2019年12月27日
水陸機動団
射撃の話からずれるが、Newsを見ていると、水陸機動団の団長の離任とか着任とかというがあったので、見てみた。
新着任の2代目の平田陸将補の経歴を見て驚いたのだが、どうも高卒のたたき上げらしい。
一般社会では、高卒とか大卒とか言うと差別だとと言われそうだが、軍隊では、特に幹部は、階級、序列社会なので、まだそこまでは言われないと思うので書いてみる。
高卒で 退職将官というのは例があったのかもしれないが、現役ではないのではないかと思うほど、稀で驚きだと思う。

団長着任で55歳、前は方面隊の幕僚副長だったらしいので、階級は同じく将補(少将)だ。つまり、52,3で将官になったということか。
B(防大)、U(一般大)出の の第一選抜でも、将補になるのが48,9だから、I(一般)出では、すごいことだ。
陸自では、一佐(大佐)以上になるには、メインの方法として、1尉(大尉)になったときから、年に一回あるCGS(指揮幕僚課程、昔の陸軍大学校)という試験を受け始めて数回のチャンスが与えられ、合格して、卒業する必要がある。
将官になるのは、そのうち、1/3~1/2 だと思うし、陸将はさらにその半分くらいか という感じだ。
1尉になるのが、B,Uで29くらいで、一選抜だと、CGSに一発合格し、課程を上位で終える。
平田将補は、B,Uの1選抜との年齢差を考えると、少なくとも32,3で1等陸尉になって、CGSに一発合格し、課程を上位で終えたのだろう。
Iでは、一等陸尉で定年される方も多いので、その時点でもかなりすごい。
しかも、普通科中隊長も経験されているので、職種は普通科。、徽章も空挺、レンジャーがついている。厳しい訓練の中、しっかりと勉強されたのだと思う。
さらに掘り下げると、高卒ということだから、本当の叩け上げだと、18入隊で早くても4年で曹候補生になり、3曹(伍長)で職業軍人となったのだろう。
その時点で22くらいだ。
それから、幹部候補生となり、25くらいで幹部になり、32,3までに1等陸尉になった ということになる。
節目節目も驚きだ。
B,Uでも部隊勤務が長く、隊員から慕われている幹部も多いとは思うが、エリートと言えばエリートだ。
水陸機動団の隊員は、ほぼレンジャーだし、任務も厳しく、命がけだ。
B、Uの幹部よりも、隊員の士気という点では、平田団長のような叩き上げの方が、隊員もついていこうという気になると思う。
編成や装備については、かなり不足していると思うが、団長のもとで、今は士気を上げて、頑張っていただきたいと思う。
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Posted by philshooting
at 18:56
│安全保障