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Posted by ミリタリーブログ  at 

2017年01月09日

フィリピンの兵器体系が中国、ロシアに浸食される

 ドテルテはオバマが大嫌いだ。そのせいで、ドテルテは、もともとアメリカに対して植民地的被害意識があった内面に火が付いて、アメリカが嫌いになった。
 トランプになると安倍首相の取り持ちもあって、改善はされると思うが、やり方を間違えると中国やロシアに飲み込まれてしまう。
 
 最近の話題は兵器だ。引き金になったのは、やはりオバマ政権だ。昨年11月、アメリカから購入予定の警察用アサルト・ライフル 26,000丁が アメリカから売却拒否をされた。
 恐らく、M4タイプのブッシュマスターだと思うのだが、麻薬戦争に使うには扱いが容易だし、フィリピンは伝統的にアメリカの兵器を使っているし、警察、軍からも信頼が厚い。
 
 オバマ政権は、このライフルが人権無視の殺人に使われるということで、売却拒否したのだ。
 11月の時点では、日本でもフィリピンの事情を理解して、殺害などの話題が減っていたのだが、アメリカは、イェローグループのロビー活動もあって、しつこく人権を言い続けた。
 
 アメリカは、フィリピンを同盟国と言いつつ、信頼していないし、しかも兵器を売らないということはどういうことか?ドテルテは当然、激怒した。
 
 間髪を入れずに、中国が、17億円分だったと思うが、ライフルの無償提供を申し入れた。
 ほぼアメリカに注文した数だし、しかもタダというのだ。
 ノリンコ社製だと思うが、最近は5.56mmのNato弾が使用できるものもある。
 個人的には撃ってみたいが、現場の人たちの間では、品質面で全く信頼がない。


 CQ311



 QBZ97



 
 最近では、ドテルテ政権は、ロシア製と言うのも考えているようだ。中国製よりはましというわけだ。
 
 そういうときに、5日前、ロシア海軍の駆逐艦が中国との演習目的で、マニラ港に着いた。
 ロシアは、この駆逐艦を無償でフィリピンに提供すると言ってきた。他の兵器も提供できるとも言った。
 さっそく、要人やドテルテまで乗艦して、見に行ってしまった。
 
 ロシア海軍曰く、アメリカは中古を供与したようだが、この船は最新式で、潜水艦の索敵能力も高い。と説明した。
 

 マニラ湾のロシア駆逐艦







 フィリピンとしては、国家防衛目的だろうが、対どこにロシアの駆逐艦を使うというのだ。
 
 銃や軍艦を中露製を使うとは、一昔前までは考えられない状況となってきた。混沌としてきた。ロシアはうまく付け込む。
 
 兵器体系が変わるということは、国の安全保障の根源に関わる。
 オバマ政権の失策としか言いようがない。
 
 今年は、米中激突が予想されるが、もちろん日本も巻き込まれるが、フィリピンに関して中国、ロシアは、すでに、米国の失策(オバマの失策)にうまく付け込んでいる。
 
 今までのアメリカの対応を見ると、感情的には、フィリピンは、中露と結びついてもいいくらいだ。 
 トランプにかわり、米ロ関係は改善されるだろうが、南シナ海の問題でぶつかることは避けなければならない。
 フィリピンも日本の仲介で、米比関係も改善されると思うが、もうすでに、こういう事態になってしまっている。
 
 アメリカは、真剣に南シナ海問題、フィリピンの対応に取り組まないと、フィリピンも取り込まれてしまうところまで来ている。
 
 また、アメリカは南シナ海問題にロシアが首を突っ込むのをやめさせなければならない。



       






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Posted by philshooting  at 21:21Comments(0)安全保障