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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年11月09日

すぐに爆発しない爆弾

こんにちわ。 海外実弾射撃コースを提供しているPhilshootingです。

先日は、VT信管に関して記事にしましたが、本日も射撃とは直接は関係ない話ですが、超延期信管に関して書いてみます。
さて爆弾といえば爆撃機から投下するのですが、かつてはこんな感じで




今だとこんな感じで落としていると思います。




爆弾は、以下のような概観になっています。




大まかに説明すると、真ん中のワイヤーが安全装置を解除するワイヤーで、信管は通常、弾頭と弾底に装着されています。爆撃機から投下される時にワイヤーが取れて、安全装置の最初の段階がはずれ、落下中に完全に解除され、地上に当たると信管が爆発し、本体が爆発します。

爆弾は、日本では1トン、500キロ、250キロなどと表現することもありますが、実際はポンド表示なので1000ポンド、500ポンド、250ポンドになり、実際は、約900キロ、約450キロ、約225キロになります。

太平洋戦争では、日本の大都会である、東京、名古屋、大阪に多くの爆弾が落とされました。
何らかの原因で(多くはワイヤーが外れない場合)、不発弾になり、それが時々出てきて、今でも処理が行われています。
すぐに爆発しない爆弾とは、この爆弾の不発弾のことをさしているのではなく、あるいは多少の延期信管で爆発が数ミリ秒遅れるものをさしているものでもありません。

意図的に信管に化学薬を使って、爆発を遅らせているものがあります。米軍のスペックによると最大で6日間となっています。あまりにも遅延時間が長いので超延期信管と呼ばれています。

何のために使用されたかというと、空爆後、不発弾の回収を遅らせたり、地域に入らせないようにしたり、あるいは心理的な効果を狙ったものだといわれています。

この信管を使うときは、弾底にだけ取り付けます。

この信管の写真を見つけることができなかったんで載せることはできませんでしたが、恐るべきは、この信管を装着した爆弾が不発弾になったときです。

普通の爆弾が不発弾になったときは、状態をよく確認して、信管を除去すればいいのですが、この信管は通常信管のように取ろうとすると、逆に化学薬とは関係なく動作をして爆発してしまい、回収者を巻き込んでしまいます。
恐ろしく陰険な信管で、処理には特別な技術が必要になります。

今も不発弾は時々出てきますが、この超延期信管装着の爆弾は存在し、出てきても公表はされないと思います。
まさに処理をする人は、命がけでやることになります。




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Posted by philshooting  at 08:00弾薬