2015年04月05日

地中貫通爆弾(バンカーバスター)

 こんにちはPhilshootingです。
 昨日、YahooのNewsを見ていたら、米国が新型の地中貫通爆弾のテストをしているという記事があって、中身を見るとイランとの核交渉がこじれたときにイランの地中にある核関連施設を破壊できる兵器ということらしいです。

 奇妙なNewsだと思いつつも兵器について簡単に説明します。
 この爆弾は、建物の中、掩蔽壕、地中などの中にある目標を破壊できるものです。高高度から自由落下によって爆弾を落とし、掩蔽物の中を貫通させて中で爆発します。
 落下速度を上げるのにロケットで加速するものもあります。
 6mくらいのコンクリートは貫徹できます。
 今は、目標がピンポイントであるので、命中精度を上げるのに誘導式のものが多く用いられます。

 弾の特徴として、弾頭が硬いこと(砲弾の徹甲弾や戦車砲弾のようなもの)、信管は遅延して発火することがあげられると思います。
 また、非常に重いので搭載できる数量は限られます。

地中貫通爆弾(バンカーバスター)


 こんな感じで爆発します。

地中貫通爆弾(バンカーバスター)

地中貫通爆弾(バンカーバスター)

地中貫通爆弾(バンカーバスター)


 それにしてもアメリカがこのようなNewsを流すのは不思議です。イランの仇敵であるイスラエルもバンカーバスターは持っているし、改造は常に行われているのでそれをわざわざ発表する必要もないし、イランも発表される前から掩蔽を強化する、移動手段を持つなどその対策は行っているはずです。

 ISでの戦いで調子に乗ったイランを牽制するというにしても単純すぎます。

 むしろ、米国は、もはやイランの核開発はとめることができず、米国はできるだけのことをしていると世界にアピールすることにして、実質上は感知しないというゴーサインを出したということなのかもしれません。

 アメリカが感知しなくてもイスラエルやアラブ諸国が黙っていないのでしょうが、もしイランが核を持てば、サウジや周辺諸国も持ちそうだし、最悪ISのような組織に拡散すると、一挙に核戦争の危機が迫ってくることになると思います。




実弾射撃コース

地中貫通爆弾(バンカーバスター)




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地中貫通爆弾(バンカーバスター)








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Posted by philshooting  at 00:05 │弾薬