2015年03月08日
火砲(野戦砲)の射撃
こんにちはPhilshootingです。
ISとの戦い、ウクラナイナでの戦いなど、戦闘になると以下のような重火器が出てくると思います。
これらは、野戦砲で迫撃砲や榴弾砲と呼ばれています。
(こちはら歩兵が携帯できる迫撃砲)
(写真はインターネットから収集)
火器には、いろいろな区分があるとおもいますが、ここでは、弾が直線的に飛ぶことで使用するものと曲線的に飛ぶことで使用するものに分けます。
直線的なものとしては、小銃、機関銃、携帯ロケット砲(無反動砲)、戦車砲があります。直線的に飛ぶし、割と短距離で、効果が見える範囲でしか使用しません。
一方、曲線的なものには、迫撃砲、榴弾砲、ロケット弾、あるいはミサイルも入るかもしれませんが、そういうものがあります。これらは、長距離で使用して、長距離の場合は、射撃したものは効果を目視できません。
火砲の代表である榴弾砲は、30~50kmは飛びます。
昔は、車両などで牽引するものが多かったのですが、今は、自力で走行できるもの(自走砲)が多いとおもいます。
今の火砲は少なくとも小移動できることが最低の最低の要件となっています。なぜならば、発射後、敵に発射点を即座に計算され仕返しの弾が戻ってくる公算が大きいからです。
遠くへ飛ぶので、当たったのか、目標を視認あるいは、目標の座標を確定する機能が必要になります。
過去からずっと基本的にやられて方法は、目標が視認できる高いところに観測兵が赴き、目標の情報を射撃する火砲に伝え、試射をさせ、修正していくという方法をとります。
有名な203高地は、旅順港を見渡せたので、観測点になる203高地を確保するための戦いでした。
基本は、観測員が双眼鏡で目標を視認し座標を伝える。今では、レーザー照射をすれば、一発で正確な情報を割り出し、情報を伝えることができます。あるいは、飛行機からレーザー照射をすることもできますし、無人機であれば遠隔地から操作をすることもできます。
ミサイルであれば、目標情報を受信して、自ら飛翔することもできます。(アクティブホーミング)
さて、ISの戦いにおいて、火砲の射撃が出てくるわけですが、いろいろなことを考えてしまいます。
米軍が主体的に参戦しているのであれば、無人機などを使った徹底的に分析した上での効率的な砲撃になったんでしょう。しかもIS側は住民を避難させず、人間の盾として使っているようです。
よって、攻撃は慎重にされ、頓挫するか、あるいは強行して住民を巻き添えにしても攻撃するかです。強行すれば、米軍に対する敵対心を向上させ、ますます地域が混沌としてイスラム全体の反感を買うのかもしれません。
一方、イランがすればどうなるでしょうか?米軍のような高度な技術はないでしょうし、手荒なことも予想されます。よって住民を巻き添えにしても攻撃をするんだと予想されますが、今度はシーア派(イラン)に対する反感となるでしょう。たとえISがイラクから排除されても、こちらも将来に禍根を残す宗派の混沌とした戦いは続くのだとおもいます。
米国は、米兵の犠牲なしに、イランを使ってとりあえずイラクのISを排除できるかもしれません。その結果、イランの中東での覇権は増し、イランが核保有国になったりでもしたら、それはそれで大変なことになることが予想されます。
(こちらは、イスラエルのネタニエフ首相が主張していることになります。)
核保有が拡散して、今よりもっと危険な状態になることも予想されます。
火砲の話から、結局は宗派や政治の話になってしまいましたが、それほど中東の問題は何をしても複雑化するということです。
火砲の話に少し戻しますと、撃った弾は、目標で爆発をします。爆発をさせるのに主に3つタイプがあります。ひとつは目標上空で爆発させて歩兵などを広く殲滅させる。目標に当てて爆発させる。表面から少し入ったところで爆発させる。です。
目標上空で爆発させるのは、曳火(えいか)射撃 と呼ばれ、広く地表に展開した歩兵や装甲の薄い目標に有効で、近接信管で爆発させます。 日露戦争などで同じような爆発場面が出てきますが、その時代には近接信管はないので、それは時限信管を使ったもので、発射後何秒後に爆発させるかを設定できるものです。
堅牢な陣地やビルに潜む敵へは、徹甲弾で防護をぶち破ってから爆発させます。
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ISとの戦い、ウクラナイナでの戦いなど、戦闘になると以下のような重火器が出てくると思います。
これらは、野戦砲で迫撃砲や榴弾砲と呼ばれています。
(こちはら歩兵が携帯できる迫撃砲)
(写真はインターネットから収集)
火器には、いろいろな区分があるとおもいますが、ここでは、弾が直線的に飛ぶことで使用するものと曲線的に飛ぶことで使用するものに分けます。
直線的なものとしては、小銃、機関銃、携帯ロケット砲(無反動砲)、戦車砲があります。直線的に飛ぶし、割と短距離で、効果が見える範囲でしか使用しません。
一方、曲線的なものには、迫撃砲、榴弾砲、ロケット弾、あるいはミサイルも入るかもしれませんが、そういうものがあります。これらは、長距離で使用して、長距離の場合は、射撃したものは効果を目視できません。
火砲の代表である榴弾砲は、30~50kmは飛びます。
昔は、車両などで牽引するものが多かったのですが、今は、自力で走行できるもの(自走砲)が多いとおもいます。
今の火砲は少なくとも小移動できることが最低の最低の要件となっています。なぜならば、発射後、敵に発射点を即座に計算され仕返しの弾が戻ってくる公算が大きいからです。
遠くへ飛ぶので、当たったのか、目標を視認あるいは、目標の座標を確定する機能が必要になります。
過去からずっと基本的にやられて方法は、目標が視認できる高いところに観測兵が赴き、目標の情報を射撃する火砲に伝え、試射をさせ、修正していくという方法をとります。
有名な203高地は、旅順港を見渡せたので、観測点になる203高地を確保するための戦いでした。
基本は、観測員が双眼鏡で目標を視認し座標を伝える。今では、レーザー照射をすれば、一発で正確な情報を割り出し、情報を伝えることができます。あるいは、飛行機からレーザー照射をすることもできますし、無人機であれば遠隔地から操作をすることもできます。
ミサイルであれば、目標情報を受信して、自ら飛翔することもできます。(アクティブホーミング)
さて、ISの戦いにおいて、火砲の射撃が出てくるわけですが、いろいろなことを考えてしまいます。
米軍が主体的に参戦しているのであれば、無人機などを使った徹底的に分析した上での効率的な砲撃になったんでしょう。しかもIS側は住民を避難させず、人間の盾として使っているようです。
よって、攻撃は慎重にされ、頓挫するか、あるいは強行して住民を巻き添えにしても攻撃するかです。強行すれば、米軍に対する敵対心を向上させ、ますます地域が混沌としてイスラム全体の反感を買うのかもしれません。
一方、イランがすればどうなるでしょうか?米軍のような高度な技術はないでしょうし、手荒なことも予想されます。よって住民を巻き添えにしても攻撃をするんだと予想されますが、今度はシーア派(イラン)に対する反感となるでしょう。たとえISがイラクから排除されても、こちらも将来に禍根を残す宗派の混沌とした戦いは続くのだとおもいます。
米国は、米兵の犠牲なしに、イランを使ってとりあえずイラクのISを排除できるかもしれません。その結果、イランの中東での覇権は増し、イランが核保有国になったりでもしたら、それはそれで大変なことになることが予想されます。
(こちらは、イスラエルのネタニエフ首相が主張していることになります。)
核保有が拡散して、今よりもっと危険な状態になることも予想されます。
火砲の話から、結局は宗派や政治の話になってしまいましたが、それほど中東の問題は何をしても複雑化するということです。
火砲の話に少し戻しますと、撃った弾は、目標で爆発をします。爆発をさせるのに主に3つタイプがあります。ひとつは目標上空で爆発させて歩兵などを広く殲滅させる。目標に当てて爆発させる。表面から少し入ったところで爆発させる。です。
目標上空で爆発させるのは、曳火(えいか)射撃 と呼ばれ、広く地表に展開した歩兵や装甲の薄い目標に有効で、近接信管で爆発させます。 日露戦争などで同じような爆発場面が出てきますが、その時代には近接信管はないので、それは時限信管を使ったもので、発射後何秒後に爆発させるかを設定できるものです。
堅牢な陣地やビルに潜む敵へは、徹甲弾で防護をぶち破ってから爆発させます。
Posted by philshooting
at 18:21
│兵器一般