は絶対に離すなと注意されたのを覚えている。
反動のあまり左手が離れ、銃身が短いので手が銃口の前に行き、指を連射でCutするように自ら撃ってしまうからだそうだ。
確かに、、、
拳銃の連射は全く当たらない。意味もない。
肩付けの銃床があれば肩で固定できるので、反動を抑えることはできるとは思うが、腕だけだと相当力がないと浮いてしまう。
逆に当たるなと思ったのは、Galilだ。フィリピンの麻薬や誘拐など凶悪犯は重武装をしていて、それに対抗するために警察で最近装備されている。
しっかりと銃身が重く、安定している。立ち撃ちで、3,4発連射しても20mくらいだと人の大きさくらいには命中する。
Philshootingでは、M161/M4 で連射をしてもらっているが、いずれも立ち撃ちだが、スキルに合わせて距離を変えている。
しっかりと肩に食い込むように銃を引いてもらうが基本だ。
左手は、銃身の下、マガジンでもいいのだが、経験上、銃身の上から銃身を抑え込むように撃つのが一番安定している。
Philshooting
2020年01月04日
正確射撃のための集弾
正確射撃の続きを記事にする。
射撃では、弾着の弾痕を見て、評価することが多い。
が、いくつか間違っている、あるいは考慮すべきことがある。
前に、正確射撃には、精緻な銃が前提であると書いた。
当たるように精緻な銃になっているわけだから、正しく撃てば当たるはずである。
まず、
精緻な銃で射撃をして、当たらないのであれば、自分の姿勢、構え、狙い、握り、呼吸、トリガの引き方のどこかが悪いのでそれを修正すべきである。
少しバラバラだが、左にいっていれば、主にトリガの引き方に問題があるのでそれを修正する。
やってはいけないこと
これは、良く見かけるが、練習の段階で、左にいっているから、右を狙って撃つ とかいう修正はダメだ。
自分の不備な点を直すことが先決である。

精緻な銃で練習をして、ほぼ真ん中に当たるようになれば、初めて物が言える。
正確射撃のスキルがついたとも言える。
何が言えるか
射撃場に言って、銃がおかしいかどうかを評価できる。
絶対的な腕に自信があれば、この銃おかしいんじゃないですか? あるいはどこどこがおかしいとまで言える。
その上での修正
その日の体の状態、天候 などで集弾がずれることもある。
その場合は、上下左右に狙いを変えたり、銃の修正をすることができる。
銃種によっての評価ができる
正確射撃ができないうちに、グロックだの、シグだの、ベレッタだの、CZだの、HKだの を評価する人がいるが、違和感を感じる。
まず、正確射撃ができるあるいはそれ以上のことができるようになって初めて銃の評価をすべきではないかと思う。
スポーツ射撃では、多くの人が1911ガバメント系を使っている。
それだけの理由があると思う。
それで練習して、それぞれに銃に行けば、どの銃も撃てると思う。
逆にグロックで練習すれば、グロックだけか、ポリマー系か、撃てる銃は限られてくると思う。
Phlshootingでは、1911系しかも改造していない箱出し、しかも45口径から練習をするので、射撃の基礎を叩き込むことができる。