2015年10月29日
南沙諸島に米軍艦が進出したことでわかったこと
こんにちはPhilshootingです。
今日の記事はライターの個人的な意見の記事になります。
本ブログでも南沙諸島に米軍が今すぐにでも関与するようなことを1年位前から書いてきたとおもいますが、弱腰のオバマ大統領ではそうはなりませんでした。
逆にフィリピンでは、そこまで期待が高かったのですが、やっと米軍が行動をおこしてくれたということです。
この進出でいろんなことがわかったり、推測できたりします。
青 : 滑走路がるところ
青+黄 : 埋め立て人工島
中国は、
・埋め立てた岩礁は中国の領土だと認識していること
・排他的経済水域はもちろんのこと、南シナ海全体を中国の主権の及ぶ範囲だと認識していること
ということが改めてわかりました。
簡単に書いてしまいましたが、今までは、誰もが勝手に公海上のものを埋め立てたものだから、許されるべきものではないくらいの認識だったとおもいますが、3段階くらい認識が甘かったとおもっています。
もう一度書くと、中国は、埋め立てた岩礁は、中国の領土であることはゆるぎない事実である。領土なのだから領海、領空、排他的経済水域も当然認められる。さらに南シナ海全体は中国の主権が及ぶところである。と確信的に思っているということです。
南シナ海全体は、おれのところということです。世界中の貨物の30%+が南シナ海を通っているということですが、中国を除き、10%+が日本と関係ある物流で、大げさに言えば、いざという時には、通行検査権をもち、物流が突然止められることもあるということです。
報道では、中国の「領土」である領海に米軍艦が進入とか書いてあるところがありましたが、なぜそのように中国の主張を中心に書くところが日本にあるのか不思議でなりませんでした。中国の領土ではなく、中国が勝手に主張して埋め立てた領土と称しているところです。
さらに言わせてもらうと、この問題は米中間の微妙な問題で、一触即発の危険があり、危機につながる可能性もあるという日本には直接関係ないような記事や論評も見られますが、フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾だけの領土問題ではなく、物流の経済問題でもあり日本にも大きく関係する問題ということです。TPPが締結されても、物流が回らなくなるかもしれないという大きな問題を含んでいます。対岸の火事ではありません。
さらにさらに言わせてもらうと、なぜアメリカなの?ということです。
当事国は、フィリピン、ベトナム、マレーシア、台湾で、準当事国は日本を含む東アジア、東南アジアのすべての国です。これらの国が今回の行動を主体的にやるのが筋であって、当然できないでしょうからあるいはやったとしても中国に負けてしまうでしょうから、今回アメリカがやってくれたわけです。
それを米中間の問題だと遠くから見るのはあまりにも失礼ではないでしょうか?
今回の行動に対して、中国は何もできませんでした。
イージス艦が1隻進入したということが報じられていますが、軍事的に考えれば恐らく、宇宙からの情報収集、空母、潜水艦を含む小艦隊規模、もしくはクラーク、ダナンなどを利用したバックアップ体制がとられていたのだとおもいます。なので手出しができなかったのでしょう。
アメリカはパトロールを継続的にやるとは言っていますが、日本を含む他の国々もローテーションで行動はすべきだとおもいます。手を抜けば南シナ海は中国のものになってしまうわけです。
さらに現状を戻すのに、島の封鎖もしくは破壊活動という作戦も視野に入れる必要があるとおもいます。
水陸機動団の編成装備で思ったこと
水陸機動団
フィリピンから見た北朝鮮問題
フィリピン南部ミンダナオ島の戒厳令
【今週は荒れる週になりそうだ~フランス大統領選、北朝鮮軍創立記念】
ドテルテに中国との関係を改善するように進言した安倍首相
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Posted by philshooting
at 16:11
│安全保障