2015年11月24日
一連のAPEC、ASEAN、東アジアサミットのアジア会議で分かったこと
こんにちはPhilshootingです。
本日は、ライターの個人的な意見の記事になります。
18~21日にわたり、マニラ、クアラルンプールで東南アジアと日中韓+アメリカが参加した一連の国際会議が開かれました。
マニラではパリでのテロ事件をうけて、厳重な警戒体制が取られ、ほぼ1週間、仕事ができない状態となりましたが、テロが発生しなかったことは良かったとおもいます。
個人的には何といっても南シナ海の問題を議題にして、中国が糾弾されるべきものだと信じていたのですが、何とも腰抜けの東南アジア諸国という印象の結果に終わったようです。
この問題に関して、いつも中国が主張する、”一帯一路(One belt One Road)”、”9段線”、強いては、第1、第2列島線まで出てきて、領土、領海、領空を無視した、中国の核心的利益、主権をが念仏のように出てきます。
これらは一体何なのか。昔風にいえば陸や海のシルクロード構想なのでしょうが、簡単に言えば覇権に他ならないと理解します。つまり中国の影響が及ぶ範囲、もっと言えば中国配下の地域構想とおもいます。
南シナ海の問題で明確に中国に異議を唱えたのは、東南アジアではフィリピンだけ、あとはアメリカと日本です。他の国は、国際法に則るなど誰でもわかる原則論を言っただけで、中国を名指しには非難できません。
つまり、経済的に中国に頼る東南アジアの多くの国は真っ向から中国に逆らえないということです。
フィリピンはかつて逆らったためにバナナをそのまま返されたり、鉄道事業がなくなったりして辛酸をなめましたが、今はアメリカ、日本寄りで、中国を非難しても立派に経済成長を成し遂げています。
経済で席巻して、安全保障でも何もいえないようにして、配下に置く。今回の一連の会議ではこういう中国式戦略が功を奏したようにも思えます。
東南アジア諸国は経済的に中国に頼っています。貿易額もそうですが、中国からの支援も膨大になっていて、将来も計画があります。
その結果、中国は、南シナ海問題を持ち出さないようにと圧力をかけ、東南アジア諸国は黙り、軍門に下ってしまったということなのでしょう。
AIIBでも同じようなことが、欧州を含めて起こってしまいました。どう実行されるのかグレーなところがたくさんありますが、発足時点では、経済的に中国の配下になってしまったという感がぬぐえません。
これらの状況を踏まえると中国の覇権が徐々に確立されつつあるということだとおもいます。
これからはアメリカ側につくのか中国側につくのかが、特に安全保障面においては明確に問われるとおもいます。
一部の記事では、アメリカ自身が経済的に中国に依存しているところがあるので、すでにアメリカは中国に覇権の一部を渡しているとの見方もありますが、そうは信じたくないところです。
記事の内容を見ていただいて、ライター個人的には中国に嫌悪感を感じていることが感じられるとおもいます。
なぜ、中国を好きになれないのか。つまり中国の覇権の下になりたくないのか。中国の下になりたくないのか。
かつて敗戦後、日本は、敵であったアメリカの支援を受けて、アメリカの技術の物まねをして、アメリカの擁護の元に高度経済成長を成し遂げました。
個人的には、WW2の原因や原爆投下などのアメリカを好きになれないところもありますが、総じて日本人の気質とアメリカのおかげで今の日本があるとおもっています。
中国はというとアメリカと中国の接近、日中友好などの名の下に、中国に対し、投資もし、技術もかなり移管されたとおもいます。
自分も当時は、国や会社の方針の下、中国の会社に仕事も出したし、手取り足取り品質などに関してものすごく教えたことを思い出します。
当時、労働力がかなり安かったので、たとえば一月あたり一人に10万円を日本の会社が支払っていたとしたら、労働者個人には5000~1万円が給料として支払われ、会社のTopとそれにつながる共産党の利権者が5万円程度を分け合うという割合の構造になっていたとおもいます。
中国では、超大金持ちが1000万人、大金持ちが1000~3000万人程度いるといわれていますが、これらの金持ちは、このような構造で我々が作ったし、国家を太らせたのも我々だと言っても過言ではないような気がします。
余談ですが、一旦、お金持ちになれば、それが地の底に落ちるようなことはまずありえません。金持ちは、馬鹿ではないですから溜まったお金を投資し、また太っていくのです。
中国経済が下落といわれていますが、金持ちマネーはこれからも生き続け、増幅していくとおもいます。
話を戻すと、日本は、アメリカのおかげで国家を回復できたとおもっており、共に歩かせてもらったという感があり、安全保障面においてはおんぶに抱っこで、逆らうなどということはありませんでしたし、これからもありえません。
中国はどうでしょうか?経済成長をしたのは、明らかに欧米諸国、日本などの先進国のおかげでありながら、その利益で、軍拡を行い、安全保障で牙をむき、歴史問題で言いがかりをつける という行為に出ています。
何ともサイクルに矛盾を感じます。
共産圏ということで基本的には資本主義国と思想が違うので、その価値観は共有はできないのですが、道義的に見て恩をあざで返すような行為と感じています。そういう国は到底好きになれません。
中国人と個人的には交友もあり、好きな方もいますが、国家としては嫌悪感を感じているのです。
もちろんお客さんとしての中国人には、マナーなどの問題はありますが、何ら嫌悪感も持っておらず、それどころか感謝をしています。
もう少し書きたいのですが、今日は、一連の東南アジアの会議で多くの諸国は中国の軍門(覇権)に下ってしまったという内容を書きました。
続きは、経済的に席巻される中、中国とどう向き合っていくのかということを書きたいとおもいます。
実弾射撃コース
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本日は、ライターの個人的な意見の記事になります。
18~21日にわたり、マニラ、クアラルンプールで東南アジアと日中韓+アメリカが参加した一連の国際会議が開かれました。
マニラではパリでのテロ事件をうけて、厳重な警戒体制が取られ、ほぼ1週間、仕事ができない状態となりましたが、テロが発生しなかったことは良かったとおもいます。
個人的には何といっても南シナ海の問題を議題にして、中国が糾弾されるべきものだと信じていたのですが、何とも腰抜けの東南アジア諸国という印象の結果に終わったようです。
この問題に関して、いつも中国が主張する、”一帯一路(One belt One Road)”、”9段線”、強いては、第1、第2列島線まで出てきて、領土、領海、領空を無視した、中国の核心的利益、主権をが念仏のように出てきます。
これらは一体何なのか。昔風にいえば陸や海のシルクロード構想なのでしょうが、簡単に言えば覇権に他ならないと理解します。つまり中国の影響が及ぶ範囲、もっと言えば中国配下の地域構想とおもいます。
南シナ海の問題で明確に中国に異議を唱えたのは、東南アジアではフィリピンだけ、あとはアメリカと日本です。他の国は、国際法に則るなど誰でもわかる原則論を言っただけで、中国を名指しには非難できません。
つまり、経済的に中国に頼る東南アジアの多くの国は真っ向から中国に逆らえないということです。
フィリピンはかつて逆らったためにバナナをそのまま返されたり、鉄道事業がなくなったりして辛酸をなめましたが、今はアメリカ、日本寄りで、中国を非難しても立派に経済成長を成し遂げています。
経済で席巻して、安全保障でも何もいえないようにして、配下に置く。今回の一連の会議ではこういう中国式戦略が功を奏したようにも思えます。
東南アジア諸国は経済的に中国に頼っています。貿易額もそうですが、中国からの支援も膨大になっていて、将来も計画があります。
その結果、中国は、南シナ海問題を持ち出さないようにと圧力をかけ、東南アジア諸国は黙り、軍門に下ってしまったということなのでしょう。
AIIBでも同じようなことが、欧州を含めて起こってしまいました。どう実行されるのかグレーなところがたくさんありますが、発足時点では、経済的に中国の配下になってしまったという感がぬぐえません。
これらの状況を踏まえると中国の覇権が徐々に確立されつつあるということだとおもいます。
これからはアメリカ側につくのか中国側につくのかが、特に安全保障面においては明確に問われるとおもいます。
一部の記事では、アメリカ自身が経済的に中国に依存しているところがあるので、すでにアメリカは中国に覇権の一部を渡しているとの見方もありますが、そうは信じたくないところです。
記事の内容を見ていただいて、ライター個人的には中国に嫌悪感を感じていることが感じられるとおもいます。
なぜ、中国を好きになれないのか。つまり中国の覇権の下になりたくないのか。中国の下になりたくないのか。
かつて敗戦後、日本は、敵であったアメリカの支援を受けて、アメリカの技術の物まねをして、アメリカの擁護の元に高度経済成長を成し遂げました。
個人的には、WW2の原因や原爆投下などのアメリカを好きになれないところもありますが、総じて日本人の気質とアメリカのおかげで今の日本があるとおもっています。
中国はというとアメリカと中国の接近、日中友好などの名の下に、中国に対し、投資もし、技術もかなり移管されたとおもいます。
自分も当時は、国や会社の方針の下、中国の会社に仕事も出したし、手取り足取り品質などに関してものすごく教えたことを思い出します。
当時、労働力がかなり安かったので、たとえば一月あたり一人に10万円を日本の会社が支払っていたとしたら、労働者個人には5000~1万円が給料として支払われ、会社のTopとそれにつながる共産党の利権者が5万円程度を分け合うという割合の構造になっていたとおもいます。
中国では、超大金持ちが1000万人、大金持ちが1000~3000万人程度いるといわれていますが、これらの金持ちは、このような構造で我々が作ったし、国家を太らせたのも我々だと言っても過言ではないような気がします。
余談ですが、一旦、お金持ちになれば、それが地の底に落ちるようなことはまずありえません。金持ちは、馬鹿ではないですから溜まったお金を投資し、また太っていくのです。
中国経済が下落といわれていますが、金持ちマネーはこれからも生き続け、増幅していくとおもいます。
話を戻すと、日本は、アメリカのおかげで国家を回復できたとおもっており、共に歩かせてもらったという感があり、安全保障面においてはおんぶに抱っこで、逆らうなどということはありませんでしたし、これからもありえません。
中国はどうでしょうか?経済成長をしたのは、明らかに欧米諸国、日本などの先進国のおかげでありながら、その利益で、軍拡を行い、安全保障で牙をむき、歴史問題で言いがかりをつける という行為に出ています。
何ともサイクルに矛盾を感じます。
共産圏ということで基本的には資本主義国と思想が違うので、その価値観は共有はできないのですが、道義的に見て恩をあざで返すような行為と感じています。そういう国は到底好きになれません。
中国人と個人的には交友もあり、好きな方もいますが、国家としては嫌悪感を感じているのです。
もちろんお客さんとしての中国人には、マナーなどの問題はありますが、何ら嫌悪感も持っておらず、それどころか感謝をしています。
もう少し書きたいのですが、今日は、一連の東南アジアの会議で多くの諸国は中国の軍門(覇権)に下ってしまったという内容を書きました。
続きは、経済的に席巻される中、中国とどう向き合っていくのかということを書きたいとおもいます。