2015年03月22日

特殊部隊の輸送やバックアップ

 こんにちはPhilshootingです。
 昨日は、特殊部隊の運用に当たっては、情報が大切だということを記事にしました。
 さて、どのような事案で活動するのだろうかと考えて見ると、事件の発生場所(国)によって対処が違うんだとおもいます。大きく次のように分類します。
1.先進国で日本とも交わりが深い国で発生した場合(アメリカ、フランス、イギリス、、、)
2.中堅の国で日本とも関係のある国(中南米、東南アジア、アフリカ、、、)
3.国交のない国、紛争国 (IS地域、北朝鮮など)

1で日本人絡みの事件が発生しても、現地の部隊が対応し、特殊部隊が派遣されることはほぼないとおもいます。

2の場合は、場合によっては、特殊部隊が派遣されることがあるのかもしれません。この場合、部隊の輸送や情報収集は割りとし易いし、例えば活動中や活動後の(人質救出など)のバックアップ(支援)は現地の部隊に期待できるとおもいます。チュニジアの事件で、もし、日本人が人質になっていたらこのケースになるかもしれません。

3の場合、まさに年初のISによる人質事件がこれに当たります。
まず、正確な情報をとる必要があるので、現地人やISの兵隊になりすましたり、偵察部隊を派遣して情報を集めます。
偵察部隊を送る場合は、それなりの部隊おそらく1個小隊規模の特殊部隊を現地近くの友好国に輸送し、選抜された偵察部隊を出します。
 友好国がない場合は、護衛空母のような基地になりうる船舶を派遣することになるとおもいます。

一般的には、闇夜に乗じて空路、水路を伝って、進入します。


特殊部隊の輸送やバックアップ

特殊部隊の輸送やバックアップ



運よく、近くまで辿り着けたら、偵察活動を行い、情報を基地に送ります。

それから、特殊部隊本体が、進入することになるとおもいます。規模としては10名程度の1個分隊が動きやすいとおもいます。

特殊部隊の輸送やバックアップ

特殊部隊の輸送やバックアップ

特殊部隊の輸送やバックアップ



本体の活動(例えば人質救出)がうまくいった後は、離脱になります。
離脱にあたってはスピードと場合によっては相当なバックアップ(支援)火力が必要となります。
武装ヘリコプターや場合によっては空爆などの支援も必要かもしれません。

支援に乗じて、空路や水路で離脱をします。

特殊部隊の輸送やバックアップ

特殊部隊の輸送やバックアップ

特殊部隊の輸送やバックアップ


 映画のようなストーリーですが、USであれば世界中に展開している空母や潜水艦を使って、このようなことができるのだとおもいます。

 じゃ日本ができるかということになると、技術的には、条件をいろいろつければできないこともないでしょうが、例えば、今海賊対策で使っているジブチの基地に特殊部隊とバックアップの部隊を置くというのも、中東対策のひとつの案だとおもいます。
護衛空母をいちいち派遣するのも時間とコストがかかります。

法的な処置がもちろん必要だとおもいますが、緊急展開用の即応部隊が海外にあってもおかしくないし、抑止力のひとつになるのではとおもいます。




実弾射撃コース

特殊部隊の輸送やバックアップ




マニラ旅行なら車、運転手、日本語アシスタント付きマニラ観光のCocoHana Tour

特殊部隊の輸送やバックアップ








同じカテゴリー(安全保障)の記事画像
水陸機動団の編成装備で思ったこと
水陸機動団
フィリピンから見た北朝鮮問題
フィリピン南部ミンダナオ島の戒厳令
【今週は荒れる週になりそうだ~フランス大統領選、北朝鮮軍創立記念】
ドテルテに中国との関係を改善するように進言した安倍首相
同じカテゴリー(安全保障)の記事
 水陸機動団の編成装備で思ったこと (2019-12-29 14:45)
 水陸機動団 (2019-12-27 18:56)
 フィリピンから見た北朝鮮問題 (2017-09-20 16:49)
 フィリピン南部ミンダナオ島の戒厳令 (2017-06-05 00:21)
 【今週は荒れる週になりそうだ~フランス大統領選、北朝鮮軍創立記念】 (2017-04-23 15:56)
 ドテルテに中国との関係を改善するように進言した安倍首相 (2017-01-14 00:25)

Posted by philshooting  at 20:43 │安全保障