2016年09月01日

千葉の拳銃暴発事故

先日、日本の警察署内で暴発事故があったという報道があった。また、和歌山では、拳銃による殺傷事件があった。
当然、あり得ない事故だからこそ報道されるのだろう。

 
この事件を聞いて、いくつかのことを思った。
フィリピンでは、銃が多く出回っていて、銃が出回っている分だけ、事件や事故が起こる。
暴発は、自分の経験や人の話を聞く限り、やはり、銃を扱っている機会が多い分だけ起こる。

 
フィリピンでは銃の扱い方という意味では、皆さん、かなりの知識があり、経験も積んでいる。
それでも暴発事故は起きる。

 
暴発とは、意図しないときに弾が発射されることだ。
弾が発射された先に運悪く人がいればダメージを与えることとなる。
 
という自分も、今まで暴発させたことがある。かなり、びっくりした。
安全遵守事項の1つが効いて、発射された弾は、安全な方向に飛んで行き、本当の事故にならなくてよかった。
 
競技会でも、競技者が、ジャムって、スライドを引き、戻した時に、暴発するのを見たことがある。
早くて、指がトリガにかかっていたかどうかは、不明だが、暴発して、前方に発射され、事なきを得たが、本人は失格となった。
しばらく、ショックで、競技会には出なかったらしい。
 


Philshootingでは、講義の中で安全管理について一般的な説明をするが、絞り込んで、実際の射撃で守ってほしいのは次の3,4つのポイントになる。

・銃には弾が入っているものとして扱うこと。
・安全な方向に向けて射撃や取り扱いを行うこと。
・射撃をするとき以外は、トリガに指をかけないこと
・射撃をするときは目標を含めた周囲を確認し、注意喚起をすること。
 
自分の経験では、Philshootingに参加される人の 80%は、どんなに経験があっても、2番目と3番目は、守られていない。
どういうことかいうと、射撃途中で休んだり、ジャムったりすると銃口を上に向けたり、下に向けたりする。またその時に指がトリガにかかっていたりする。
聞けば、そんなことはないとみんな思うかもしれないが、実際は80%の人ができていない。
 
観光射撃では、そのようなところは教えないし、一連の動作として扱わせないからだと思う。


さて、今回の事故だが、リボルバーだと偶発的に弾が出るような暴発は考えにくい。
ハンマーを起こして(コッキングして)いなければ、ダブルアクションになるのでトリガには結構力を入れないと引けない。
ハンマーが起きていれば、トリガを引くことは割と容易だが、そのような状態にするのは射撃をする時になる。


千葉の拳銃暴発事故

千葉の拳銃暴発事故

千葉の拳銃暴発事故

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弾が入っているのが分からず、コッキングをして、空うちをしたら弾が出た。というような状況だとわかりやすい。

リボルバーだと、ハンマーの線上にあるシリンダーの弾(レディー状態で薬室に弾が装填された弾)は外からは分かりにくい。
1発だけその状態があり、空撃ちをすると暴発になる。
 

いずれにしても、銃に弾が入っていないことを完全に確認しないとまず危険な状態だ。
次に空撃ちをするときも安全な方向に銃口を向けていれば、暴発してもけが人は出ない。


フィリピンでは、銃を扱う人は、射撃もするし、手入れもするので十分慣れている。それでも事故は起きる。
日本では、警察と言えども射撃の機会は少ないし、扱ったりすることも少ないと思う。その辺の事情もあるのだと思う。






Philshootingではリボルバー式の銃は、4インチと2インチのものがあります。

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Posted by philshooting  at 16:31 │射撃の基礎銃の安全管理銃の基礎