2015年03月23日

特殊部隊へのバックアップと編成

 こんにちはPhilshootingです。
 特殊部隊は、先日あったような人質の救出、破壊、特定人物の捕獲・殺害など空爆や大規模攻撃ではできないような隠密裏に行う任務で使われることが多いとおもいます。
 
 進入するときは、隠密裏にできるだけ少人数で行うとおもいます。
 ですが、問題は途中で発覚したときや離脱のときは、バックアップ(支援)がないとしかも敵を圧倒するだけの火力支援がないと安全に離脱することはできません。
 バックアップはそれだけ大事です。

特殊部隊へのバックアップと編成

特殊部隊へのバックアップと編成


 先日、もう1月半以上も前ですが、フィリピンでは警察(PNP)の特殊部隊44名(ほとんど全員ですが)が殺されてしまうという事件が発生しました。
 日本では、ISの日本人の人質事件でそのニュースはあまり流れなかったかもしれませんが、フィリピンでは今でも大統領の責任を問い、政権を揺るがす事態となっています。

 これは、特殊部隊単独で国際手配のマレーシアのテロリストがいるというUSの情報に基づき、割と安易に開放組織のゲリラがいる場所にテロリストを捕獲しに行動を起こしたものでした。

 ですが、行動の途中にゲリラ部隊の攻撃を広い平原で受け、ほぼ全員が殺害されました。もし、攻撃を受けたときに火砲、ヘリコプター、支援部隊などのバックアップ(支援)があれば、こんな惨状にはならなかったでしょう。

 今もなぜ攻撃をバックアップなしで許可したかが焦点となっています。


 自衛隊が海外で特殊部隊の活動をするとしたら、ジプチのような陸上基地を本拠地にすることことが現実的だと思います。
 その場合は、特殊部隊に1個小隊(3個分隊)程度、航空機部隊、本部部隊、支援部隊(補給、整備)で 総勢200名程度

 特殊部隊の輸送には、オスプレイを予備を含め3機
 バックアップ(火力支援)に 攻撃ヘリを予備を含め3機、対地支援戦闘機2機
 その他 大型の輸送機1機

特殊部隊へのバックアップと編成

特殊部隊へのバックアップと編成

特殊部隊へのバックアップと編成

特殊部隊へのバックアップと編成



 というような編成が最小になるのではないかと思います。


 特殊部隊の運用に関して書いてきましたが、中東、北アフリカ地域ではISの状況からするとますます地域を広げていろいろなことが起こると思います。
 旅行者だけではなく、石油をはじめ、ビジネスがあるいじょう邦人はいますし、国交があるいじょう大使館もあり邦人も住んでいます。報道関係者もたくさんいるでしょう。
 
 どんなテロが発生するかもわかりません。
 特殊部隊の常駐や運用に関しては、さまざまな議論があると思います。日ごろから訓練をつみ、使用するかどうかはその時の議論で行い、いざというときの選択肢の一つとして特殊部隊の使用があるのは決して無駄ではないと思います。
 





実弾射撃コース

特殊部隊へのバックアップと編成




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Posted by philshooting  at 07:30 │安全保障