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Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年03月21日

海外で特殊部隊が活躍できるようにするには

 こんにちはPhilshootingです。
 年初には、日本人の人質事件、パリでの襲撃事件そして今回のチュニジアの襲撃事件とすべてISが絡んだ事件が発生しています。その対応には特殊部隊が使われたり、人質事件では特殊部隊の活用の議論がされたりしています。
 
 日本では、すでに陸海空自衛隊、警察、海上保安庁がそのような部隊を持っており、日本の特殊部隊で検索すればすぐ出てくるとおもいます。
 また、特殊部隊といえば、こんな感じの行動を想像される方が多いとおもいます。







 しかし、特殊部隊が実際に行動するには、法的な問題、情報、対応訓練、バックアップなどさまざまなやるべきことをクリアしなければ実際の行動はできません。

 日本国内でテロなどや人質事件が発生した場合は、やるべきことの半分以上はすでにクリアできており、実際に事件が発生した場合は、警察ではSWATなどが対応しているとおもいます。

 こと海外となると、話はまったく別で、やるべきことの数%程度しかクリアできていないとおもいますが、行動部隊に関しては割りと早く立ち上げることができ、実際行動するとなると陸自の即応部隊が一番スキル的には近いとおもいます。
 基礎スキルとしてはレンジャーで、それに空挺、水路進入、情報機器の扱い、射撃、爆破などのすでに実施はされているとはおもいますが、さらにスキルに磨きをかけ、装備を充実させれば、どこの国の特殊部隊にも負けない部隊は編成できるとおもいます。

 しかし、これらに加えて、正確な情報、法的な処置、関係各国との連携、移送手段、兵站、バックアップが必要になります。

 例えば、海外で、ある日系企業がテロリストに占拠され、人質をとられてしまい、日本の特殊部隊の活用も選択のひとつと考えられた場合、いざ実行に移そうと思うと
 周囲を含めた全体的な情報の入手
 詳細の情報の入手
 派遣をする法的な処置
 部隊の準備
 部隊の輸送
 兵站
 バックアップ(支援)
などなどやるべきことがありますが、部隊の準備以外は具体的には何もできていないような気がします。

 まず情報ですが、年初の人質事件もそうだったんですが、いざ発生してみるとテロの背景などの情報はまったく取れず、コンタクトもできない状態でした。
 さらに救出作戦をしようとすると、詳細の位置、内部の状況が正確に把握されていなくてはなりません。

 衛星の活用はもちろんのこと、内部の協力者の活用、偵察行動などをすることが必要になります。
内部の協力者は普段からいろいろなところで育成していないとだめですが、衛星の活用や、偵察隊の派遣は必須で、特に特殊部隊の派遣の前に小規模な偵察隊を派遣して、現地の詳細の情報(テロリストの規模、装備、人員の配置、人質の位置など)を自ら収集することは大事だと思います。

 正確な情報があれば、正しい譲許判断をすることが可能になります。

 長くなるので、輸送やバックアップに関しては、またの記事にしたいと思います。




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Posted by philshooting  at 16:22安全保障