2016年08月27日
シナにスカボロー礁だけは埋め立てを許してはならない
スカボロー礁というのは、南沙諸島ではない。あえて言えば中沙諸島になるのだが、ルソン島の西220kmに位置する。フィリピンの完全なEEZ内だ。
20,30年前から中国とフィリピンで争奪戦が繰り返されていて、今は中国に実効支配されているという。が、時々フィリピンの勇者が国旗を立てに行ったりしているので実効支配が浸透しているわけではない。
南沙諸島(スプラトリー)では本格的な滑走路ができていたり、各国の支配は入り乱れているので原状復帰は難しいだろう。
南沙諸島では、シナは7つの岩礁の埋め立てをし、そのうち3つに滑走路が完成し、あるいは途中である。
3つの島とは、ファイアリークロス、スービ、ミスチーフである。
地図で見て分かる通り、南沙諸島(スプラトリー)を大きく3角形で囲んだ形になっている。
スカボロー礁は、南沙諸島と比べ戦略的価値が違う。こんなところに基地を作られ、艦船、航空機、レーダー、ミサイルを配置されれば南シナ海は制されたといってもいい。
フィリピンの安全保障上も致命的だ。スービック、クラーク、マニラに至近だからだ。日本で言えば、岩礁ではないが、三宅島に中国の基地ができたくらいのインパクトがある。しかも完全にフィリピンのEEZ内だ。
中国は、九段線で確信的利益を主張するが、日本には関係ないのだろうか。日本では、最近スカボロー礁のことが論じられるようななってきているようだが、南シナ海では日本は何もできない。しない。という論調がほとんどだ。
それでいいのだろうか。東南アジア、中東の物資はほとんど南シナ海を通過する。
日本にとっても南シナ海はシーレーンと言う立派な確信的な利益の地域だ。
中国は、仲裁裁定に従わない、さらに進めて新たに埋め立てをする。しかも要衝をだ。それを許していいはずがない。
こちらも地図で見るとわかるが、スカボロー礁に滑走路ができれば、南沙諸島(スプラトリー)のファイアリー・クロス岩礁滑走路、西沙諸島(パラセル)のウッディ―岩礁滑走路 と合わせて南シナ海全体を軍事的にカバーする体制ができてしまう。
フィリピン海軍も急速に増強しつつある。それでも戦力比は100:1程度だ。日本はシーレーン防衛の大義がある。詳しくはまたにするが、米比と協力して、スカボロー礁付近から中国を押し戻すべきだ。
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Posted by philshooting
at 22:32
│安全保障