2020年04月11日

フィリピンにおける武漢コロナウィルス状況

しばらく情報をアップしなかったので、コメントを含めて書いてみる。

フィリピンでは、3月15日にマニラが都市封鎖され、右へならえで全国的に日本でいうところの市やそれよりも小さい単位で封鎖が行われた。
封鎖と言っても日本で議論されているような緩いものではなく、どちらかというと戒厳令に近いのかもしれない。
スーパー、薬局、金融機関の一部を除いてほぼ閉店だ。店は昼夜を問わず一切開いていない。会社にも行っていない。
公共料金は支払いを延期されている。
TV番組もニュースを除き、過去のものを流している。インターネットは使える。

各家で、1名だけ外出の許可証をもらえ、買い物などに行ける。
封鎖単位の外へ出ることはできない。
夜間外出は禁止、60歳以上は昼夜を問わず外出禁止だ。


政府はありったけの予算で食料、現金支給を行い、各自治体が実行を任されているが、地域により格差は歪めない。
落ち着くと、支援を実行してない自治体はドテルテからきつい仕打ちを受けるだろう。


マニラが封鎖されたときは、公には、感染者約100名、死者10名だったが、感染経路不明者が多数出た段階で都市封鎖に踏み切った。
その前は、中国からの入国拒否をしたり、知られていないが、中国人狩りをしていた。

しかし、欧米人による一流オフィスエリアでの感染、日本人が原因かもしれない夜の街での感染、中国人の違法カジノでの感染、帰国者による感染
で、追跡ができなくなった。

なので、実際は、感染者数はもっと多かったと思う。

今は、感染者4000名+、死者200名+だ。

完全封鎖なので、広がるという感じではなく、日本みたいにいったいどこまで増えるか分からないという状況でもない。
封鎖環境の中で、感染者をあぶりだして、根絶するという感じで行われ、最近は、検査スピードも上がったので、一時増えたが、落ち着いている。
もう少しであぶりだせると思う。

対処には、大きくは、
・根絶する
・免疫を待つ(ワクチン、自然など)
が、フィリピンは根絶を選んだことになる。ドテルテは、座して死を待ついうことが耐えられなかったのだろう。

日本は、日本人は死者が少ないという、運を天に任せた対応になっていると思う。中途半端だ。
もっと早い段階で、外国特に中国からの入国を拒否し、3週間、完全封鎖していたら、だいぶ違っていたし、今から起こる大変なことも回避できたのかもしれない。
が、もう遅い。いまから完全封鎖はコストはかかるし、できるかどうかも不明だ。

治療薬での対応、ワクチンの早期投入しにかけるしかないと思う。


フィリピンでは、当初、封鎖は4月12日までだったが、そういう状況なので、4月末までに延長された。
その時点では、論理的には感染者なしということだ。

ドテルテは、本来なら反中なのだが、最近は親中と思われる行為もあった。それは別途書くが、この武漢コロナウィルスに関しては、国民の命第一で、中国をいち早く排除した。
ドテルテの毎度の演説には国民を一番に思っていることが伝わる。
高齢にも関わらず、眠れない日が続いているという。気の毒だ。

延長に当たっては、泣かんばかりの感じで、フィリピンには、もうお金がない、国も資産を売るが、もう少し頑張ってほしいと国民に懇願した。


フィリピンにおける武漢コロナウィルス状況




先日エリザベス女王は、優れた指導者としてドテルテを称賛した。


続きは数回書こうと思っている。フィリピンのことなのでバカにしている人も多いと思うが、日本の対応と全然違っていることは伝わったと思う。





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Posted by philshooting  at 22:17 │フィリピン