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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年03月12日

作戦行動における状況判断と決断

こんにちわ PhilShootingです。


 前回は、小部隊の編成や行動に関して簡単に書きました。今回もPhilshootingとは直接関係ないのですが、作戦ということに関して少し、簡単に書いてみたいとおもいます。

 作戦というのは、日常生活でも応用はきくのですが、ここでは軍隊がとる作戦について書いてみます。
最近の話題では、ウクライナやクリミア半島でどのように軍隊が動くのかなということが気にかかります。
最終的に判断し、決断するのは、大統領になるわけですが、軍隊としては独自に分析をして、指揮官に判断を仰ぎ、作戦計画を立てます。
軍隊の行動というのは、行き当たりばったりでやっているわけではなく、相応の分析やシミュレーションを行って、判断を仰ぎ、指揮官が決断して、はじめて作戦行動となるわけです。


この作戦計画を立ててというのには、相当な歴史があります。
日本の陸軍に関していえば、WW2以前は作戦要務令というのがあり、作戦の原理原則が書いてありました。戦後は米軍のOperationManualを参考にして、野外令なるもののほかに野外幕僚勤務と師団をあわせて野外令合本なるもので学習してきています。
幹部以上はこれをバイブルのように読み、理解しますが、さらにエリートになると熟知します。
そういう机上の訓練を積み上げて、実際の演習もしますから、適切な行動が即座に取れるとも言えるわけです。


その中で意思決定に関する思考過程というのがあって、これは結構役立ちます。
簡単に書きますと

1.任務の分析
2.状況の把握(敵の兵力など敵情、味方の状況、相対戦闘力、地形、気象などなど)
3.敵の予想される可能行動の列挙
4.味方の可能行動の列挙
5.2と3のケースの組み合わせをすべて分析して、取るべき行動方針の列挙
6.行動方針の比較検討
7.最善の行動方針の決定

少し違っているかもしれませんが、大体このようなものです。


いきなりクリミア問題から下世話な話になりますが、たとえば昨日の小部隊の作戦でいうと、、

”敵約1個小隊が、A丘を占領しているものとおもわれる。味方2個小隊でこの敵を殲滅し、A丘を奪取せよ”
という任務があるとして、
敵は強固な陣地を構築しているかもしれないし、丘を降りて攻撃してくるかもしれない。
味方は、正面から並列で攻撃するのがいいかもしれないし、迂回して側面から攻撃したほうがいいかもしれないし、併用したほうがいいかもしれない。
などなど、装備や地形などの状況も加味し、いろいろ考えて、分析して、最終的な行動方針を決定するという感じです。


サバゲーはもとより、決断しなければならないいろいろな場面で役立つとおもいます。


Philshootingでは、ハンドガンやライフルの操作、安全管理、射撃技術をベテランのコーチから学ぶことができます。
ライターでもある自分は、射撃に関して直接は指導しませんが、現場でこのような話なら多少できます。





実弾射撃コース



  


Posted by philshooting  at 22:56Comments(0)戦術