2014年03月06日
戦車と自走砲と歩兵戦闘車
こんにちわ PhilShootingです。
日本は、まだ寒いでしょうか?フィリピンはすっかり夏になってしまいました。フィリピンは、年間を通して27~33℃くらいですが、3~5月が暑い時期になります。しかし、日本の夏よりは暑くないと思います。
あとスギ花粉がないのが自分的にはかなりいいです。
さて、本日のTopicですが、国際的に今一番の話題といえばウクライナの問題かと思います。その中で、ロシアの1個戦車大隊がウクライナに侵攻かとか、路上に戦車がとかそういうNewsと画面が出てきたりします。
ロシア(昔はソ連邦)の戦車でいえばT72時代の旧ソ連邦の兵器は大体知っていたのですが、最近はすっかり勉強不足で識別ができなくなってしまいました。
しかしながら、戦車か自走砲か歩兵戦闘車か位は識別できるのですが、Newsではほとんど戦車になっているようです。
そこでNewsでも間違って報道されている戦車と自走砲と歩兵戦闘車の違いについて書いてみます。
以下はInternetからとった写真ですが、皆さんも検索すればすぐ出てくると思います。
まず、戦車(Tank)ですが、今のロシアの主力戦車はT90になっているようです。
T90

次に自走砲(Self-Propelled-Artillery)ですが、これは、いろいろ種類があり、152mm砲が主力ではないかと思われます。
122mm

152mm

最後に歩兵戦闘車(Infantry Fighting Vehicles)と兵員輸送車(Personnel Carriers)です。
BMP3

BMP2

BTR90

BTR80

キャタピラ車ととタイヤ車の違いは、主にその用途で、戦場の違い、地表面の違い(悪路か道路かあるいは都市かフィールドか)、機動性の違い、コストの違いなどがあり、基本的には兵員を輸送するものです。
装輪車を除けば同じように見えたりしますよね。でも違うんです。
何が違うかというと歴史というか経緯を書いたほうが、説明しやすいのでそちらのアプローチからで説明します。
一昔前までWW2の時代を思い浮かべてください。
そのとき、戦車と戦車兵、大砲と砲兵、小銃と歩兵があったと思います。
まさにその違いです。
戦車はその後、厚くなったり、複合装甲化されたり、口径が大きくなったり、弾がさらに高速で硬くなったりして発展しました。
搭載している砲は、直線性を重視したまさに強力なGunになります。
装甲も厚いです。
火砲は、口径が大きくなったり、自走化したり、もちろん弾も高性能化したりして発展しました。その成れの果てが自走砲です。自走化した主な理由は、すばやく陣地移動をしなければ仕返しの弾がすぐ飛んでくるのと機動性を重視してです。
搭載している火砲は、長射程で大口径のものが多いです。
装甲は、そんなに厚くはないです。
歩兵は、最終的には、今でも個々に動くのですが、最前線までに武装された戦闘車両で移動して分散するという形に発展しました。その輸送車が歩兵戦闘車であったりまします。装甲自走化した主な理由は、最前線まで砲弾などから歩兵を守って輸送することと機動性を重視したからです。
搭載している火砲は、20mm~35mm程度のものが多いようです。
装甲は厚くはないですが、小火器とか砲弾の破片には防御できるものです。
Newsでみた戦車は、おそらく122mmの自走砲ではないかと思いました。
皆さんも写真と比べて識別をしてみてください。形、砲塔、厚さ(見た感じ)でだいたい識別できると思います。
結構面白いと思います。
用途ももちろんぜんぜん違ってきます
例えば、大平原での師団規模の攻撃を想定してみます。
紹介した兵器で、機動化された機械化師団を編成したとします。ロシアは伝統的に機動機械化部隊が大得意です。
その師団が攻撃をする場合、まず遠方から自走砲が一斉砲火と移動で敵の陣地をあらかた破壊します。次に戦車とその後方に歩兵戦闘車が突っ込みます。戦車が砲火で破壊できなかった戦車、陣地などを駆逐して、最後に歩兵戦闘車突っ込み、最終的に中から歩兵が飛び出して、戦闘を決するという感じです。
今日はPhilshootingとはあまり関係ない話題になってしまいましたが、きっと何かの役に立つと思います。
ちなみにフィリピンでは、戦車、自走砲はないと思います。
フィリピンの方が戦車と言っているのは歩兵戦闘車だと思います。
実弾射撃コース

日本は、まだ寒いでしょうか?フィリピンはすっかり夏になってしまいました。フィリピンは、年間を通して27~33℃くらいですが、3~5月が暑い時期になります。しかし、日本の夏よりは暑くないと思います。
あとスギ花粉がないのが自分的にはかなりいいです。
さて、本日のTopicですが、国際的に今一番の話題といえばウクライナの問題かと思います。その中で、ロシアの1個戦車大隊がウクライナに侵攻かとか、路上に戦車がとかそういうNewsと画面が出てきたりします。
ロシア(昔はソ連邦)の戦車でいえばT72時代の旧ソ連邦の兵器は大体知っていたのですが、最近はすっかり勉強不足で識別ができなくなってしまいました。
しかしながら、戦車か自走砲か歩兵戦闘車か位は識別できるのですが、Newsではほとんど戦車になっているようです。
そこでNewsでも間違って報道されている戦車と自走砲と歩兵戦闘車の違いについて書いてみます。
以下はInternetからとった写真ですが、皆さんも検索すればすぐ出てくると思います。
まず、戦車(Tank)ですが、今のロシアの主力戦車はT90になっているようです。
T90

次に自走砲(Self-Propelled-Artillery)ですが、これは、いろいろ種類があり、152mm砲が主力ではないかと思われます。
122mm
152mm

最後に歩兵戦闘車(Infantry Fighting Vehicles)と兵員輸送車(Personnel Carriers)です。
BMP3

BMP2

BTR90

BTR80

キャタピラ車ととタイヤ車の違いは、主にその用途で、戦場の違い、地表面の違い(悪路か道路かあるいは都市かフィールドか)、機動性の違い、コストの違いなどがあり、基本的には兵員を輸送するものです。
装輪車を除けば同じように見えたりしますよね。でも違うんです。
何が違うかというと歴史というか経緯を書いたほうが、説明しやすいのでそちらのアプローチからで説明します。
一昔前までWW2の時代を思い浮かべてください。
そのとき、戦車と戦車兵、大砲と砲兵、小銃と歩兵があったと思います。
まさにその違いです。
戦車はその後、厚くなったり、複合装甲化されたり、口径が大きくなったり、弾がさらに高速で硬くなったりして発展しました。
搭載している砲は、直線性を重視したまさに強力なGunになります。
装甲も厚いです。
火砲は、口径が大きくなったり、自走化したり、もちろん弾も高性能化したりして発展しました。その成れの果てが自走砲です。自走化した主な理由は、すばやく陣地移動をしなければ仕返しの弾がすぐ飛んでくるのと機動性を重視してです。
搭載している火砲は、長射程で大口径のものが多いです。
装甲は、そんなに厚くはないです。
歩兵は、最終的には、今でも個々に動くのですが、最前線までに武装された戦闘車両で移動して分散するという形に発展しました。その輸送車が歩兵戦闘車であったりまします。装甲自走化した主な理由は、最前線まで砲弾などから歩兵を守って輸送することと機動性を重視したからです。
搭載している火砲は、20mm~35mm程度のものが多いようです。
装甲は厚くはないですが、小火器とか砲弾の破片には防御できるものです。
Newsでみた戦車は、おそらく122mmの自走砲ではないかと思いました。
皆さんも写真と比べて識別をしてみてください。形、砲塔、厚さ(見た感じ)でだいたい識別できると思います。
結構面白いと思います。
用途ももちろんぜんぜん違ってきます
例えば、大平原での師団規模の攻撃を想定してみます。
紹介した兵器で、機動化された機械化師団を編成したとします。ロシアは伝統的に機動機械化部隊が大得意です。
その師団が攻撃をする場合、まず遠方から自走砲が一斉砲火と移動で敵の陣地をあらかた破壊します。次に戦車とその後方に歩兵戦闘車が突っ込みます。戦車が砲火で破壊できなかった戦車、陣地などを駆逐して、最後に歩兵戦闘車突っ込み、最終的に中から歩兵が飛び出して、戦闘を決するという感じです。
今日はPhilshootingとはあまり関係ない話題になってしまいましたが、きっと何かの役に立つと思います。
ちなみにフィリピンでは、戦車、自走砲はないと思います。
フィリピンの方が戦車と言っているのは歩兵戦闘車だと思います。
実弾射撃コース

この記事へのコメント
十派一絡げに何でも戦車にしちゃうマスコミの軍事音痴には呆れます。最近のサンボアンガ紛争で主に投入されたのは、戦車ではなくて装甲兵員輸送車です。 但しMBTではありませんがフィリピンも一応 戦車は持ってますよ。 FV101スコーピオン。今や軍事的には絶滅危惧種の軽戦車です。軍人のお友達がいらしたら訊いてみてください(笑)
Posted by アシンタード at 2014年03月06日 12:51
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