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Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年09月16日

鶴瓶さんまでが反対を言っている安全保障関連法案


この記事では、安全保障に関するライター個人の意見を書きます。

明日にでも参議院を通過しそうな安全保障関連法案ですが、いまだに世論の60%が法案を反対と言っていると言うことです。でも、内閣支持率は極端に下がっていないとか。


Yahooニュースでは、多くの芸能人がタブーを破って意見を発信していることが書いてありました。

同ニュースは
”戦後の安全保障体制を根本から変える安保関連法案を巡り、、、、”から始まり、多くのタレントが法案に反対ということです。
その中に鶴瓶さんの名前があり、反対の意見が書いてあるのには個人的にショックでした。

「鶴瓶の家族に乾杯」という番組は、大好きです。鶴瓶さんは、とっても話が上手で、周りを和ませてくれます。おかげさまで自分自身お年寄りに声をかけたり、話をすることができるようになりました。

鶴瓶さんの主張では、(戦争になれば)こんな番組なくなる ということらしいです。


ニュースの”戦後の安全保障体制を根本から変える、、、、”という始まりの言葉は何とも大げさな言葉です。違和感を超えて洗脳さえ感じます。誰の認識なのでしょうか?

戦後、アメリカが平和憲法を草案し、アメリカの要求により再軍備をして、さらに日米安全保障体制を築き、その下で日本の安全は保障されています。
その体制は昔も今も今後も恐らくすぐには変わることはないでしょう。あったとしても同じ考えた方での憲法改正程度だとおもいます。

 たとえば、日本が日米安保を破棄して自主防衛の安全保障体制に変わりますとか、同じく日米安保を破棄して日中相互防衛協定を結びましたとか 言うのなら 安全保障体制を根本から変える出来事だとおもいますが、今の体制に毛がはえたような今回の安全保障関連法案では根本から安全保障体制を変えるものではありません。
大げさで誤解を煽るものの言い方だとおもいます。


 鶴瓶さんの こんな番組なくなる というのは、まさに安全保障法案が通れば戦争になりやすくなり、平和でなくなるということだとおもいます。
 
 安全保障法案が、反対派の人から戦争法案だとか戦争が起きやすくなるとか言われていますが、まさに鶴瓶さんの主張はこれによるものだとおもいます。

 戦争になれば、こんな番組どころか生命・財産が脅かされることになるので誰でもいやだとおもいます。もちろん自分も大反対です。

 鶴瓶さんのようなお年寄りなどに影響力のある方が、安保法案=戦争法案 であると思わせるような発言をされるとみんながそう思ってしまうと思います。
 これは間違った認識で真逆であることが事実だと思います。
 日米同盟がむしろ強化されるので抑止力が強化され、戦争が起きにくくなると最近では誰もが説明していると思います。
 ぜひ、家族に乾杯で沖縄の石垣島に行ってもらいたいと思います。いかに日本がなめられ最前線で脅威にさらされているかがわかると思います。


 フィリピンも同様です。フィリピンのすぐそばまで今では中国に実効支配され、フィリピンの船などが12海里に入ろうものなら即刻沈められてしまいます。それが現実です。どこの領土でもなかったところが埋め立てられ、主権を主張する領土のようになったわけです。

 やがて、領空の識別圏、領海、領土、排他的経済水域を主張し、南シナ海は中国のものとなり、東シナ海も同様になるでしょう。
 そうすると船舶の航行の安全の保障もされません。

 南シナ海や東シナ海を考えたとき、今日本がなすべきことはなんでしょうか。
 フィリピンやベトナムと協力して、アメリカの傘の下で哨戒活動を行い、これ以上、侵略を防ぐことではないでしょうか?
 少なくとも航行の自由は確保されなければなりません。
 日本の船が領海で操業できないということもあってはなりません。


 法案反対の方々は、ぜひ中国大使館の前で戦争反対だとか侵略反対だとかのデモをしてもらいたいと思います。


 安全保障関連法案は、通過するのでしょうけど、今のままでの通過は何とも情けない通過だし、現場の自衛官も胸を張って任務に就くことができないと思います。
 なぜ、このような大きな変革でもなく、世の中を大きく変えることのない、しかも不十分な法案が、理解されず、ここまで問題になり、派手に反対が報道されるのか?

 諸外国も中国以外(韓国は微妙)は、賛成していますし、フィリピンでも賛成どころか上に書いたような期待値さえあります。米軍が行動しない今、少なくとも日本のできる役割に期待しているところが大きいと思います。






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2015年08月18日

戦争反対、徴兵反対、平和維持は万民同じ主張だと思うが


今日もライターの個人的な記事を書かせていただきます。


 変な題になってしまいましたが、これらは安全保障法案に反対する方々の標語になっているようですが、保守の自分もまったく同感です。
 右翼、左翼、ネットウヨク、ネットサヨク、保守、中道、リベラル 共通して戦争反対なのは当たり前だとおもいます。

 先日の終戦記念日には、靖国神社を参拝した人が16万人いたと報道されていました。
 戦争で亡くなった方の多くは、靖国で会おうと言って亡くなりました。遺族、関係者は、霊に会い、慰めるために靖国に参拝するのは自然な気持ちだと思います。
 中には左翼系の人も遺族関係者であれば参拝した人もいたと思います。そこには主義主張を超えて、戦争はしてはならないという気持ちは一緒なのだと思います。

 同じく、赤紙を配って徴兵制に反対するという安全保障関連法案反対派グループがあったと報道されていました。法案が通ったからといって徴兵制になることはありません。
 むしろ右翼の人が、赤紙を配って、戦争反対、徴兵制反対と主張してもおかしくありません。
 徴兵制反対というのは、そこまでピントがずれていると思います。


 主義主張に関係なく、問題はどうやって平和を維持するかであり、その努力を怠れば、戦争になるとおもいます。念仏のように戦争反対を唱えていても何の解決になるのだろうかとおもいます。
 戦争をしたくない。徴兵制反対(まったく理解に苦しむのですがそれはありえませんが) そういう思いで、いろいろな人が努力をしている、現時点では全く不十分ですが、安全保障法案もそのひとつだと思います。


 亡くなった母は、自分が小さいころ戦争体験について語ってくれていました。空襲が毎日のようにあり、腕すれすれに焼夷弾が落ちたこともあり、とにかく怖かった。戦争が終了したときは、とにかく空襲がなくなるということで正直うれしかったと言っていました。
 焼夷弾がそばに落ちたら不発弾でない限りは、ジェルが絡んで丸焦げになるとなるとおもいますが、そのくらい空襲が激しかったということを言いたかったのだとおもいます。


親弾と子弾






 そんな母でしたが、米軍に関して、終戦後20年以上は経っていましたが、食料を配給してくれた、マッカーサーは天皇を殺さなかった、日本が南北にわかれずに共産主義から守ってくれたとも言っていました。
 普通に考えれば憎きアメリカだとおもうのですが、引き合いに出していたのは、ソ連、中共、北朝鮮などの共産主義国家のことでした。
 ソ連は、日本が降伏したにもかかわらず、攻め込んで領土を奪取し、多くの捕虜をシベリアに抑留した。中共では何十万人の人が粛清されている。朝鮮戦争では北朝鮮の兵士は鎖でつながれていた。などなど、とにかく日本が共産化されていれば大変なことになり、アメリカは守ってくれているということを言いたかったのだと思います。


 アメリカは、日本の平和憲法を作りました。10年も経たないうちにそのアメリカは冷戦構造のなかで日本に再軍備を要求しました。
 サンフランシスコ講和条約の吉田茂は、日本の再軍備だけは避けたいとおもっていたようですが、国連軍(実質はアメリカ)が日本を守ってくれるとは現実的には考えられなかったようで、日本の再軍備とアメリカ軍の駐留を認め、調印し、日本の主権と独立を回復しました。
 
 岸伸介は、現実解からアメリカの駐留を継続的に認めて、日米安全保障条約を結び、アメリカの傘の元での平和維持と経済の発展を選択しました。

 佐藤栄作は、同じく現実解から米軍の駐留を認め、密約をもして、沖縄を返還させました。

 共通して言えるのは、米軍がいなければ日本は独自で守れないという判断だったと思います。アメリカは世界戦略の重要拠点として日本を位置づけているので、日本を守るためだけに駐留しているわけではありませんが、アメリカの国益と一致したということだと思います。

その時々で
”戦争反対、再軍備反対”、”戦争反対、安保反対、米軍は出て行け”、”戦争反対 米軍は沖縄から出て行け”という反対派が時には安保闘争のときのように熱狂的になったりしました。

 戦争反対というのは誰しも同感です。しかし、戦後の冷戦構造を考えれば、再軍備、米軍なしに日本の共産化は防ぐことができたのでしょうか。
 終戦後、米軍は真っ先に北海道に駐留しました。南北に分断させないという強い意思表示のためにです。そういう事実も日本国民は近代史を全く教えられていないのでわからなくなっているのではないでしょうか。


 今では冷戦も過去のものとなったわけですが、安全保障はバランスの元で成り立っていることには変わりません。日本周辺で軍事バランスが崩れてしまえば、今で言うと中国がどんどん進出してくるのは目に見えています。フィリピンがいい例だと思います。
 日本独自で守り抜くには、中国に対抗する膨大な軍事力が必要だということはわかると思います。そのためにはやはり米軍と共同することがかつての首相たちが判断したように現実解であることがわかると思います。
 対抗しないで戦争反対だけを主張する人は、領土、主権が侵略されるという覚悟が必要です。


 さらにその上で、米軍の力が相対的に弱まっている今、アジアの平和と安定のために米軍と歩調を合わせてこの地域に貢献することも求められているのだと思います。
 昨日も書きましたが、日本は、先の大戦で周辺諸国に迷惑をかけ、痛みを与えたということを深く反省しているのなら、この国々の中で特に台湾、フィリピン、ベトナムは、今、中国の脅威に困っているわけですから、かつて迷惑をかけた国々のために、せめて監視活動くらいは手伝ってあげて、地域の安全と安定に貢献してもいいのではないでしょうか。
 最終的には、日本の国防への貢献、日本の国益にもなるつながります。






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Posted by philshooting  at 11:11安全保障

2015年08月17日

終戦70年談話は出さないほうがいいと思っていたが、、、


今日もライターの個人的な記事を書かせていただきます。


 長い間、中韓の先の大戦で日本がした悪行を子々孫々まで謝り続けなければならないとする主張に対して、違和感、最近では嫌悪感を感じていました。

 自分の年代では、おじいさんの時代のことを百歩譲ったとしても悪行を「お前のおじいさんの時代にしたことは悪いことだから孫のお前、お前の子々孫々まで謝罪しなくてはならない」と言われ続けているのです。

 個人にかえて言えば、お前のじいさんは悪いことをしたから孫であるお前も被害者に謝り続けなければならないといわれているようなものです。
 先祖に悪い人がいれば、知らないで生まれてきた子孫も生まれてからずっと罪を負わねばならないということです。


 戦争の原因は、当時の列強支配の中で追い詰められた結果、時の政府と統帥権で独自に動いた軍部の見誤りだと思います。結果、戦争になり、戦場となった地域には迷惑をかけたことはあると思います。それに関しては、戦敗国として十分反省し、サンフランシスコ講和条約が締結されたわけです。それで公にはチャラになったはずで、しかもそれに加えて、戦後世代の税金を使って、日本は必要な援助をアジアにし続けてきたと思います。

 フィリピンでは、日本人は50万人亡くなったといわれています。しかしフィリピン人は100万人亡くなって、その多くは餓死だといわれています。戦前から米の輸入国であったフィリピンに日本が押し寄せた結果です。
 そのことを日本人は知っているでしょうか?

 それでも今日のフィリピンは親日で、その理由は、戦後の復興に日本が多くたずさわり、助けてくれたと多くの方は語ってくれています。
 日本人の倍の人が亡くなっているのもかかわらず、謝れと言わないどころか感謝されているのです。中韓の謝るのを忘れるなではなく、フィリピンのこの事実を忘れるべきではないと思うわけです。

 このようなフィリピンはスカボロー礁、南沙諸島で中国に徹底的にやられています。それこそ日本はフィリピンに何もしなくていいのでしょうか? 今こそ助けるべきではないでしょうか?と思うくらいです。


 自分の母方の父(祖父)は、満州で終戦を迎え、復員してきました。祖父の兄弟2名は南方戦線で戦死しました。義理のおじは寸前のところで終戦になった特攻隊の生き残りでした。親戚ではタラワで玉砕した者もいます。

 これら、おじいさんの代の人々が、悪いことをしたといわれるのも個人からすればものすごく悔しいです。




 国家的規模でいえば、終戦前に2発の原爆をおとされ、東京大空襲をはじめとする無差別爆撃で民間人が何十万と犠牲になり、戦後では捕虜となり、奴隷のごとく扱われた人が同じく何十万といたわけです。

 終戦前後をとっても戦争をした代償は日本に跳ね返ってきているわけです。




 それでも謝り続けろとは、ずいぶんと日本はかわいそうな国だと思うし、自分はこういっている国に嫌悪感を感じています。


 しかしながら、今回の談話で安部首相は言ってくれました。
 「日本では、戦後生まれの世代が、今や、人口の八割を超えています。あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません。しかし、それでもなお、私たち日本人は、世代を超えて、過去の歴史に真正面から向き合わなければなりません。謙虚な気持ちで、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任があります。」

 自分の思っていたことを首相が言ってくれました。

 70年談話は、どうせ何を言っても中韓から非難されるので、出さないほうがいいと思っていましたが、そこまでして出す必要があったのは、まさにこれを言うためだったのだと自分なりに解釈しています。

 そうであれば、意義のあるもので、出す必要があったのだと思います。

 まだまだ言いたいことはありますが、また、明日にでも書いてみたいと思います。





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Posted by philshooting  at 08:05安全保障

2015年07月19日

憲法改正の是非を問う解散総選挙をやるべきタイミングではないだろうか


こんにちはPhilshootingです。

しばらくブログの更新をしていませんでしたが、今日はライターの個人的な記事を書かせていただきます。


 安全保障関連法案ですが、衆議院の委員会で100数時間議論されたということは皆さんご存知だとおもいますが、その中身を少しでも見たことがあるでしょうか? 
 自分は、結構、時間があったので少しですが、それでも10時間程度はTVで見たとおもいます。あとはYouTubeで10時間程度見たと思います。ほとんどの方は、忙しいのでニュースで見たにとどまるかとおもいます。

 政治家同士のやり取りは確かに不毛な議論が多かったのですが、中には、南沙諸島に出て行くのかとか、イラク戦争のときの状況になったらどうするのかとか核心に触れた質問もあったとおもいます。
 議論の深さは別にして、核心部分の議論がまったくなかったというわけではないとおもいます。

 その中で、参考人の意見を聞くというシーンがあるのですが、これは本当にためになりました。
 確かその時の主なニュースでは鳥越さんが、政治家のマスメディアへの圧力ということで激怒ということがが流れていただけだとおもいます。
 自分としては、その他の参考人の意見が非常にためになりました。政治家はこの方々の意見陳述を踏まえたうえで議論をすればもっと実りのある議論になったのではないかと思いました。なぜか政治家の参加者が少なかったのが気になりましたし、ぜひ、政治家の方々にももっと勉強をしてもらい、核心的な議論をしてもらいたいと思いました。

 一般の人にもなぜ安全保障関連法制が出てきたのかを含めて、問題点がわかると思います。
以下YouTubeからですが、時間がある方は見ていただきたいと思います。







 自分も元自衛官の端くれだったわけですが、自衛官は任官のときに ”事に臨んでは危険を顧みず” ということを宣誓しており、任務、命令であればそれに従うということが徹底されていました。
 しかし、PKOや緊迫した現場でいちいちやっていいことを現場で作戦会議をして行動するというのは不可能に限りなく近いと思います。それは安全保障関連法案がたとえ通ったとしてもあまり変わらないのですが、単純明快な規定がないと即座に命令は出せませんし、部隊は動けません。

 このことを踏まえて、自衛官、特に幹部自衛官は、本安全保障関連法案で少しは前に進んだと思っているかもしれませんが、多くは不十分だと思っていると思います。現場が混乱することが容易に推測できるからです。しかし、何とかやろうとするんだと思います。

 話は、ずれますが、多くの自衛官のやる気を支えているのは、国民の期待に応えて貢献し、国民から支持され、感謝されればいいなということです。
 主任務ではありませんが、災害派遣のときにやる気が顕著に現れると思います。

 振り返って、本法案を見ると多くの国民は支持するとは言っていないようです。そんな中で本法案が通り、事が起こると、法令、規定が不十分なまま、しかも国民の支持がないまま現場に向かえば、何とも後ろ髪を引かれる思いで任務を全うすることになります。

 繰り返しますが、現場の自衛官は本法案でも不十分と思っているでしょうし、国民の支持もないという状況で任務を全うしなければならないのです。ものすごいギャップだと思います。


 2,3月前は、南沙諸島や尖閣諸島の状況を見て、すぐにでも対処できるような、とりあえずの法整備が必要と考えていました。
 もちろん、それも必要だと思いますが、今は、根本的な議論をして、根本的な解決をしないといけないと思うようになりました。
 南沙諸島は米軍が何もするような気配もないし、尖閣もすぐに占領されるような状況ではないと期待し、北朝鮮も大きな動乱が起きないことを期待して(これは怪しいですが)、IS対応で世界が動き出すということもしばらくはないと期待して、この際、憲法改正を問う総選挙を実施すればいいと思います。


 安全保障関連法案でも分かったように、議論が結局、違憲か合憲かということに焦点がずれてしまいました。
自分は以前にも書いたように自衛隊自身が違憲かも知れない、少なくとも小学生には説明しにくい、日米安保は違憲に近い。という立場なので、安全保障関連法案が違憲か合憲かと聞かれれば限りなく違憲に近いということになります。
 ただし、今ある状況には対応しなければならないという安全保障上の観点からは日米安保も安全保障関連法案も違憲とか合憲に関係なく必要なこと、いや、まだ不十分だと思っているくらいです。

 今回の問題で分かったことは、どちらかというと安全保障関連法案に反対という方の多くは、違憲だからという理由が多いと思いました。
 であれば、憲法議論が多少でもされているときに憲法改正の是非を問う選挙をすべきだと思いました。

 改憲議論は時期早尚と必ず言われそうですが、それでは曖昧な状況がまだまだ続くと思います。改憲に賛成か否かを単純に問う選挙がいいと思います。
 憲法解釈により対応するということがいかに大変で、もう限界に近づきつつある状況を踏まえて、必ず是非を選択するようにすべきだと思います。


 護憲派の方は、集団的自衛権の拒否、PKOなど国際貢献の中止、日米安保の破棄までを主張すべきだと思います。自衛隊の破棄まではさすがに考えてはいないと思いますが、その場合は、自衛のための戦力保持だけはできることを明確に宣言してほしいと思います。自力国家防衛となるとどうなるかは、次の重大な議論になるんだと思います。

 改憲派の方は、自衛隊の明確な位置づけ、集団的自衛権の容認、国際貢献のあり方を誰でもわかるように明記することを主張してほしいと思います。


余談ですが、今回の法案もそうなんですが、反対派の主張に誰にでも分かりやすい”戦争反対”、”こどもを戦場にいかせるな”、”戦争法案反対”などがあります。
戦争は万民みな反対だと思いますし、軍隊も戦争を抑止するためにあります。憲法も法案も護憲も改憲もみな”戦争反対”な訳です。その言葉が一方だけに使われるのには違和感を感じます。

憲法改正の是非を問う場合は、護憲派は必ず”戦争反対”、”戦争改憲”などと主張しそうですが、改憲派も”戦争反対”と主張し、それが論点にならないようにしたいものです。





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Posted by philshooting  at 23:36安全保障

2015年06月27日

違憲だと聞かれれば違憲でしょう


 こんにちはPhilshootingです。
 
 今日は、ライターの個人的な見解です。

幼いころから思っていたのは、なぜ自衛隊はあるんだろう?しかも戦車、戦闘機、艦隊まで、、

>>
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
 第二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。”<<

純真な小学生が読めば、自衛隊はなぜあるんだろうと思うし、自分も当時不思議に思いました。当時の日教組では先生も突っ込んだ話をするわけがありません。





こちらは、やや難しくなりますが、日米安保もしかり、どう考えても共同作戦で、今で言うと集団的自衛権を許容するものです。
>>
第四条:
 締約国は、この条約の実施に関して随時協議し、また、日本国の安全又は極東における国際の平和及び安全に対する脅威が生じたときはいつでも、いずれか一方の締約国の要請により協議する。
第五条:
 各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従って共通の危険に対処するように行動することを宣言する。
 前記の武力攻撃及びその結果として執ったすべての措置は、国際連合憲章第五十一条の規定に従って直ちに国際連合安全保障理事会に報告しなければならない。その措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全を回復し及び維持するために必要な措置を執ったときは、終止しなければならない。
第六条:
 日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリ力合衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される。
 前記の施設及び区域の使用並びに日本国における合衆国軍隊の地位は、千九百五十二年二月二十八日に東京で署名された日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基づく行政協定(改正を含む)に代わる別個の協定及び合意される他の取極により規律される。
<<





次が、今話題になっている安全保障関連法案です。焦点は集団的自衛権の行使と言っていますが、武器の使用などの法案もあります。


安全保障法案は違憲だから反対ということで世論の大多数もそう動いています。
違憲かと言われれば確かに違憲、甘く見てもグレーというのが正直なところです。









同じように自衛隊です、
一応合憲となっていますが、憲法をすなおに見ればやはり違憲になるのではないでしょうか?

同じように 日米安保あるいはその集団的自衛権
やはり限りなく違憲でしょう。

安全保障法制
集団的自衛権もやはり違憲になるわけです。


じゃ、質問を変えて
自衛隊は必要か といわれれば必要になるでしょう。

日米安保は必要か といわれれば必要になるでしょう

集団的自衛権は必要か といわれれば、というところでしょうが、そもそも個別も集団もないとか日米安保で許容済みと解釈されれば必要だと思います。


じゃ
自衛隊は違憲だとすると、解体するのが筋だし、あるいは憲法を変えるべきでしょう。

日米安保も違憲だとすると、破棄か憲法を変えるべきでしょう。

安全保障法制も違憲だとすると、南沙諸島で起こった事が現実になりますし、米軍も来るか来ないか分からないし、現場も指揮官や兵も法制上どう対処していいかわけの分からないことになります。あるいは憲法を変えるか。



違憲だと言われれば違憲です。でも違憲では困るから詭弁を言う。このような議論を神学論争と言うんでしょうね。

大きく抜けているのが、現実的にじゃどうするんだということです。

尖閣、沖縄が攻められて、米軍が来て、自衛隊は限られた行動しかできないのでしょうか? 撃たれて初めて正当防衛で戦闘するのでしょうか?
米艦を攻撃しようとする潜水艦をP3Cが見つけてお知らせするだけなのでしょうか?

漁民を装った武装した兵士が、白い船に乗って、上陸するのを海上保安艦が対処するのでしょうか?限りなく本土からやってきたら日本は元を絶つことができないのでしょうか?


おかしな話です。現場の指揮官であれば勝つために戦闘をするのは当然です。正当な法と単純明快な戦闘規定がそこにはあり、神学論争があってはならないと思います。


安全保障、国防において、はたして違憲だからというまっとうな答えで、領土やルートが失われていいものか、今は、現実的な対処を真っ先に決めた上で、後付になりますが、憲法を変えるべきだと思います。


あるいは、憲法は最高法規、法典ではありますが、その上に常識、慣習などがあるんだと思います。国防に関しては誰も反対はしないと思うし、良識ある範囲で裁量の余地を与えるというのもひとつかと思います。






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Posted by philshooting  at 21:01安全保障

2015年06月02日

日本の南シナ海への関与度

 こんにちはPhilshootingです。
 
 今日から5日までの予定でフィリピンのアキノ大統領が、国賓として日本を訪問されました。前から決まっていたといえ、タイミング的には南シナ海の問題でということでしょうが、実はあまりニュースになっていなかったと思いますが、しょっちゅう日本には行っていて、日帰りで日本に行ってたりとかしています。
 大統領に就任してから6回も訪問しています。


 今回はもろに南シナ海の問題に関して日本に協力の要請を再度するんだと思われますが、日本がどの程度をコミットするのかも注目されると思います。


 今回の問題では、アメリカは、東アジアの安定と秩序を守るという警察的な側面とアジアでの覇権のプレゼンスという意味があると思います。
フィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシア、台湾は、領土問題という当事国になります。

 日本はどうかというと、南シナ海はシーレーンの重要な経路で、その安全性が危うくなると日本の存亡にもかかわる重要な事態になるのでアメリカと同様、安全と秩序を守るという立場になると思います。
決して他山の石ではありません。
 南シナ海に中国の不沈空母ができ、領土や防空圏ということを中国が言い出すとシーレーンに関所のようなものができ、中国の都合により、絶たれるという可能性も出てくるわけです。
 さらに南シナ海のことを容認してしまうと尖閣も同じ運命をたどることになると思います。

 そう考えると、中国の軍事基地建設は絶対に阻止する必要があるんだと思いますが、相当なところまで建設が進んでいる中で、撤去を目指すけれども実際は、元に戻すということも難しいと思います。


どうなるのかといろいろシナリヲを考えるのですが、いろいろとあるので細かくは書けません。

今回は、アメリカの艦隊が来たら撤退というようなかつての台湾海峡事件のようなことは中国はしないと思います。
12海里に入ってこようが、基地の建設は続行するでしょう。
場合によっては、局地的な戦闘行為が発生することも考えられます。

全面戦争にもなりにくいと思いますが、アメリカを基幹とする周辺国が上空、海上、海中を巡回しながらも基地を作り、基地が運用されてもそのような状況が続くのかなと思います。

 そうしているうちに国際世論がどう動くかで中国への経済制裁が始まるかもしれませんし、オバマ政権後は場合によっては基地の空爆もあるかもしれません。

 あるいは、周辺諸国も岩礁に基地を作るという選択もあるかもしれませんが、それよりもフィリピン、ベトナムの基地化のほうが可能性が高いと思います。

 とにかく、南シナ海に中国の不沈空母的な軍事基地を認めるわけにはどう考えてもいかないと思います。


そう、いろいろ考えているうちに、もうずいぶんと前からの主張、考えですが、フィリピンの基地の回帰です。かつてのようにスービック、クラークに軍事基地を戻すことが地域のバランスを回復するのにいいのかなと思います。
そこに日本の自衛隊も入ります。もちろん日本の安全保障のため、アジアの安定のためにです。


 今回、アキノ大統領と安部首相がそこまで話すのかわかりませんが、かなり前から島嶼問題で話を続けているので、ある程度の阿吽の呼吸があるかもしれません。
日本が基地再構築のお金を出すので、アメリカの太平洋艦隊及び空軍の一部と沖縄の海兵隊の半分及び日本の自衛隊をフィリピンに駐留させてくれ。あるいは、アキノ大統領のほうから駐留してくれというかです。

 日本の沖縄基地問題を解決するにはいい方法だとは思いますが、北朝鮮の問題もあるので軍事技術的な側面からも考える必要があると思います。

 西アジアトータルで考えて、各国の負担と配置を考えるいい機会なのかもしれません。とは言っても今のところ協力関係にあるのはアメリカ、日本、フィリピンそれにベトナム程度でしょうか? これに台湾でも加われば対中国の安全保障上は対抗できます。

下の地図は、中国から見た地図になりますが、太平洋に出るには、東シナ海では日本、特に沖縄の米軍基地が邪魔です。南シナ海では西沙、中沙、南沙諸島を抑えればアジア一帯に影響力を及ぼすことができます。
フィリピンにアメリカを基幹とする基地ができれば大きな障害となります。





 かつてロシアは不凍港目指してとか南進政策だとか言っていましたし、今の中国は、第1、第2列島線だとか九段線とか一帯一路政策だとか 地政学的な解釈の一方的な押し付けのような理論を平気で言っているのがどうも理解できません。
 そこにある資源が欲しいので占領するというのがまだわかりやすいのですが、長年の夢であった太平洋に出ることの実現のための政策だととらえられても100年も前からの覇権を主張してきた国々と何ら変わらないし、地域の紛争、場合によっては世界を巻き込むような大乱になるかもしれないというリスクを負ってまで、今やってることが重要だとは思いません。、






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2015年05月30日

尖閣は今どうなっているのだろうか

 こんにちはPhilshootingです。
 前回は、南シナ海に関して記事にしてみました。日本語のインターネット上では空母については、まだ誰も報道していないようですが、フィリピンでは、ロナルドレーガンを主力とする空母艦隊が、南シナ海を含めてパトロール活動をするような報道がされています。
 中国が領土を主張する人口島の12海里にも航空機や艦船が入って警戒活動をするそうですが、中国はWW3にもなりかねないような剣幕になっています。今後は、米軍の艦船、航空機が12海里に入っていった時に、それに対して中国がどう出てくるのかが焦点になりそうです。


 では、尖閣に関してもしばらく報道がないようなので、どうなっているかを検索してみました。こちらは日本語しかありません。
 昨年まではよく報道されていたとおもいます。その時点では95%程度は日本の領土であり、日本が主導しているとおもっていましたが、最近は、毎日のように公船が領海に入り、日本船に向かって領海から出るように叫んでいるようです。
 いつの間にか5分5分になっているのではないでしょうか?このことがなぜ最近は報道されないんでしょう?





 尖閣は日本固有の領土で領土問題は存在しないと日本は主張していますが、今のままでは国際社会では南沙諸島と同じ問題だと認識されるのではないでしょうか?

 南沙諸島と同じ問題になれば、同じように中国の侵略がはじまるでしょう。そのとき自衛隊は中国を排除できるのでしょうか? 中国も国土防衛だと主張し本気でかかってくるのではないでしょうか?
 また、米軍は後押しあるいは主体的に動いてくれるのでしょうか?

 今のままの中国のやりたい放題を放置しておけば、第一列島線は数年のうちに確保、第二列島線も見えてくるのではないかと思います。




 安保法制でいろいろとやっていますが、それどころじゃないような気がします。実際に差し迫った現実の問題と考えます。
 米軍の核の傘の元に自衛隊が主体的に守る、危機が迫ったら攻撃できる、米軍と共同で作戦を行う。こういったことが今すぐにでもできるような法体系、交戦規定になっていないと、相手に隙をつかれることは間違いないとおもいます。


 日本は腹をくくって、尖閣にパトロールのために海上自衛隊が常時回遊し、航空自衛隊も毎日上空を警戒すべき時期がきたのではないかと考えます。


 フィリピンも自分の知っている限りでは、米国などに中国の横暴を発信し続けてきたと思いますが、日本以上になめられているし、オバマも口約束だけして何もしませんでした。
 そのつけが今に至っていると思います。米国に再駐留をお願いして、米国の傘の元に中国に対抗すべきでしょう。フィリピンにかつてのような極東一の基地ができるようになれば、日本にとってもいいことで、沖縄の負担も減るのではないのでしょうか。





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2015年05月28日

南シナ海問題でフィリピンに米大型空母ロナルドレーガン出撃

 こんにちはPhilshootingです。
 フィリピンにいて気になる安全保障関係のニュースが2つあります。1つは数年前から問題になっている中国の南沙諸島や中沙諸島への進出です。もうひとつは中東です。

 先日、アメリカの艦船が中国の艦船に追い回されたというニュースは、日本のニュースで知っていました。
でもどうせ、何もしないオバマ政権なので、遠くて吠える程度くらいが関の山で、なめられた結果だという程度にしか思っていませんでした。

 フィリピンでは、アメリカの艦船が中国艦船から放水されたとか、アメリカが怒りそうな感じでニュースが流れていたのですが、ついに4日前ですか、西海岸のサンディエゴから あのロナルドレーガンが出撃したというニュースに変わっていました。






 今日は、その世界最大級の空母がハワイにいて、出陣式のようなものをやっているニュースが流れていました。
ただ、南シナ海と言っているのか西フィリピン海と言っているのか不明瞭だったような気がしますが、周辺を回遊するのは間違いないようです。





 日本ではこのようなニュースは流れているのでしょうか?


 アメリカは何もしないと思っていましたが、直接何かをされるとやはり相当頭にきてしまったようにも見えます。
時に戦いは単純な動機で発生するものです。
今回は、最初にアメリカが軍事でプライドを傷つけられたととって、空母を派遣しました。

 次にアメリカは、公海での哨戒活動をするでしょうから、領土と主張する中国は、捕捉、排除活動をするんでしょう。
 そうなると一触即発の状況になってしまいます。
 
 あるいは、今回は中国が、埋め立てをして基地を相当なところまで作っているというところが問題となったわけですから、爆撃などの行動にでるんでしょうか?
 それもそれで、中国側も領土と思っているわけですから、国土への攻撃と見なすと思います。そうなると戦争状態になる可能性もあります。


 さらに、国連の5大国間での戦争は禁じられていること、経済的にアメリカはもとより多くの国が中国に依存していること を考えるとますます複雑になってきそうです。


 今からどういう事態になるんだろうと予測をしてみるのですが、

1.アメリカは監視周遊をするのだが、強硬な中国に負けて、現状は変わらず
2.同盟国などが中国の基地を爆撃する(現実的にはアメリカ以外には能力的に無理かもしれません。フィリピンも最近戦闘機を購入はしましたができるとは思いません。)
3.現状のまま放置をして中国が引下る


オバマ政権のイメージでは1ですが、1になると南シナ海は中国のもの、さらに言うと尖閣も中国の主張では中国領ですから尖閣もすぐ取りに来るのだと思いますし、沖縄も視野に入れるのかもしれません。
 この状況は、日本も影響を受けますし、今、国会で安保法制で、きめ細かい大局観のない論戦をしていますが、それどころではない状況にすぐなります。すぐそこにある脅威とシナリオを考えるべきだと思います。


 3のようにアメリカの脅しが効いて、中国が引下ってくれるといいのですが、引下るのでしょうか?
 それとも脅しとともに経済制裁のようなことが中国にできるのでしょうか、その辺りの影響や実施の可否はよくわかりません。
 経済制裁は、常套手段のような気もしますが、中国経済が世界に与える影響は大きいことも事実だと思います。


 しかし、中国のやり方を見ていると、逆に経済で依存させておいて、安全保障で強硬に出る というのが中国の常套手段とも感じます。

 
経済問題は考えずに、そもそも中国以外の国が中国領土と認識をしていない南シナ海に中国が軍事基地をいくつも作るというのはやはり非常識なことだと思えるし、基地ができれば間違いなく脅威になるので、それを単純に排除するというのがシンプルな答えだと思います。

日本も自国のことと思い、なんらかの貢献をすべきではないかと思います。





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2015年03月25日

ドイツ旅客機の墜落とニュース

 こんにちはPhilshootingです。
 今日は、射撃の記事を書いていたのですが、ニュースがあったので急遽その内容を残しておきます。
 この記事を書いているのは、フィリピン夜の11時ころなので日本では12時くらいになります。
9時ころフィリピンのニュースを見ているとフィリピンのニュースではよくわからなかったのですが、飛行機が墜落したらしいというニュースでした。

 すぐ、まさかテロ?! と頭によぎるのですが、よくわかりませんでした。

 すぐにCNNに変えてみると Breaking News で大々的にやっていました。同時に日本での情報をネットで見ていたのですが、ずいぶん情報の伝達というのが違うのがこのような事件でよくわかります。

 フィリピンでは、中流家庭以上ではだいたいケーブルTVというのを契約していて、100チャンネルくらい見ることができます。英語の映画やニュースなどが多いです。よって国際的なNewsはCNNなど普通にすぐに見ることができるので割りと早く情報をつかむことができます。

 10:01AM にバルセロナ発デュシュットガルト行き Germanwing社の A320機が 11AMころ フランスのアルプスに墜落した。
150人が乗っていた(後に152人 日本では148名) 内訳は乗員144名+赤ちゃん2名+クルー6名。
 墜落前 わずか6分のうちに 14000フィート(4200m) 降下した。
 生存者はいないとフランス大統領が発表した。
 ドイツのメルケル首相(Angela Merkel)が、会見を開き、多くのドイツ人が乗っていて、明日、現地に向かうとのこと。
 ニュースでは乗客は、ドイツ、スペイン、トルコの順に多かったようだ。

同型機




 ちなみに日本とスペイン、フランス、ドイツみな同じで8時間の時差があります。墜落したのは日本時間の午後7時ころです。
 堕ちた飛行機の航空会社のGermanwing社ですが、ヨーロッパでは有名なLCCで路線網がかなりあるとのことでした。

 先進国でこのようなことがあると大々的なニュースになるのですが、CNNの速さと正確さと中身の濃さには驚かされます。3次元の地形図を使って、フライトの詳細を説明し、異常が分かったであろう地点でどうして近くのマルセイユの飛行場に行かなかったのかなどまで解説していました。
 そういわれるとテロの可能性もあるのかと邪推しますが、原因に関してはさすがに誰もコメントしていないようでした。 朝には、何らかのコメントがあるのかもしれません。





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Posted by philshooting  at 00:23安全保障

2015年03月23日

特殊部隊へのバックアップと編成

 こんにちはPhilshootingです。
 特殊部隊は、先日あったような人質の救出、破壊、特定人物の捕獲・殺害など空爆や大規模攻撃ではできないような隠密裏に行う任務で使われることが多いとおもいます。
 
 進入するときは、隠密裏にできるだけ少人数で行うとおもいます。
 ですが、問題は途中で発覚したときや離脱のときは、バックアップ(支援)がないとしかも敵を圧倒するだけの火力支援がないと安全に離脱することはできません。
 バックアップはそれだけ大事です。






 先日、もう1月半以上も前ですが、フィリピンでは警察(PNP)の特殊部隊44名(ほとんど全員ですが)が殺されてしまうという事件が発生しました。
 日本では、ISの日本人の人質事件でそのニュースはあまり流れなかったかもしれませんが、フィリピンでは今でも大統領の責任を問い、政権を揺るがす事態となっています。

 これは、特殊部隊単独で国際手配のマレーシアのテロリストがいるというUSの情報に基づき、割と安易に開放組織のゲリラがいる場所にテロリストを捕獲しに行動を起こしたものでした。

 ですが、行動の途中にゲリラ部隊の攻撃を広い平原で受け、ほぼ全員が殺害されました。もし、攻撃を受けたときに火砲、ヘリコプター、支援部隊などのバックアップ(支援)があれば、こんな惨状にはならなかったでしょう。

 今もなぜ攻撃をバックアップなしで許可したかが焦点となっています。


 自衛隊が海外で特殊部隊の活動をするとしたら、ジプチのような陸上基地を本拠地にすることことが現実的だと思います。
 その場合は、特殊部隊に1個小隊(3個分隊)程度、航空機部隊、本部部隊、支援部隊(補給、整備)で 総勢200名程度

 特殊部隊の輸送には、オスプレイを予備を含め3機
 バックアップ(火力支援)に 攻撃ヘリを予備を含め3機、対地支援戦闘機2機
 その他 大型の輸送機1機











 というような編成が最小になるのではないかと思います。


 特殊部隊の運用に関して書いてきましたが、中東、北アフリカ地域ではISの状況からするとますます地域を広げていろいろなことが起こると思います。
 旅行者だけではなく、石油をはじめ、ビジネスがあるいじょう邦人はいますし、国交があるいじょう大使館もあり邦人も住んでいます。報道関係者もたくさんいるでしょう。
 
 どんなテロが発生するかもわかりません。
 特殊部隊の常駐や運用に関しては、さまざまな議論があると思います。日ごろから訓練をつみ、使用するかどうかはその時の議論で行い、いざというときの選択肢の一つとして特殊部隊の使用があるのは決して無駄ではないと思います。
 





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Posted by philshooting  at 07:30安全保障

2015年03月22日

特殊部隊の輸送やバックアップ

 こんにちはPhilshootingです。
 昨日は、特殊部隊の運用に当たっては、情報が大切だということを記事にしました。
 さて、どのような事案で活動するのだろうかと考えて見ると、事件の発生場所(国)によって対処が違うんだとおもいます。大きく次のように分類します。
1.先進国で日本とも交わりが深い国で発生した場合(アメリカ、フランス、イギリス、、、)
2.中堅の国で日本とも関係のある国(中南米、東南アジア、アフリカ、、、)
3.国交のない国、紛争国 (IS地域、北朝鮮など)

1で日本人絡みの事件が発生しても、現地の部隊が対応し、特殊部隊が派遣されることはほぼないとおもいます。

2の場合は、場合によっては、特殊部隊が派遣されることがあるのかもしれません。この場合、部隊の輸送や情報収集は割りとし易いし、例えば活動中や活動後の(人質救出など)のバックアップ(支援)は現地の部隊に期待できるとおもいます。チュニジアの事件で、もし、日本人が人質になっていたらこのケースになるかもしれません。

3の場合、まさに年初のISによる人質事件がこれに当たります。
まず、正確な情報をとる必要があるので、現地人やISの兵隊になりすましたり、偵察部隊を派遣して情報を集めます。
偵察部隊を送る場合は、それなりの部隊おそらく1個小隊規模の特殊部隊を現地近くの友好国に輸送し、選抜された偵察部隊を出します。
 友好国がない場合は、護衛空母のような基地になりうる船舶を派遣することになるとおもいます。

一般的には、闇夜に乗じて空路、水路を伝って、進入します。








運よく、近くまで辿り着けたら、偵察活動を行い、情報を基地に送ります。

それから、特殊部隊本体が、進入することになるとおもいます。規模としては10名程度の1個分隊が動きやすいとおもいます。









本体の活動(例えば人質救出)がうまくいった後は、離脱になります。
離脱にあたってはスピードと場合によっては相当なバックアップ(支援)火力が必要となります。
武装ヘリコプターや場合によっては空爆などの支援も必要かもしれません。

支援に乗じて、空路や水路で離脱をします。








 映画のようなストーリーですが、USであれば世界中に展開している空母や潜水艦を使って、このようなことができるのだとおもいます。

 じゃ日本ができるかということになると、技術的には、条件をいろいろつければできないこともないでしょうが、例えば、今海賊対策で使っているジブチの基地に特殊部隊とバックアップの部隊を置くというのも、中東対策のひとつの案だとおもいます。
護衛空母をいちいち派遣するのも時間とコストがかかります。

法的な処置がもちろん必要だとおもいますが、緊急展開用の即応部隊が海外にあってもおかしくないし、抑止力のひとつになるのではとおもいます。




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Posted by philshooting  at 20:43安全保障

2015年03月21日

海外で特殊部隊が活躍できるようにするには

 こんにちはPhilshootingです。
 年初には、日本人の人質事件、パリでの襲撃事件そして今回のチュニジアの襲撃事件とすべてISが絡んだ事件が発生しています。その対応には特殊部隊が使われたり、人質事件では特殊部隊の活用の議論がされたりしています。
 
 日本では、すでに陸海空自衛隊、警察、海上保安庁がそのような部隊を持っており、日本の特殊部隊で検索すればすぐ出てくるとおもいます。
 また、特殊部隊といえば、こんな感じの行動を想像される方が多いとおもいます。







 しかし、特殊部隊が実際に行動するには、法的な問題、情報、対応訓練、バックアップなどさまざまなやるべきことをクリアしなければ実際の行動はできません。

 日本国内でテロなどや人質事件が発生した場合は、やるべきことの半分以上はすでにクリアできており、実際に事件が発生した場合は、警察ではSWATなどが対応しているとおもいます。

 こと海外となると、話はまったく別で、やるべきことの数%程度しかクリアできていないとおもいますが、行動部隊に関しては割りと早く立ち上げることができ、実際行動するとなると陸自の即応部隊が一番スキル的には近いとおもいます。
 基礎スキルとしてはレンジャーで、それに空挺、水路進入、情報機器の扱い、射撃、爆破などのすでに実施はされているとはおもいますが、さらにスキルに磨きをかけ、装備を充実させれば、どこの国の特殊部隊にも負けない部隊は編成できるとおもいます。

 しかし、これらに加えて、正確な情報、法的な処置、関係各国との連携、移送手段、兵站、バックアップが必要になります。

 例えば、海外で、ある日系企業がテロリストに占拠され、人質をとられてしまい、日本の特殊部隊の活用も選択のひとつと考えられた場合、いざ実行に移そうと思うと
 周囲を含めた全体的な情報の入手
 詳細の情報の入手
 派遣をする法的な処置
 部隊の準備
 部隊の輸送
 兵站
 バックアップ(支援)
などなどやるべきことがありますが、部隊の準備以外は具体的には何もできていないような気がします。

 まず情報ですが、年初の人質事件もそうだったんですが、いざ発生してみるとテロの背景などの情報はまったく取れず、コンタクトもできない状態でした。
 さらに救出作戦をしようとすると、詳細の位置、内部の状況が正確に把握されていなくてはなりません。

 衛星の活用はもちろんのこと、内部の協力者の活用、偵察行動などをすることが必要になります。
内部の協力者は普段からいろいろなところで育成していないとだめですが、衛星の活用や、偵察隊の派遣は必須で、特に特殊部隊の派遣の前に小規模な偵察隊を派遣して、現地の詳細の情報(テロリストの規模、装備、人員の配置、人質の位置など)を自ら収集することは大事だと思います。

 正確な情報があれば、正しい譲許判断をすることが可能になります。

 長くなるので、輸送やバックアップに関しては、またの記事にしたいと思います。




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Posted by philshooting  at 16:22安全保障

2015年03月06日

イラク軍だけではISの掃討は難しい

 こんにちはPhilshootingです。
 前回、師団を始め部隊の編成に関する記事を書きました。軍事関係の説明をするときには部隊の話が必ず出てくるので事前に記事にした次第です。
 そうしているうちに、2日イラク軍のISに対する反撃が始まったというニュースが流れてきました。
 手始めに中央のティクリートという町の奪還をするということで、その成功の可否が今後のモースル奪還を左右するということだそうです。つまり、攻撃のやり方が通じるかどうかを試すことだと思いましたが、イランの参戦で様子が少し違ってきたと思います。

 以下、自分が書いた勝手な作戦図ですが、イラク軍の兵力が3万ということでその前提で書こうと思いましたが、いくら砂漠があるとはいえ、200~400km正面を2個師団だけで攻撃(反撃)するのは、さすがに無理と思ったので、それでも主要経路だけに絞って、3個師団と予備1個師団、さらにクルド族の兵員約1個師団を北に配置しました。
 こんな感じで師団などは作戦図上に配置されます。





 イラク軍の編成を見ると、陸軍25万(実際は20万らしい)13個師団、警察軍35万があるということですので、実際は、(兵員の消耗などもあるので)のべ10万人以上は(5個師団以上は)駆り出されるような気もします。

 しかし、イラク軍の攻撃にあたってはいくつかの技術的な問題があります。

 まず、米兵によるイラク軍の訓練や実際の戦闘の映像を見ていると、イラク兵の士気がどうも高そうにない、訓練不足、統率が取れていないなど、軍事関係の方が見るとすぐわかるような弱い部隊の状況で、とてもISと戦って勝てそうな軍隊には見えません。

 そこで空爆やハイテクを使った米軍の支援、ふんだんな兵站支援などで相当なバックアップ体制を取り、それで戦闘は推移するのだと思っていましたが、そうではなく、アメリカは主体的には参戦しないようです。
 
 かといってイラク軍だけでは負けてしまうことが明白で、アメリカが参戦しないのであれば、イランが参戦ということになったのかもしれません。
まずはISを討つために毒をもって毒をせいすような感じなのでしょうが、その影には、米国の及び腰の態度がイランの参戦を促したのかもしれません。

 当初、イラク軍+米軍(有志連合)+クルド という体制での戦闘を予想していましたが、米軍に代わってイラン軍となれば、戦闘の推移はまた違ったものになってくると思います。






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2015年03月01日

師団という戦闘部隊単位

 こんにちはPhilshootingです。
 よく戦争や紛争関係のニュースで、1個師団規模の勢力とか、3万の兵員がとかいう言葉が出てくると思います。
 1個師団だと兵員は1万~2万人、反対に3万だと2~3個師団規模という概算になります。
 今日は、戦闘部隊の師団ということに関して解説してみたいと思います。

 師団というのは、陸軍の戦闘単位のことで、それだけで独自に戦闘する能力をもった部隊規模になります。
 戦闘をするには、前線で戦う、歩兵、戦車、戦闘を支援する砲兵、工兵、航空部隊、ミサイル部隊 とそれらを支援する兵站部隊になりますが、師団はそれらをすべて包含しているので、大抵の作戦任務を遂行することができます。

 自衛隊では、歩兵部隊を普通科部隊、戦車部隊を機甲科部隊、砲兵部隊を特科部隊、工兵部隊を施設科部隊と呼んでおり普通の人にはわかりにくくなっています。

 通常、師団とは、歩兵を主体とした歩兵師団のことを言いますが、主体が戦車の場合は機甲師団、主体が砲兵である場合は砲兵師団、空挺部隊である場合は空挺師団、歩兵が戦闘装甲車などで移動、展開する場合は機械化師団 などと呼びます。

 師団長には、通常、中将が当てられ、職業軍人になったからには一度は師団長をやってみたいというのが軍人の夢でもあると思います。


 師団は、通常、歩兵師団の場合、4~6個の歩兵連隊、戦車連隊、砲兵連隊とその他の部隊から編成されます。歩兵連隊は1000~2000名の兵員から構成されます。
 師団の約半分規模の戦闘単位を旅団とよび、旅団長には少将、准将が当てられます。

 連隊は、4~6個の歩兵中隊、重火器中隊とその他の部隊から編成されます。あるいは、2~3個の歩兵大隊、重火器部隊とその他の部隊から編成されます。
 歩兵連隊に戦車、砲兵、空中機動とその他の部隊をつけて連隊戦闘団という最小の戦闘部隊を編成することもあります。
 連隊長には、通常、大佐クラスが当てられます。
 連隊長も職業軍人である限りはやってみたい補職のひとつでもありますが、早い人は40代の前半でなるので、そういう人には、最終目標ではないと思います。

 中隊は、4~6の歩兵小隊と中隊本部などの要員から構成され、200~300名の規模です。
 大隊は、約2個中隊+規模になります。
 中隊長には、大尉・少佐、大隊長には、少佐・中佐が当てられます。

 小隊は、3~5個の分隊から構成され、40~60名の規模です。
 小隊長には、少尉クラスが当てられます。
 分隊は10~15名の最小単位になります。分隊長には軍曹クラスが当てられます。

 よく、戦争映画などで出てくる単位は、特殊部隊を含めて、この分隊が多いと思います。

 昔の映画 プラトーン というのは Platoon で小隊のことを意味します。

 



 今日は、部隊編成に関して記事にしましたが、今後、いろいろなことを説明するには、(例えば、小隊が装備している火器で、、、、という解説になったりしますが、この小隊というおおよそのことがわからないと説明になりません。) この部隊編成がキーとなるので前提として説明しました。



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Posted by philshooting  at 13:18安全保障

2015年02月28日

IS(ISIS,ISIL,イスラム国)の継戦能力

 こんにちはPhilshootingです。
 PhilshootingではPhilshootingをより多くの方に知っていただくためにブログを通して、いろいろな記事を書いています。
 コースの内容や射撃技術に関することを中心に記事にしていますが、たまにライターである自分の知識で銃器、装備、弾薬に関することなども書いてはいます。
 しかし、どうも一貫性(ストーリー)がなく、思いつきで書いている部分が多いなとおもっているところでした。

 ところが、最近、日本人が人質になり殺された事件がきっかけでISに関するNEWSが多く出るようになり、人質奪還やさらには安全保障に関する日本人の関心も高くなってきていると感じています。
 さらにある番組で軍事知識なくして安全保障は理解できない(語れない)ような意見があり、なるほどなとうなずいたしだいです。
 ライターである自分は、多少なりにも軍事知識があるので、安全保障に関して軍事面から見た解説ができれば、少しでも世の中のためになるのかと思い、これからはそういうテーマも入れてみたいと思います。

 前置きが長くなりましたが、今日は表題のとおり ISの継戦能力 に関して書いてみたいと思います。継戦とは漢字変換でも一発で出てきませんが(軍事用語はそういうのが多いです。)戦争を継続することで、継戦能力でどのくらいの期間、戦争が継続できるかということを意味しています。
 一般的には、兵站と呼ばれる、食料、燃料、武器・弾薬などの調達や補修、輸送なども含むものがなくなってしまえは、それ以上は戦えないことになっています。
 兵站の中でも、一番端的に表せるのが弾薬です。外から弾が入ってこない、中に生産拠点もないあるいは作っている余裕もない、という場合、弾を使ってしまえば、銃器はあっても弾がなければ戦えないという状況になります。
 よって、弾薬の貯蔵状況からどのくらいの期間戦えるかを図ることもできます。

ISとえば、勇ましいイメージ







*写真はインターネットから引用

がありますが、軍事的に見れば、乗っているのは軍用車ではなく、銃器も重火器というのは見当たりません。軍隊というよりは、ゲリラ部隊の集まりが破壊、殺戮活動を行っているという感じなので、どこかの国が本格的にISを支援しているということではないようです。
 さらに、これらの銃器や弾薬は、石油を売った資金や支援組織からの資金や誘拐などで得た身代金などで供給されている聞いてはいますが、どういう経路で供給され、維持されているのかも気になります。

 さらに一番気になっているのは兵士の供給です。もともとはアルカイダから分離した一部がシリアの混乱に乗じて、過激反政府勢力としてISになったということですが、構成される兵士は、結局のところイラク戦争での残兵、シリアで迫害を受けた人、反欧米感情のある人、最終的には世の中の格差や理不尽に不満を持っている人の集まりだとも聞いています。
そうすると、根を根絶しない限りは、掃討しても掃討しても、兵士は沸いて出ることになりますが、これ以上は軍事の領域を出るので論じないことにします。


 ISは、将来、アフリカ、中近東、ヨーロッパの一部を支配下に置く一大国家の創設を描いているようですが、今のところ、国としては成立していません。




しかし、支配地域は、シリアの北とイラクの北となっており、広大な領域を支配しています。



*写真はインターネットから引用

クルド族が女性兵士を使って勇ましくISと戦っていると聞きますが、いずれにしても国家間の戦争といわれるようなものになっていません。
本格的に国家間規模の戦争の様相になってこそ、継戦能力を論ずることができると思います。

現時点では、石油を買わない、資金を絶つなどの兵站を絶つための手段はとられているようですが、抜け道や支援組織は、いくらでもあるので、それが効力を発揮するとは思えません。
本格的な反IS連合の地上軍の参画があってこそ、国家間規模の戦いのようになっていくと思います。

 4月にも、アメリカ軍の顧問団に訓練されたイラク軍約2万が、戦闘に投入されると聞いていますが、制空権は反IS側にあるにしても、約3万の旧バース党やかつてアメリカ軍に訓練された兵士がいるIS軍と戦うのは、非常に厳しいと思います。
 しかし、せめて2倍の6万の地上軍があり、ISの兵站を止めることができれば、現在のIS支配地域は数ヶ月で取り崩せるのではないでしょうか。
 あるいは、兵站を遮断できれば、継戦能力ということで言えば、組織的戦闘力は、ISは1月も持たないような気もします。
 
 それでも、その後、新たな混乱はやがて生じるでしょうし、世界中に散らばったISの分子は、テロという手段で今後も世界を混乱に陥れることは継続させるんだと思います。




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Posted by philshooting  at 08:46安全保障

2015年02月12日

人質事件とその影響

 こんにちはPhilshootingです。
 昨年、11月までのPhilshootingの予約は、コースの充実やロングレンジ射撃場の完成もあってまあまあで、おかげさまで11月までの予約の平均的実施月である1,2月は割りと忙しく過ごせたと思います。
 ですが、1月から予約が減少してしまい、3月からの参加者が減少してしまいます。これもおそらく人質事件の影響と円安の影響なので、少なくとも人質事件が落ち着くまでは仕方ないと思っていました。

 何もなくても危険で怪しいイメージのマニラなので、それも仕方ないと享受しつつ、一方ではビジネスでやっているので、少しだけ現状を分析する必要があるという思いがあり、記事にすることにしました。


 まず、外務省の危険情報ですが、
 Topが以下となっており、人質事件の影響が出ています。
 http://www.anzen.mofa.go.jp/
 
 フィリピンの情報は以下になっています。
 http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=013#ad-image-0

 フィリピンに関して言えば、人質事件の前と少しも状態は変わっていません。人質事件の影響があるとも書いてはないようです。南のミンダナオ地方では昔から紛争があり、最近も事件がありましたが、その影響がミンダナオ以外にあるというのもあまり考えらないと思います。

 また、実際の人の状況として、ライターである自分は、12月と2月、短期間ですが、2度ほど日本に行き、フィリピンに戻ってきましたが、飛行機はほぼ満席でした。ビジネスの方、年配の方が多かったと思います。むしろいつもより多かったと思います。
 空港の状況も同じような感じです。

 12~2月に射撃に参加された方にも聞いてみましたが、ほぼ同じような感想でした。

 また、定期的に調査のために昼夜とショッピング街、繁華街をよく出歩きますが、観光でいらしている日本人は割と多かったと認識しています。

 現状からすると、日本からの旅行者は、減っているどころか増えているということになります。


 コースに参加されたある方は、フィリピンに射撃をしに行くと言ったら、ISIS(ISIL、イスラム国)関連で注意するようにと言われたそうです。

 ISIS関連でフィリピンも危険だと思っている方が多いのだと思います。


 以上の現象などを分析した結果以下のようにまとめてみました。

 旅行者は、割りと年配の方が多いことから、ゆとり年代で、少しフィリピンを知っている、あるいは知っている人がいるという方が、多いのだと思います。その方たちは、フィリピンの実際の危険度を知っており、今回の人質事件とあまり相関関係がないと判断しているのだと思います。
 円安は、欧米州など遠方への渡航を躊躇させ、反対に物価が安いと思われているフィリピンへの渡航を後押しする影響が出ていると思います。


 一方、一度もフィリピンに渡航したことのない方は、従来のフィリピンのイメージに加えて、ISISの影響があるものと思って、安全のため渡航を躊躇させているのだと思います。


 Philshootingに関して言えば、初めて参加される方は、フィリピンが初めてという方がほとんどなので、ISISの影響、人質事件の影響が出ているということになります。


 Philshootingでは、従来から、マニラは危険というイメージを回避するために、空港のお出迎えからお帰りまで(ドアツードア)、また移動、射撃、食事、買い物、観光、夜の散策など行動はすべてSatffが同行しているので、危険の回避はもちろんのことStaffと楽しく過ごせるとおもいます。
 今まで参加された方は、全員安全にすごされましたし、案内もしているのでよいイメージを持たれたという方が大半です。
 今回の人質事件があったから特別に何かするという必要も感じないくらい、従来からしっかりした対応をさせていただいているので特に心配はないかとおもいます。

 宣伝になってしまいましたが、従来と同じように安心して参加できますので、コースに参加を考えている方は安心して申し込みをお願いいたします。




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2015年02月01日

救出されなかった人質


 今日は、Philshootingと関係なく、ライターである自分の私的な記事内容になります。
 別な記事を今日はアップする予定でしたが、朝起きてみると、CNNなどで ISISに誘拐拉致されたKENJI GOTOさんのNewsで盛りたくさんでした。
 2,3時間いろいろなことを考えたのですが、ひょっとして今日を境にいろいろなことが変わっていくかもしれないとおもい、筆をとりました。

 さて、このNewsですが、日本以外では ”Behead" と出てくるのですが、はっきり斬首というようです。
 何とか救出を願っていただけに、残念でたまりません。まず、Yukawaさんと共にご冥福をお祈りいたします。


*注釈
(敢えてLinkだけですが、次のLinkコンテンツは、露骨な描写を含む可能性があると思われます。ご自身の責任において閲覧してください。)

https://www.youtube.com/watch?v=1RQhh1YyTtw


 今から、日本政府の対応が適当だったのかどうか、いろいろなところで議論されるんでしょうが、おそらく適当ではなかったという論調が多く予想されますが、本当にそうだったのか?

 物事には、結果や結論というのがあって、今回の場合は、日本から見れば、人命が救えなかったという結果になりました。人命が救えなかったのは最悪結果ともいえますが、見方によっては、

C1)ヨルダンが死刑囚を解放して、ISISに身代金を渡して、パイロットも帰ってこない、Gotoさんも殺されてしまった
C2)身代金を渡して、Gotoさんが開放された
C3)死刑囚とGotoさんの交換ができた
などなどのケースがあり、
(Yukawaさんは残念な結果になってしまいましたが)Gotoさんが条件なしに無事戻ってきたということ以外はどのケースも最悪の結果だったのかもしれません。


 ISISは国でもないのに、他の国を脅し、テロ活動を続けます。あまりにも凶悪なので、諸国が連携して空爆、やがては地上軍といったところで本拠地には対応するんでしょうが、どうも見ていると世界的に連鎖は広がっているように思えます。 ここフィリピンの南方でもISISの訓練だとか連携だとか何となくそれらしいNewsも出てくるので何らかの関連したテロが発生することも予想されますし、他の国にはもっと危険なところがあるのではないでしょうか?

 そう考えて、もし、同じような事件が発生が発生した場合、どうなるのでしょうか?今回の事件のメッセージはどのようにテロリストに伝わったのでしょうか?
1.日本人を誘拐拉致すれば、日本政府が乗り出してきて交渉に応じ、利益を得ることができる
2.日本人を誘拐拉致しても交渉はできるが利益を得ることができない
3.日本人を誘拐拉致すれば、救出活動の部隊がやってくる
4.日本人を誘拐拉致すればとんでもない仕返しがくる

今までのNewsなどを聞いていると、日本政府は直接ISISにお金は出さないが、交渉ルート(ヨルダン、トルコ)に圧力をかけて、死刑囚と交換、ひょっとしてヨルダンと裏取引がありお金の支援でもするのかな? その結果、Gotoさんは開放されるくらいの程度かと思っていました。
 しかし、ヨルダンは強硬姿勢を貫きました。ひょっとして、日本政府も3くらいのことを(日本は直接できないのですが、)関係国に依頼していたのかもしれません。
 よくわかりませんが、少なくと2,3くらいのメッセージが伝わっていればいいと思いますし、逆に、1,2の間くらいのメッセージだと同じ事件は発生すると思います。


 日本人は、世界中に展開していて、のんびり暮らしている方もいらっしゃいます。自分も油断して暮らしているわけではないですが、外国にいるので今の日本よりは多少危険だととは思っています。
個人的な対処も時々、真剣に考えてしまいます。

それよりも、もし、同じような事件が、発生しても、 
”日本人を誘拐しても無駄だよ。救出部隊が来るかもしれないし、それどころかとんでもない仕返しがくるよ。”
と誰もが言えるような日本国民にみんながなれればと思います。


 振り返ってみれば、昔は北朝鮮による誘拐拉致事件が日本で発生していました。外国人が日本で誘拐拉致事件しかも大量に行っていたのです。
 ダッカ事件では、”人の命は地球よりも重い”ということで、連合赤軍に屈服して、罪人を解放しかも身代金満額まで出しました。
 どちらもものすごくなめられた結果だったと思います。

 
今回は、貴重な人命が犠牲になったわけですから、日本も対抗処置をするべきだと思います。
今からでも遅くないので、まずテロに屈しないつ強いメッセージを出す。
何らかの報復行動をする。
さらに今後の具体的なアクションとして、対処の実行部隊を実現化する。

ということができればいいなと思っています。


いろいろなご意見があるのでしょうが、今日は、ライターである自分の個人的な思いを書いてみました。






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2014年05月26日

南シナ海を取り巻く問題とフィリピン

こんにちわ。 今日はPhilshootingとしてではなく、一ライターとして書いてみたいと思います。


 南シナ海で、ベトナムと中国、あるいはフィリピンと中国がぶつかり合っていることは皆さんご承知のことと思います。
いろいろな諸島や島の名前が出てよく位置関係を掌握できてない方が多いと思いますが、Webからとると以下のようになります。









大きくは、
西沙諸島(パラセル諸島)  今、ベトナムと中国がもめているところ
南沙諸島(スプラトリー諸島) ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、台湾、中国でもめているところ
中沙諸島(スカボロー礁) フィリピンと中国でもめているところ
そのほか 地図にありませんが 東沙諸島 というのがあります。 こちらは空港もあり台湾が実効支配

通常、赤い牛の舌と呼ばれているどう見ても不自然な中国の主張する領海、領土で中国が起こすさまざまな事件が、各国に不安と脅威を与えているという感じです。


個別に見ると各諸島をWebで検索してWikipediaなどの文章を見るとわかるのですが、
西沙諸島や南沙諸島の問題は別に今始まったわけではなく、相当前から中国が進入をしていました。
スカボロー礁は、わりと最近、中国が無理やり進入してきてフィリピンから米軍が去ったことをきっかけに侵略したといっても過言ではありません。

尖閣では日本が正々堂々と立ち向かっているのですが、フィリピンでも特にスカボロー礁では、2000年から中国の進入に立ち向かい、おととしあたり拿捕など適切かつ強硬な手段に立ち向かっていました。もちろんアメリカや日本の後ろ盾があってがあってのことだと思います。
それでも中国は小ばかにしているかのごとくフィリピンを軍事、経済の面でいろいろと圧力をかけ続けています。
フィリピンは、アメリカの後ろ盾があり、領海侵犯には拿捕などしているとはいえ、国際司法裁判所に訴えるなど割と紳士的な対応をしており、本格的な衝突には至っておりません。
フィリピンは海軍力がほとんどないため、鋭意準備中ではありますが、今のところ即座に対応できるものではありません。


南沙諸島では、さらに紛争は激しく、軍事的な衝突もいくつか発生しており、フィリピンが実効支配する島では守備隊が何ヶ月も補給路を中国によって絶たれていても、頑張っているというニュースをフィリピンで見たこともあります。


尖閣では日本が、中沙諸島ではフィリピンが報道され、中国の海洋進出を警戒している中で、今回、西沙諸島でベトナムが衝突し、ベトナムの反中運動が世界に報道されることとなりました。


西沙諸島、南沙諸島の問題はかなり前から繰り返されていると書きましたが、ここに来て中国の強硬な海洋戦略が識者以外にも明るみに出てしまい、中国の脅威に何とかしなければならないと感じた方も多いと思います。


フィリピンにいると中国との海洋紛争のニュースがよく出てくるのですが、最近では、中国の漁船団が300数頭もの海がめを捕獲していたとか、こちらは南沙諸島付近のパラワン島に近いところだと思いますが、同じく中国の漁船団がフィリピンの漁民の前でさんご礁ごとジャイアントクラム(巨大あこや貝)を捕獲して、しかもフィリピンの漁民が注意しようとするとピストルで脅かされたとかです。

石油などの資源のことが多く報道されていますが、地元では中国の好き勝手により、海洋資源の破壊も行われているとき事がニュースになっています。
個人的には、海洋資源の破壊は許せないことだと思いますね。


さて、このような状況の中で今年4月にオバマ大統領が日本、フィリピンを訪れて、尖閣防衛やフィリピンとの防衛協定の拡張を約束しました。

少し話はそれますが、このオバマ大統領ですが、就任一年目でノーベル平和賞を受賞して、とにかく戦争が大嫌いです。
評論家の青山氏の話だとこのオバマ大統領就任の裏にはアメリカの名門であるケネディ家が深く関わっており、ケネディ家が黒人初の大統領選出を望み、その後押しがあったから就任できたということで、ケネディ家には頭があがらないようです。

ケネディ元大統領の娘さんが今日本の駐日大使ですが、最初は、極右思想の持ち主などひどく安部首相を誤解していたらしいのですが、最近は正当なリベラル派として高く評価し、オバマ訪日の立役者でもあるそうです。

青山氏の話によると、オバマ大統領自身は、八方美人のどこでもえかっこしいのわけのわからないだめな大統領だそうですが、尖閣防衛やフィリピンの防衛協定拡張は、ケネディをはじめバックが仕組んだことだと思います。
そういえば、特にコメントはありませんでしたが、オバマの訪比時にもケネディが同行していたのをマラカニアン宮殿の晩餐会のニュースで見ました。
お目付け役だったんだと思います。


フィリピンとは防衛協定の拡張条約を結んだアメリカですが、日本ではその後何もフィリピンとアメリカでは具体的に起きていないという認識だと思います。


しかし、5月の早い時期に、Balikatan2014というかつてない規模の米比合同軍事訓練が行われました。
そのとき、Philshootingとも関係するのですが、Philshootingサービスを提供しているForen射撃場は、伝統的にフィリピン海軍との結びつきが深く、Caviteの奥にも海軍があり、そこにも米軍が来て、オーナーをはじめインストラクターの多くが射撃に参加したそうです。
米軍は伝統的にフィリピン軍と仲がよく、尊敬もあります。
その時の米兵の射撃は、決して早くはないのだが、正確に撃っていたとオーナーがおっしゃっていました。
なんとなく元軍人である自分もわかるような気がしました。


さらに、ニュースでは、スービックでは基地構築のための準備が急ピッチで進められているという報道がありました。
今回の協定では、再駐留(駐屯)は許していないとのことですが、既存の基地の使用や基地内での施設の建設は許されるということです。
しかし、さまざまな情報を総合するとスービックの西側あたりにどうも大規模な基地を作っていると思われます。
米軍の基地は、クラーク、スービックの旧基地内をみてびっくりするのですが、とにかく巨大で中にゴルフ場、ホテル、ショッピングモール、学校、広大な住宅などなどなんでもあり、アメリカンスタンダードに驚愕します。

今回はフィリピンの基地にして、アメリカが中に駐留するということにするのでしょうか?
情報の中には、周辺にアンヘルスのフィールズのような街まで用意するというものまであります。


事実を裏付ける情報としては、
先日パンパンガあたりでオスプレイが北に向かって飛んでいるのを見ました。物資を輸送しているのだと思います。
スービックのレストランではかつてないほどの活気があるそうです。しかも米軍関係者のです。


オバマは、弱腰で何もしないのでしょうけど、さきほど書いたように米軍は伝統的にフィリピン軍とフレンドリーで相性もよく、何かあったときは真っ先にかけつけます。昨年のレイテの台風被害での救援もそうでした。
今回も大好きなフィリピンに対して、いち早く現場は行動を起こしているようです。


今後、どういうことが起きるかというと迅速な米軍の展開により、中国はこれ以上フィリピンにできなくなると思います。
フィリピンも領海を守ることを徹底して、違法行為には、取締りを強化すると思います。
スカボロー礁や南沙諸島のパラワン近海では、フィリピン軍の上陸、逆上陸もありうるかもしれません。


思っているより米軍の展開がフィリピンでは速いことを今回の記事では言いたかったのですが、今後、このような記事も時折書いてみたいと思います。






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Posted by philshooting  at 00:02Comments(2)安全保障