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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年11月29日

ライフルのロングレンジ射撃について

こんにちわ。 海外実弾射撃コースを提供しているPhilshootingです。

久々の更新になります。
本日は、ロングレンジでの射撃に関して、記事にしてみたいとおもいます。
(射撃という性格上、記事では詳細には記述をしていません。)


ロングレンジでの射撃に関して、一番大事なのは、的にはいるということです。もっと大げさに言えば射撃場では射撃場内のバックストップに弾がとどまるということです。外に弾が飛び出してはいけません。
特に、Cal50(12.7mm)などの小火器では、普通弾でも数キロ先まで飛んで行ってしまい、弾頭も大きいので、射撃場の外に弾が出ることは、許されないことです。

それらは、安全管理上のことですが、射撃技術に関していえば、弾が的にはいる必要があります。的に入らなければ修正のしようがありません。


いきなり、ロングレンジで弾道を見極めて、修正をすることも可能ではありますが、的に入ってなければどの方向にずれたのか何らかの方法で見つける必要があります。22口径などの小さい弾では見極めは難しいとおもいます。

そこで、有効な手段として、通常はそうなのかもしれませんが、短距離で射撃をして、修正を行ってからロングレンジに持ってくというのがあります。

例えば、ロングレンジでの的が直径1mの的だったとします。
それに入るように、短距離で練習をして、修正を行います。
もし、レンジの長さが400ヤードだったとすると、直径1mの的に弾痕を入れるためには25ヤードの短距離射撃場では、1/16距離なので、1m÷16 で 直径約6cm の的に入れる必要があります。
200ヤードのレンジでは、約12cmになります。
結構、小さい的にはなるのですが、逆に短距離で確実に入れることができなければ、ロングレンジでは射撃をしてはいけないとおもいます。
いくら安全対策が整えてあるといっても確実な射撃が何よりもましての安全対策となります。


Philshootingでは、12月から正式に200ヤードレンジをオープンします。
最近2名の方がライフルコースに参加されたので、まだ射撃場は完璧な仕上がりではなかったのですが、撃てると判断したので、予行もかねてロングレンジで射撃をしていただきました。
こんな感じです。











実際のコースでは、基本練習で、寝撃ち、膝撃ち、立撃ち、を行い、弾痕がグルーピングされると、サイトの調整を行ってもらいます。それで直径10cm以内に弾痕が入るようします。
次にスコープと脚を使って同じように射撃を行い、スコープの修正を行います。スコープではより細かい修正が可能となります。
修正が終了すると、ロングレンジでの射撃になります。
予想とおり、すべての弾が80cmの的にほぼ入ることができました。(多少周りのボードに当たりました)

次回以降は、オリジナルサイトでの射撃、スコープを使っての射撃で、どれだけ真ん中に入ることができるのかの競争をしようと考えています。

興味のある方は、ぜひコースへ参加してみてください。
ハンドガンコースの方でも射撃は可能ですのでお問い合わせください。




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Posted by philshooting  at 08:21ライフルの射撃

2014年11月09日

すぐに爆発しない爆弾

こんにちわ。 海外実弾射撃コースを提供しているPhilshootingです。

先日は、VT信管に関して記事にしましたが、本日も射撃とは直接は関係ない話ですが、超延期信管に関して書いてみます。
さて爆弾といえば爆撃機から投下するのですが、かつてはこんな感じで




今だとこんな感じで落としていると思います。




爆弾は、以下のような概観になっています。




大まかに説明すると、真ん中のワイヤーが安全装置を解除するワイヤーで、信管は通常、弾頭と弾底に装着されています。爆撃機から投下される時にワイヤーが取れて、安全装置の最初の段階がはずれ、落下中に完全に解除され、地上に当たると信管が爆発し、本体が爆発します。

爆弾は、日本では1トン、500キロ、250キロなどと表現することもありますが、実際はポンド表示なので1000ポンド、500ポンド、250ポンドになり、実際は、約900キロ、約450キロ、約225キロになります。

太平洋戦争では、日本の大都会である、東京、名古屋、大阪に多くの爆弾が落とされました。
何らかの原因で(多くはワイヤーが外れない場合)、不発弾になり、それが時々出てきて、今でも処理が行われています。
すぐに爆発しない爆弾とは、この爆弾の不発弾のことをさしているのではなく、あるいは多少の延期信管で爆発が数ミリ秒遅れるものをさしているものでもありません。

意図的に信管に化学薬を使って、爆発を遅らせているものがあります。米軍のスペックによると最大で6日間となっています。あまりにも遅延時間が長いので超延期信管と呼ばれています。

何のために使用されたかというと、空爆後、不発弾の回収を遅らせたり、地域に入らせないようにしたり、あるいは心理的な効果を狙ったものだといわれています。

この信管を使うときは、弾底にだけ取り付けます。

この信管の写真を見つけることができなかったんで載せることはできませんでしたが、恐るべきは、この信管を装着した爆弾が不発弾になったときです。

普通の爆弾が不発弾になったときは、状態をよく確認して、信管を除去すればいいのですが、この信管は通常信管のように取ろうとすると、逆に化学薬とは関係なく動作をして爆発してしまい、回収者を巻き込んでしまいます。
恐ろしく陰険な信管で、処理には特別な技術が必要になります。

今も不発弾は時々出てきますが、この超延期信管装着の爆弾は存在し、出てきても公表はされないと思います。
まさに処理をする人は、命がけでやることになります。




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Posted by philshooting  at 08:00弾薬

2014年11月08日

M16系ライフル弾の貫徹力

こんにちわ。 海外実弾射撃コースを提供しているPhilshootingです。

 しばらくブログの更新が空いてしまいましたが、今回はM16系ライフルでどのくらいの鉄の鋼板を打ち抜くのかテストしてみたので記事に残しておきたいと思います。

 まず、どうしてこのようなことをする必要があるかということの説明をします。
 Philshootingでは今、200mのロングレンジを構築していますが、設計上、安全のためいくつかのバックストップ(弾止め)を設けます。
 今回のバックストックは、砂、木、鉄など複合的な構成になるのですが、最終的に鉄で受け止めるので、安全のため鉄だけだとどの程度の厚さまで貫徹するのだろうということを知りたくなりました。また知る必要があるわけです。

 米軍の資料だと、M193Ballというごく普通のNATO弾で厚さ3mmは抜けると書いてある資料を見つけたので(真偽のほどはわかりません。)、厚さ2mm、4mmの鉄板を用意しました。
それに、厚さ5cm程度の木を前につけて、木と鉄板を打ち抜きます。

 使用する銃は、M4とM16です。今のところ200mで使用するライフルは、M4,M16,(22口径ライフル)を考えています。

今回、使用した弾は、.223Rem(.223 Remington)の普通のFMJ弾になります。
5.56mmNATO弾とは姿かたちは.223Rem弾と同じですが、異なります。NATO弾の方がハイパワーになります。Philshootingでは、.223Rem弾を使うことありますし、弾の入荷状況によりNATO弾(M193)を使うこともあります。
(商用に作られた.223Rem弾を使用するライフルでNATO弾を撃つと仕様に違いがあるので銃にダメージを与えてしまいます。Philshootingのライフルは.223でもNATO弾でも射撃可能です。)

 また、弾にはいっぱい種類があって、NATO弾で一番弾丸の硬いものはヘッドが黒いもの(M995)です。硬いものほど貫徹力は高くなります。今回はNATO弾でなくさらに弱い.223Rem弾の普通のFMJを使用しました。

 距離25m、M4で射撃をしたのですが、5cmの木と2mmの鉄板では、貫徹でした。
 すぐに4mmを試しましたが、そちらも貫徹でした。

 したの写真の真ん中の小さい穴が、M4で撃った.223Rem弾の穴です。(こちらは裏からみた穴)




 ほかの弾痕ですが、上のが9mmハンドガンのFMJ(5m)、下のが45口径(5m)です。9mmも貫徹、45口径は抜けませんでした。9mmのハンドガンもすごい威力です。(こちらは表からの穴)
 
 予想外の結果に少し驚いたのですが、その後、もっと厚い鉄板でやってみて、M4は抜けませんでしたが、M16は抜けました。何ミリなのかは敢えて書かないことにします。
 また、距離もいろいろと変えてみてテストをする必要があるのかなとも思いました。




いずれにしても、貫徹力に関してはM16系のライフルはすごいなと思いましたし、これがもっとハイパワーの銃で弾頭の硬い弾だとどこまで抜けてしまうのかと興味が沸いてきました。
と同時にこういう話だと、戦車の装甲と弾の進化の話を思い出してしまいます。また、機会があれば記事にしてみたいと思います。


Philshootingでは、12月から200mの射場を提供します。ライフルコースはもちろんのことハンドガンコースでも条件を満足すれば(25mで撃ってみて指定範囲以内に集弾できれば)体験的に射撃可能です。12月、1月とまだまだ空きはありますので、ご興味のある方はぜひコースに参加してみてください。




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Posted by philshooting  at 08:00ライフルの射撃