2019年12月28日

正確な射撃(Accuracy)


ターゲットにきちんと当てることを Accuracy というが、日本語にすると 正確射撃なのか精密射撃なのか正確精密射撃なのかいつも迷うところだ。


自衛隊では、実弾射撃と言えば、戦闘訓練をやっていたのも関わらず、300m射場で狙撃のような撃ち方をした。
今は、特殊任務とか水陸機動団のなども出てきたので、戦闘射撃、タクティカル、CQBの要素もあるかもしれない。
が、どちらかと言えば、射撃と言えば、当てることだと思っていたので、Philshootingを始める前、始めた直後は、当てることに主眼を置いていた。コーチなどは、やり方に違和感を感じていたようだ。



今では、スポーツ射撃を軸にコースを運営しているので、射撃というものを大局的にかつ体系的に見るようになった。
2GunsCQBコースもこれに近い形で実現している。


コースでは、
ホテルから射場への車内で
安全管理、射撃統制(コマンド)、射撃技術そのもの のレクチャーを1時間程度し、
射場では、実銃を使ったレクチャーと マンツーマンのコーチによる 事本操作、正確射撃、応用射撃を ハンズオンで4時間くらい行う。


レクチャーでは、一例をあげると
”射撃が上手いとはどういうこと?”から始まり、 ”参加者は経験者が多いが、80%くらいは”撃つ時以外はトリガに触ってはいけない(トリガーフィンガーアウト)”は守られていない”、
”当てること自体は、オリンピックやスナイパーなどの極端に精緻な精密射撃を除いては、射撃到達目標の20~30程度に過ぎない。”などの話をすると結構驚かれる。

ハンズオンでも、全くの素人から基本操作から始まるので、言う通りにやれば、予想以上にうまくなる。

詳しくは説明しないが、コースに参加すればわかると思う。




今回のテーマは、正確射撃だが、前置きが長くなり、コースの概要のようになってしまったが、山のようにテーマはあると思う。
正確射撃に関して、数回に分けて記事にしようと思うが、最初にさわりだけ書いてみる。



精緻な銃で、正確射撃をしたとして、もし当たらなかったら、それの原因のほとんどは、引き金の引き方にある。

弾が出る瞬間、銃がまっすぐターゲット方向にむいていれば、理論的には当たる。

実弾だとどうしても緊張してしまい、がく引きになって、だいたい下に行く。

トリガには、遊びの部分(スラック)とトリガ(ファイア)部分があり、最後のファイアをまっすぐ、最初は慎重にゆっくりと引かないとがく引きになってしまう。

当てるには、反動を気にしないことだが、上級を目指すには反動も抑えなければならいので、教えられた通りにグリップすればいいのだが、最初は力を入れずにリラックスして撃った方が当たる。
それから、徐々に強いグリップを意識する。



正確な射撃(Accuracy)



正確な射撃(Accuracy)





こんなことをじっくり、参加者に合わせて、Philshootingではハンズオンで行う。





Philshooting















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Posted by philshooting  at 12:04 │拳銃の射撃ライフルの射撃