2015年03月01日

師団という戦闘部隊単位

 こんにちはPhilshootingです。
 よく戦争や紛争関係のニュースで、1個師団規模の勢力とか、3万の兵員がとかいう言葉が出てくると思います。
 1個師団だと兵員は1万~2万人、反対に3万だと2~3個師団規模という概算になります。
 今日は、戦闘部隊の師団ということに関して解説してみたいと思います。

 師団というのは、陸軍の戦闘単位のことで、それだけで独自に戦闘する能力をもった部隊規模になります。
 戦闘をするには、前線で戦う、歩兵、戦車、戦闘を支援する砲兵、工兵、航空部隊、ミサイル部隊 とそれらを支援する兵站部隊になりますが、師団はそれらをすべて包含しているので、大抵の作戦任務を遂行することができます。

 自衛隊では、歩兵部隊を普通科部隊、戦車部隊を機甲科部隊、砲兵部隊を特科部隊、工兵部隊を施設科部隊と呼んでおり普通の人にはわかりにくくなっています。

 通常、師団とは、歩兵を主体とした歩兵師団のことを言いますが、主体が戦車の場合は機甲師団、主体が砲兵である場合は砲兵師団、空挺部隊である場合は空挺師団、歩兵が戦闘装甲車などで移動、展開する場合は機械化師団 などと呼びます。

 師団長には、通常、中将が当てられ、職業軍人になったからには一度は師団長をやってみたいというのが軍人の夢でもあると思います。


 師団は、通常、歩兵師団の場合、4~6個の歩兵連隊、戦車連隊、砲兵連隊とその他の部隊から編成されます。歩兵連隊は1000~2000名の兵員から構成されます。
 師団の約半分規模の戦闘単位を旅団とよび、旅団長には少将、准将が当てられます。

 連隊は、4~6個の歩兵中隊、重火器中隊とその他の部隊から編成されます。あるいは、2~3個の歩兵大隊、重火器部隊とその他の部隊から編成されます。
 歩兵連隊に戦車、砲兵、空中機動とその他の部隊をつけて連隊戦闘団という最小の戦闘部隊を編成することもあります。
 連隊長には、通常、大佐クラスが当てられます。
 連隊長も職業軍人である限りはやってみたい補職のひとつでもありますが、早い人は40代の前半でなるので、そういう人には、最終目標ではないと思います。

 中隊は、4~6の歩兵小隊と中隊本部などの要員から構成され、200~300名の規模です。
 大隊は、約2個中隊+規模になります。
 中隊長には、大尉・少佐、大隊長には、少佐・中佐が当てられます。

 小隊は、3~5個の分隊から構成され、40~60名の規模です。
 小隊長には、少尉クラスが当てられます。
 分隊は10~15名の最小単位になります。分隊長には軍曹クラスが当てられます。

 よく、戦争映画などで出てくる単位は、特殊部隊を含めて、この分隊が多いと思います。

 昔の映画 プラトーン というのは Platoon で小隊のことを意味します。

 
師団という戦闘部隊単位


 今日は、部隊編成に関して記事にしましたが、今後、いろいろなことを説明するには、(例えば、小隊が装備している火器で、、、、という解説になったりしますが、この小隊というおおよそのことがわからないと説明になりません。) この部隊編成がキーとなるので前提として説明しました。



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師団という戦闘部隊単位




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Posted by philshooting  at 13:18 │安全保障