2014年02月12日

ハンドガンの弾について

こんにちわ PhilShootingです。

今日も、くだらない話かも知れないですが、’S-最後の警察’ というドラマを見ていると ナイクラッド弾(Nyclad) というのがあり、非常に危険な弾だというふれこみでドラマの中で出てきました。

自分はどちらかというと火砲や戦車砲や爆弾などの弾には詳しいのですが、小火器弾となると種類も多く、呼び方なども特別な言い方をする場合が多くて、時々頭をかいてしまうことがあります。

何回も出てくると覚えることはできるのですが、本質だけ知ってりゃいいやとおもってしまい、覚えないことが多いです。到底マニアの方には追いつけないとおもいます。

このNyclad弾もドラマで出てきたのはいいのですが、知りませんでした。
38口径のリボルバーから撃ってたような
弾頭が青だった
非常に危険な弾だと言っていた

ということで、検索をかけてみると出てきました。
要は、ナイロンコートされたホローポイント弾であるということでした。
Nyclad弾とは何かといわれると そういう答えで間違えはないとおもいます。

さらに目標に当たったときの弾丸の炸裂した写真を見ると通常のホローポイント弾よりも均一に炸裂(花開いたような感じ)しており、殺傷力も高いとおもいます。
これはナイロンコートの成型がより正確にできたためと考えられます。


前置きが長くなりましたが、弾に関して少しばかり本質的なことを書いておきます。
弾薬の要件として
・目的にあった破壊力があること
・識別ができること
・取り扱いが容易で安全であること
・貯蔵が容易であること
・劣化しにくいこと
・コストが安く大量生産できること
などがあります。そのほか人道上認められない弾でないことも要件のひとつになります。

次にハンドガンの弾の種類ですが大きくは
1.フルメタルジャケット弾のように先の尖った弾
2.先が平らで鉛がむき出しになっている弾(ソフトポイント弾)
3.先がすり鉢上にくぼんだ弾(ホローポイント弾)

鉄などの硬目標に関しては、貫徹力で1,2,3の順に有効です。
人体などの軟目標に関しては、目標に当たってからの弾の裂け方により3,2,1の順に有効です。

ハンドガンの弾の種類にですが、また、冒頭にも書いたとおり弾の種類はいっぱいありますが、極論すると 本質的には、1と3になるとおもいます。

ハンドガンの弾について


ハンドガンの弾について



このNyclad弾ですが、現存する弾が38スペシャルだけ(もう一種類あったような気もしますが)で、メジャーな9mmや45口径には見当たらないことから、上の要件を鑑みて、実現していない何らかの理由があると考えられます。




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Posted by philshooting  at 04:29 │弾薬