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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年03月19日

手榴弾(Hand Grenade)にまつわる話

こんにちわ PhilShootingです。

 先日、小銃擲弾(てきだん Rifle grenade)に関して記事にしたので、本日は、手榴弾に関しての記事を書いてみたいとおもいます。
 例によって、構造など詳しい情報は書きません。
 手榴弾は、爆風と破片により、建物や陣地や人にダメージを与えます。
形状は、丸っこいものや筒状で表面が平らなものもありますし、破片効果をより期待した亀の甲のような形状のものもあります。その他、煙幕弾もあります。




本体とレバーをしっかり握り、ピンを抜きます。レバーを離せば、げき鉄が信管に落ちるので数秒後に爆発します。
通常は、ピンを抜いてそのまま目標に投げます。投げることによりレバーが手から離れ、げき鉄が信管をたたきます。

この手榴弾(地雷なども)ですが、WW2の時代、最後、日本ではいよいよ本土決戦かといわれていたころに、信じられないでしょうが陶器製のものもいろいろな弾薬で出現していました。爆風と陶器の破片でやっつけようということだとおもいます。鉄がもうなかったんです。





さらに信じられないことですが、この手製ともいえる手榴弾に縄紐がつけられたものがあり、ぶんぶんと回してより遠くに飛ばすというものがありました。


以下ライターの経験とコメントを書きます。
かつて訓練で2度ほど亀甲式のものを投げたことがあります。効果を調べるために爆発地点から5mくらいのところにベニヤ板を立てていました。
まず、本物を投げる前に何度か練習をするんですが、練習の時はできても、本物でピンを抜いたときにはさすがに手が白くなるくらい握りしめていて、投げるときに手が離れずすぐ前の地面に投げてしまったら(野球などでも結構ありますよね)どうしようかとかいろいろ考えます。
でも、たこつぼ(あな)から投げるので、すぐ伏せれば大丈夫かなともおもってはいました。

うまく投げられて20m先くらいの目標付近に投擲できました。爆発音ですが、キュンという感じで重い感じの音がします。次の瞬間無数の破片が飛んでくるのですが、細かい破片がベニヤ板にたくさん抜けていました。
破片は、灼熱で、こんなのが刺さったら、致命傷でなくてもかなり残酷だなとおもったりしました。

5mではぱらぱらとあたった感じなので、半径2~3mが本当の有効範囲なのかもしれません。


WW2の終戦の直前、日本では各地域で兵器や弾薬類が池や穴に埋められました。それが出てきたときに立ち会ったことがあります。一回に数トン出てきて、ほとんどは野戦砲弾だったので、それは識別はできたのですが、陶器で縄付きのものは、持っていたマニュアルにもなく、報道関係者にも説明できなく困ったことがありました。
後で古参の持っていた資料でわかりました。それにしても旧軍の弾薬には変わったものがたくさんあったと記憶しています。

そういえば、艦砲弾で信管がついていたものも出てきて、自分自身、理解不能だったのですが、こちらも古参はすぐに訓練用に使用したもの(いわゆるレプリカ)だとすぐに識別していたのにで、彼のスキルにびっくりしたことがあります。




実弾射撃コース



  


Posted by philshooting  at 16:56Comments(0)銃器