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Posted by ミリタリーブログ  at 

2015年03月28日

両陛下のペリリュー島ご訪問

 こんにちはPhilshootingです。
 昨年、陛下がペリリュー島に慰霊のため、ご訪問をされるという意思を示され、今年1月閣議で了承され、4月にご訪問の運びとなりました。

 ライターの自分は、”Band of Brothers”と”The Pacific”というBBC製作の映画ドラマをよく見ます。10年前と8年前に作られたものだと記憶しますが、DVDを買って、10回以上は見ました。
 WW2のヨーロッパ戦線と太平洋戦線が凝縮されたような映画ですが、あくまでも米軍の兵士の立場からみたものです。


 その”The Pacific”の中では、今までの太平洋の島から島への上陸の映画と違って、ペリリュー島の戦いが多く描写されています。

 日本では昨年だと思いますが、”命ある限り戦え そして生き抜け”という終戦記念ドラマがTVであり、そこでペリリューのことを知った方も多くいらっしゃるかもしれません。

 ペリリュー島の戦いは、海兵隊が直面したもっとも厳しい戦いだったとか、3日で落とせるのが77日かかったとか、海兵隊がもっとも死亡したとか、精神異常者が最も出たとか、一般的にはそう言われているのですが、”The Pacific”では、そういう泥臭いところが克明に描かれています。
 歩兵の銃としては、M1ガーランド銃やトンプソン銃がよく出てきます。

 この映画を日本人が見ると結構腹立たしいというか、残酷なシーンが出てきます。死にかけた日本兵の金歯をナイフでえぐりだすシーンとか、砲弾で頭が半分吹っ飛んだ、日本の機関銃兵の頭の中に小石を投げ込んで、死者を冒涜するようなシーンとかです。
(映画なのですが、YouTubeから抜粋させていただきました。)




こちらは、気持ち悪いので石を投げる前のシーンです。




 当時の海兵隊は、とにかくJapを殺すことを徹底的に教え込まれ、殺すことが目標にされていたようで、とにかく日本兵は徹底的に殺されます。
 主人公が戦後、職安に行って、海兵隊では何をしていて得意技は何かと聞かれるシーンがあるのですが、Japの殺し方 と答えていたのが印象的でした。

 火炎放射器で焼き殺したり、ブルドーザで生き埋めにされるなど、洞窟陣地で防御をする日本軍をらゆる残酷な手段で殺したのもこの戦いからだと言われています。

 
 死者数だけ見ると、日本軍約1万ちょっと、米軍約1千ちょっと と圧倒的に日本軍の被害が多いのですが、それでもアメリカ内部では、ペリリューの戦略的価値と攻撃の必要性について議論され、多くの若い米兵の命の犠牲が本当に必要だったのかという非難があったようです。


 多くの米軍の若い尊い命が犠牲になったという言葉は、最近でもよく聞きますが、米国と戦った国はおそらく米国の10倍以上の死者を出しているし、相手の立場に立てばあまり使われたくない言葉です。
 特にWW2では、マッカーサーも後に回顧していますが、100%日本が悪くて戦争になったわけではなく、米国だけの立場に立ったこのような言葉はあまり聞きたくない言葉です。

 ペリリュー島には日本軍の飛行場があって、南太平洋の戦略的価値、特にフィリピン攻略の妨げになると判断されたようですが、後の判断では、米国にとってほぼ価値はなかったと思われます。
 フィリピン攻略さえも米国にとって本土攻略には意味のないものと言っても過言ではないと思います。
 米国にとって、価値のないところで多くの犠牲を出したというのは確かに無駄だったかも知れません。


 しかし、そこにいて戦った日本の尊い兵士、軍属、巻き込まれた民間人の命は、無駄だったとは思いません。
 特攻、玉砕、持久などあらゆる抵抗をして、少しでも本土攻撃を遅らせて、日本本土を守ろうとした意思があったからです。
 それに直面した海兵隊をはじめ多くの米兵は、日本兵などへの怖さを感じ、本土決戦を躊躇したものと思います。
 その後、原爆が投下され、陛下のご判断で降伏し、日本が分割統治されず、日本が復興し、繁栄したことは、少しでも戦死した方々への供養になるのではないかと思います。


 不肖ながら自分も自衛隊にいたときは、関東や普通の方はいけない硫黄島、南鳥島などで不発弾などをしたことがあります。特に硫黄島では、周りを見渡してその時の戦況を戦史の知識と照らし合わせ想像し、今でも遺骨が残る先人の無念さを考えるとともに、冥福をお祈りいたしました。
 
 その後も、太平洋戦争に関しては、沖縄、サイパン、テニアン、グアム、フィリピンなど戦史探索の旅をしてきましたが、縁あってフィリピンでは滞在することになり、多くの戦跡を訪れ、戦史と照らし合わせることができました。
 射撃コースもそのような縁でその延長線上で、コースを手伝っているといっても過言ではないかもしれません。
 ちなみにいままでコースに参加された方で先祖がフィリピン戦線で亡くなられたという方がいらして、顕花をされました。

 太平洋では、タラワ、トラック、ガダルカナル、ペリリューはぜひ訪れたい場所だと思っています。

 特にペリリューは”The Pacific”で見て以来、わずか3x9kmの島で、どのように陣地を構築して、攻撃を遅延させたのか、じっくりと回ってみたいと思っていたところです。


 そんな時、今回、両陛下が慰霊でペリリューを訪問されると伺い、当時、昭和天皇から御嘉賞を11度頂いて士気が上がった兵隊も、今では英霊でもきっと感無量のことと思います。
 両陛下も事前に三十四会(みとしかい)の土田さんと永井さんと面談され当時の様子を聞かれたということで、慰霊には当時の状況を思い浮かべて臨まれることだと思います。





実弾射撃コース





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Posted by philshooting  at 08:00戦史

2015年03月27日

DPMSライフルの試射

 こんにちはPhilshootingです。
 先日、DPMSを射撃する機会があったので記事に残しておこうとおもいます。

 さて、ライターである自分は、事件などをネタにして追い続けるタイプではないのですが、今回のドイツ機の墜落では長い時間CNNを見させていただき、結構勉強になりました。
 
 ジャーマンウィングズ機の墜落事件では、副操縦士の Andreas Lubitz(28)という人が、機長がコックピットを出たときに中からロックしてドアを開けず、降下ボタンを押したということです。呼吸もレコーダーに入っており病気でのアクシデントでもなく、さらにテロリストの経歴もないということです。
 今後は、原因解明のため個人の周囲を調査するのだそうだが、既に家までTVに写っていましたね。IS絡みでないことを祈りたいですね。また、賠償なども故意となるとどうなるのか気になります。 

 さらに、サウジがイエメンを空爆したとか、アフガンのガニがオバマに米軍の駐留の延長をお願いしたとか、アメリカがティクリートの空爆に参加したとか、アメリカとイランの会議をイスラエルが盗聴していたとか、、興味あるニュースがたくさんでした。

 あまり時間はないのですが、今後もCNNを見る必要があるとおもいました。


 さて、本題に戻りますが、DPMSはM16やM4と同じようにAR-15から派生したもので、軍用と民間用があるようです。自分自身もあまり知らなかったのですが、M16系に大変似てますね。USの主に警察系だとおもいますが、特殊部隊で使われているそうです。






 自分も女の子のスタッフも撃ってみましたが、反動も少なく、よく当たっていました。何とかこの銃をお借りしてライフルコースでも使用してみたいなとおもいました。





実弾射撃コース





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Posted by philshooting  at 00:10ライフルの射撃

2015年03月26日

ハンドガンの正確精密射撃で高得点

 こんにちはPhilshootingです。
最近は大きな話ばかり記事にしていたので今日はハンドガンの話にしたいとおもいます。
 
 さて、Philshootingでは、前回の射撃コースからコース参加者に記録に挑戦していただいています。
 なんでもそうなんですが、スポーツ射撃でも何かの目標がないと達成感がないというか、面白くないとおもいます。

 Philshootingのコース参加者は、ほとんどの方がお一人の参加者で、その人がうまいのかどうか、コーチやわれわれスタッフにはおよそのことはわかりますが、コース参加者は自分ではわからないとおもいます。

 あるいは自分の成果を公表する場もないとおもいます。

 Philshootingのハンドガンアドバンスコースでは、射撃場で行う射撃大会やIPSC系だとLevel1の大会に出る腕前までになることを目標としています。今まで参加された方は全員、コーチやデモをしていただいた上位のシューターの方々にお墨付きをいただきましたが、実際に試合に出てみたいという方は残念ながらいらっしゃいません。

しかし、観光地に知り合いと行って、腕前を見せたいという方は多くいらして、実際にこの前xxxに友人と行って、うまいと言われました。という話も伺いました。

 そこでいろいろと考えて、ネット上で試合形式にして成果を公表できれば、面白いかなと思い、普遍的な射撃コースを設けて成果を記録することにしました。

 ライフルコースでは、昨年、200ヤードの長射程コースができて、早速、競技方式を取り入れています。Scope付き依託射撃で12月に射撃されたSTAROさんのすばらしい記録はまだ破られていません。

 今回は、射撃が初めてだという方だったんですが、記録登録第一号ということでやっていただきました。

 ハンドガンでは3つの記録コースがあるのですが、その中のひとつ、ASPという競技で使っている的(直径5cmの的が5つ)を使って5mの距離から撃ち、得点を競うというものです。ハンドガンの精密射撃になります。

 1日目にやっていただいたときは、18点(50点満点)だったのですが、2日目の終わりにやっていただいたときは、なんと48点という高得点が出ました。正直驚きました。
 5発続けて、5つの的に撃つので、まぐれとかいうのはなかなかないとおもいます。自分も含めていままで何人か何度かやったのですが、なかなか難しいです。




 おそらく、この記録はなかなか破られないとおもいますが、しばらく様子を見て、派生として10mとかの部も必要があれば作りたいとおもいます。

 ほかにも2記録コースがあり、正確性を加味してスピードを競うものとなっています。




実弾射撃コース





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Posted by philshooting  at 07:30拳銃の射撃

2015年03月25日

ドイツ旅客機の墜落とニュース

 こんにちはPhilshootingです。
 今日は、射撃の記事を書いていたのですが、ニュースがあったので急遽その内容を残しておきます。
 この記事を書いているのは、フィリピン夜の11時ころなので日本では12時くらいになります。
9時ころフィリピンのニュースを見ているとフィリピンのニュースではよくわからなかったのですが、飛行機が墜落したらしいというニュースでした。

 すぐ、まさかテロ?! と頭によぎるのですが、よくわかりませんでした。

 すぐにCNNに変えてみると Breaking News で大々的にやっていました。同時に日本での情報をネットで見ていたのですが、ずいぶん情報の伝達というのが違うのがこのような事件でよくわかります。

 フィリピンでは、中流家庭以上ではだいたいケーブルTVというのを契約していて、100チャンネルくらい見ることができます。英語の映画やニュースなどが多いです。よって国際的なNewsはCNNなど普通にすぐに見ることができるので割りと早く情報をつかむことができます。

 10:01AM にバルセロナ発デュシュットガルト行き Germanwing社の A320機が 11AMころ フランスのアルプスに墜落した。
150人が乗っていた(後に152人 日本では148名) 内訳は乗員144名+赤ちゃん2名+クルー6名。
 墜落前 わずか6分のうちに 14000フィート(4200m) 降下した。
 生存者はいないとフランス大統領が発表した。
 ドイツのメルケル首相(Angela Merkel)が、会見を開き、多くのドイツ人が乗っていて、明日、現地に向かうとのこと。
 ニュースでは乗客は、ドイツ、スペイン、トルコの順に多かったようだ。

同型機




 ちなみに日本とスペイン、フランス、ドイツみな同じで8時間の時差があります。墜落したのは日本時間の午後7時ころです。
 堕ちた飛行機の航空会社のGermanwing社ですが、ヨーロッパでは有名なLCCで路線網がかなりあるとのことでした。

 先進国でこのようなことがあると大々的なニュースになるのですが、CNNの速さと正確さと中身の濃さには驚かされます。3次元の地形図を使って、フライトの詳細を説明し、異常が分かったであろう地点でどうして近くのマルセイユの飛行場に行かなかったのかなどまで解説していました。
 そういわれるとテロの可能性もあるのかと邪推しますが、原因に関してはさすがに誰もコメントしていないようでした。 朝には、何らかのコメントがあるのかもしれません。





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Posted by philshooting  at 00:23安全保障

2015年03月23日

特殊部隊へのバックアップと編成

 こんにちはPhilshootingです。
 特殊部隊は、先日あったような人質の救出、破壊、特定人物の捕獲・殺害など空爆や大規模攻撃ではできないような隠密裏に行う任務で使われることが多いとおもいます。
 
 進入するときは、隠密裏にできるだけ少人数で行うとおもいます。
 ですが、問題は途中で発覚したときや離脱のときは、バックアップ(支援)がないとしかも敵を圧倒するだけの火力支援がないと安全に離脱することはできません。
 バックアップはそれだけ大事です。






 先日、もう1月半以上も前ですが、フィリピンでは警察(PNP)の特殊部隊44名(ほとんど全員ですが)が殺されてしまうという事件が発生しました。
 日本では、ISの日本人の人質事件でそのニュースはあまり流れなかったかもしれませんが、フィリピンでは今でも大統領の責任を問い、政権を揺るがす事態となっています。

 これは、特殊部隊単独で国際手配のマレーシアのテロリストがいるというUSの情報に基づき、割と安易に開放組織のゲリラがいる場所にテロリストを捕獲しに行動を起こしたものでした。

 ですが、行動の途中にゲリラ部隊の攻撃を広い平原で受け、ほぼ全員が殺害されました。もし、攻撃を受けたときに火砲、ヘリコプター、支援部隊などのバックアップ(支援)があれば、こんな惨状にはならなかったでしょう。

 今もなぜ攻撃をバックアップなしで許可したかが焦点となっています。


 自衛隊が海外で特殊部隊の活動をするとしたら、ジプチのような陸上基地を本拠地にすることことが現実的だと思います。
 その場合は、特殊部隊に1個小隊(3個分隊)程度、航空機部隊、本部部隊、支援部隊(補給、整備)で 総勢200名程度

 特殊部隊の輸送には、オスプレイを予備を含め3機
 バックアップ(火力支援)に 攻撃ヘリを予備を含め3機、対地支援戦闘機2機
 その他 大型の輸送機1機











 というような編成が最小になるのではないかと思います。


 特殊部隊の運用に関して書いてきましたが、中東、北アフリカ地域ではISの状況からするとますます地域を広げていろいろなことが起こると思います。
 旅行者だけではなく、石油をはじめ、ビジネスがあるいじょう邦人はいますし、国交があるいじょう大使館もあり邦人も住んでいます。報道関係者もたくさんいるでしょう。
 
 どんなテロが発生するかもわかりません。
 特殊部隊の常駐や運用に関しては、さまざまな議論があると思います。日ごろから訓練をつみ、使用するかどうかはその時の議論で行い、いざというときの選択肢の一つとして特殊部隊の使用があるのは決して無駄ではないと思います。
 





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Posted by philshooting  at 07:30安全保障

2015年03月22日

特殊部隊の輸送やバックアップ

 こんにちはPhilshootingです。
 昨日は、特殊部隊の運用に当たっては、情報が大切だということを記事にしました。
 さて、どのような事案で活動するのだろうかと考えて見ると、事件の発生場所(国)によって対処が違うんだとおもいます。大きく次のように分類します。
1.先進国で日本とも交わりが深い国で発生した場合(アメリカ、フランス、イギリス、、、)
2.中堅の国で日本とも関係のある国(中南米、東南アジア、アフリカ、、、)
3.国交のない国、紛争国 (IS地域、北朝鮮など)

1で日本人絡みの事件が発生しても、現地の部隊が対応し、特殊部隊が派遣されることはほぼないとおもいます。

2の場合は、場合によっては、特殊部隊が派遣されることがあるのかもしれません。この場合、部隊の輸送や情報収集は割りとし易いし、例えば活動中や活動後の(人質救出など)のバックアップ(支援)は現地の部隊に期待できるとおもいます。チュニジアの事件で、もし、日本人が人質になっていたらこのケースになるかもしれません。

3の場合、まさに年初のISによる人質事件がこれに当たります。
まず、正確な情報をとる必要があるので、現地人やISの兵隊になりすましたり、偵察部隊を派遣して情報を集めます。
偵察部隊を送る場合は、それなりの部隊おそらく1個小隊規模の特殊部隊を現地近くの友好国に輸送し、選抜された偵察部隊を出します。
 友好国がない場合は、護衛空母のような基地になりうる船舶を派遣することになるとおもいます。

一般的には、闇夜に乗じて空路、水路を伝って、進入します。








運よく、近くまで辿り着けたら、偵察活動を行い、情報を基地に送ります。

それから、特殊部隊本体が、進入することになるとおもいます。規模としては10名程度の1個分隊が動きやすいとおもいます。









本体の活動(例えば人質救出)がうまくいった後は、離脱になります。
離脱にあたってはスピードと場合によっては相当なバックアップ(支援)火力が必要となります。
武装ヘリコプターや場合によっては空爆などの支援も必要かもしれません。

支援に乗じて、空路や水路で離脱をします。








 映画のようなストーリーですが、USであれば世界中に展開している空母や潜水艦を使って、このようなことができるのだとおもいます。

 じゃ日本ができるかということになると、技術的には、条件をいろいろつければできないこともないでしょうが、例えば、今海賊対策で使っているジブチの基地に特殊部隊とバックアップの部隊を置くというのも、中東対策のひとつの案だとおもいます。
護衛空母をいちいち派遣するのも時間とコストがかかります。

法的な処置がもちろん必要だとおもいますが、緊急展開用の即応部隊が海外にあってもおかしくないし、抑止力のひとつになるのではとおもいます。




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Posted by philshooting  at 20:43安全保障

2015年03月21日

海外で特殊部隊が活躍できるようにするには

 こんにちはPhilshootingです。
 年初には、日本人の人質事件、パリでの襲撃事件そして今回のチュニジアの襲撃事件とすべてISが絡んだ事件が発生しています。その対応には特殊部隊が使われたり、人質事件では特殊部隊の活用の議論がされたりしています。
 
 日本では、すでに陸海空自衛隊、警察、海上保安庁がそのような部隊を持っており、日本の特殊部隊で検索すればすぐ出てくるとおもいます。
 また、特殊部隊といえば、こんな感じの行動を想像される方が多いとおもいます。







 しかし、特殊部隊が実際に行動するには、法的な問題、情報、対応訓練、バックアップなどさまざまなやるべきことをクリアしなければ実際の行動はできません。

 日本国内でテロなどや人質事件が発生した場合は、やるべきことの半分以上はすでにクリアできており、実際に事件が発生した場合は、警察ではSWATなどが対応しているとおもいます。

 こと海外となると、話はまったく別で、やるべきことの数%程度しかクリアできていないとおもいますが、行動部隊に関しては割りと早く立ち上げることができ、実際行動するとなると陸自の即応部隊が一番スキル的には近いとおもいます。
 基礎スキルとしてはレンジャーで、それに空挺、水路進入、情報機器の扱い、射撃、爆破などのすでに実施はされているとはおもいますが、さらにスキルに磨きをかけ、装備を充実させれば、どこの国の特殊部隊にも負けない部隊は編成できるとおもいます。

 しかし、これらに加えて、正確な情報、法的な処置、関係各国との連携、移送手段、兵站、バックアップが必要になります。

 例えば、海外で、ある日系企業がテロリストに占拠され、人質をとられてしまい、日本の特殊部隊の活用も選択のひとつと考えられた場合、いざ実行に移そうと思うと
 周囲を含めた全体的な情報の入手
 詳細の情報の入手
 派遣をする法的な処置
 部隊の準備
 部隊の輸送
 兵站
 バックアップ(支援)
などなどやるべきことがありますが、部隊の準備以外は具体的には何もできていないような気がします。

 まず情報ですが、年初の人質事件もそうだったんですが、いざ発生してみるとテロの背景などの情報はまったく取れず、コンタクトもできない状態でした。
 さらに救出作戦をしようとすると、詳細の位置、内部の状況が正確に把握されていなくてはなりません。

 衛星の活用はもちろんのこと、内部の協力者の活用、偵察行動などをすることが必要になります。
内部の協力者は普段からいろいろなところで育成していないとだめですが、衛星の活用や、偵察隊の派遣は必須で、特に特殊部隊の派遣の前に小規模な偵察隊を派遣して、現地の詳細の情報(テロリストの規模、装備、人員の配置、人質の位置など)を自ら収集することは大事だと思います。

 正確な情報があれば、正しい譲許判断をすることが可能になります。

 長くなるので、輸送やバックアップに関しては、またの記事にしたいと思います。




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Posted by philshooting  at 16:22安全保障

2015年03月17日

戦術核と戦略核

 こんにちはPhilshootingです。
 一昨日、プーチン大統領がクリミア併合の時にNATOの攻撃に備えて、核兵器の使用も辞さなかったと語ったとニュースで報じられていました。
 プーチンは愛国心の塊のような人ですから、そのくらいの覚悟を持って、祖国防衛のために併合に及び、ウクライナのNATO入りも断固阻止するんだという強い意思の元での発言とも取れますが、ロシアのような大国が戦術核を使用すればどのような事態になるかも想像できたはずです。
 むしろ、ウクライナがNATO入りしないための欧州へのけん制、オバマ大統領が在任中はアメリカは手を出さないとおもいますが、念のためアメリカへのけん制とも取れます。

 さて、今日はその核の話ですが、核には使用する目的により戦術核と戦略核があります。戦術核は、紛争地域内で、限定された数キロの範囲だけの戦術的目標に対して有効な核兵器です。
 今回、プーチン大統領は、NATO軍が攻めてくると想定し、その圧倒的な地上軍を制圧するために、戦術核の使用を想定したものと思われます。
 戦術核は、航空機、ミサイル、ロケット砲、先日から説明している野戦砲かも発射できます。野戦砲から発射する場合は30~50km先の敵に向けてということになると思います。








 仮にNATO軍が攻撃する時は、まず、通常兵器の場合、ミサイル攻撃、空爆と続き、ロシア軍も航空機、対空兵器で対抗するんでしょうが、ロシア側が劣勢になった場合、NATOは圧倒的な地上軍で攻撃してくると予想し、たまらず、戦術核の使用ということなんだと思います。


 一方、戦略核は、もっと大規模で大陸間などのような遠距離で使用され、1発で数十キロの範囲で都市など戦略的目標に対して有効なものです。
 戦略爆撃機、地上弾道ミサイル、艦船弾道ミサイル、潜水艦弾道ミサイルから発射されます。
 










 戦術核と戦略核は、定義が曖昧ですが、戦術核は、地域の戦闘の延長で使用されるものと考えればわかりやすいかもしれません。
 が、一度、戦術核を使用すると相手も報復で戦術核を使用するでしょうから、その応酬が何度か続き、結局はその延長線上で連鎖的に戦略核が使用されるということになりかねません。

 もし、ISのような組織が戦術核を持てば、使用は必須で、いろんな国になりすましたりして、中東発の核戦争ということにもなるでしょう。




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Posted by philshooting  at 07:30兵器一般

2015年03月15日

自走榴弾砲と戦車

 こんにちはPhilshootingです。
 最近は、火砲の話を書いていますが、今日は、ISとの戦いで使用されているイラク軍の戦車と自走砲について書いてみます。

 こちらがM109 155mm 自走榴弾砲 です。






 こちらが M1A1 エイブラム戦車 です。






 イラク軍の装備ですが、イラク戦争が始まる前はロシア製が多かったのですが、戦後はアメリカ製になっており、例えば戦車でいうと ロシアのT72があったり、アメリカのエイブラム戦車があったりします。テレビでは重砲はアメリカ製のほうをよく見かけます。
小銃は、ロシアあるいは中国製のAK47をよく見かけます。特にクルドはAKですね。ひょっとして、イラク軍はM16系でイラン軍、クルドがAK系なのかもしれません。そうすると歩兵で持っている銃によりどこの兵員かを識別することができますね。いずれにしてもM16系を装備していればイラク兵であることだけは、間違いないようです。

 また、多種にわたる兵装は、部品の整備・補給に多大な影響を与えます。イラク軍の様子では、重火器の整備状況はかなり悪いと思われます。


 さて、自走榴弾砲と戦車ですが、一般の方が見ると戦車と思うくらいよく似ていますね。慣れた人だとすぐわかると思います。
 自走榴弾砲は、砲兵(特化)の装備で、昔はこんな砲で射撃していたものが、進化して装甲車載されたものと理解していいと思います。




 なぜ、装甲して自走ができるようになったのでしょうか。
 榴弾砲は、敵の見えない遠方から指定された目標に複数の砲で集中的に撃ちますが、近年だと敵は弾道を即座に計算して発射座標を割り出し、正確に撃ち返す事ができます。
 撃ち返すときは曳下射撃が多く、裸の兵士を殺傷してしまいます。

 撃ったら場所を移動する。兵士を破片から守る ということで装甲自走化したというのが主な理由で、もちろん早い機動攻撃に対応するということもあります。


 戦車は、戦車兵(機甲兵)の装備で、武装された装甲車両が進化したものと考えていいと思います。
 戦車は、視認できる敵、主に敵の戦車をターゲットととし、重火器の近接戦闘用兵器と考えてもいいと思います。
 戦車といえば対抗兵器としてRPGがよく出てきますが、RPGでは戦車のメインの装甲を打ち抜くことはできませんが、足元だと戦車がスカートをはいていても、タンデム方式の弾で破壊できるかもしれません。
 戦車と弾に関しては歴史があるので、またの機会に記事にします。





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Posted by philshooting  at 08:00兵器一般

2015年03月14日

火砲の口径

 こんにちはPhilshootingです。
 先日火砲に関して記事にしましたが、火砲でわかりにくいのは、例えば 39口径 155mm自走榴弾砲とかいう言い方をしますが、小火器だけ知っている人にとっては非常にわかりにくいとおもいます。

 火砲で言う口径とは、口径長のことで砲身の長さつまり砲身長という意味と砲身内径という意味と2つありますが、口径長を指すことが多いです。
 155mmというのは砲身内径(口径)をあらわします。小火器ではこちらを口径といっています。
 口径長(砲身長)は、口径x砲身内径 です。 
 39口径 155mm 榴弾砲の場合、砲身内径(口径)155mm、口径長(砲身長)155x39 = 6045mm になります。

 陸自で使っているものは、
 FH70 155mm榴弾砲
 口径155mm、口径長39(155x39mm 砲身長)




 99式自走榴弾砲
 52口径155mm榴弾砲  口径155mm 口径長52(155x52mm 砲身長)




 M110203mm自走榴弾砲
 203mm 37口径榴弾砲 (203x37mm 砲身長)




 ニュースで見たイラク軍が使用しているのは、アメリカからの供与とおもわれる M109自走榴弾砲 でした。
こちらは 155mm 39口径 です。




 イラク軍+イラン軍+クルド は、果敢にISを攻めているようですが、アメリカの高官の話だと3年以上はかかるという見通しというニュースもありました。
 数ヶ月はISの武器弾薬の貯蔵・補給はあるとおもっていましたが(すなわち継戦能力)、それが数年となるとどこからか補給がない限りは、戦争は継続できません。
 すなわち、その協力者のしっぽをアメリカは認識したということでそういう発言になっているのだとおもいます。




実弾射撃コース





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Posted by philshooting  at 08:00兵器一般

2015年03月08日

火砲(野戦砲)の射撃

 こんにちはPhilshootingです。
 ISとの戦い、ウクラナイナでの戦いなど、戦闘になると以下のような重火器が出てくると思います。
 これらは、野戦砲で迫撃砲や榴弾砲と呼ばれています。




(こちはら歩兵が携帯できる迫撃砲)










(写真はインターネットから収集)


 火器には、いろいろな区分があるとおもいますが、ここでは、弾が直線的に飛ぶことで使用するものと曲線的に飛ぶことで使用するものに分けます。
 
 直線的なものとしては、小銃、機関銃、携帯ロケット砲(無反動砲)、戦車砲があります。直線的に飛ぶし、割と短距離で、効果が見える範囲でしか使用しません。
 
一方、曲線的なものには、迫撃砲、榴弾砲、ロケット弾、あるいはミサイルも入るかもしれませんが、そういうものがあります。これらは、長距離で使用して、長距離の場合は、射撃したものは効果を目視できません。
 火砲の代表である榴弾砲は、30~50kmは飛びます。
 
 昔は、車両などで牽引するものが多かったのですが、今は、自力で走行できるもの(自走砲)が多いとおもいます。
今の火砲は少なくとも小移動できることが最低の最低の要件となっています。なぜならば、発射後、敵に発射点を即座に計算され仕返しの弾が戻ってくる公算が大きいからです。

 遠くへ飛ぶので、当たったのか、目標を視認あるいは、目標の座標を確定する機能が必要になります。
 過去からずっと基本的にやられて方法は、目標が視認できる高いところに観測兵が赴き、目標の情報を射撃する火砲に伝え、試射をさせ、修正していくという方法をとります。
 有名な203高地は、旅順港を見渡せたので、観測点になる203高地を確保するための戦いでした。

 基本は、観測員が双眼鏡で目標を視認し座標を伝える。今では、レーザー照射をすれば、一発で正確な情報を割り出し、情報を伝えることができます。あるいは、飛行機からレーザー照射をすることもできますし、無人機であれば遠隔地から操作をすることもできます。
 ミサイルであれば、目標情報を受信して、自ら飛翔することもできます。(アクティブホーミング)


 さて、ISの戦いにおいて、火砲の射撃が出てくるわけですが、いろいろなことを考えてしまいます。
 米軍が主体的に参戦しているのであれば、無人機などを使った徹底的に分析した上での効率的な砲撃になったんでしょう。しかもIS側は住民を避難させず、人間の盾として使っているようです。
 よって、攻撃は慎重にされ、頓挫するか、あるいは強行して住民を巻き添えにしても攻撃するかです。強行すれば、米軍に対する敵対心を向上させ、ますます地域が混沌としてイスラム全体の反感を買うのかもしれません。

 一方、イランがすればどうなるでしょうか?米軍のような高度な技術はないでしょうし、手荒なことも予想されます。よって住民を巻き添えにしても攻撃をするんだと予想されますが、今度はシーア派(イラン)に対する反感となるでしょう。たとえISがイラクから排除されても、こちらも将来に禍根を残す宗派の混沌とした戦いは続くのだとおもいます。

 米国は、米兵の犠牲なしに、イランを使ってとりあえずイラクのISを排除できるかもしれません。その結果、イランの中東での覇権は増し、イランが核保有国になったりでもしたら、それはそれで大変なことになることが予想されます。
 (こちらは、イスラエルのネタニエフ首相が主張していることになります。)
 核保有が拡散して、今よりもっと危険な状態になることも予想されます。


 火砲の話から、結局は宗派や政治の話になってしまいましたが、それほど中東の問題は何をしても複雑化するということです。


 火砲の話に少し戻しますと、撃った弾は、目標で爆発をします。爆発をさせるのに主に3つタイプがあります。ひとつは目標上空で爆発させて歩兵などを広く殲滅させる。目標に当てて爆発させる。表面から少し入ったところで爆発させる。です。
 
目標上空で爆発させるのは、曳火(えいか)射撃 と呼ばれ、広く地表に展開した歩兵や装甲の薄い目標に有効で、近接信管で爆発させます。 日露戦争などで同じような爆発場面が出てきますが、その時代には近接信管はないので、それは時限信管を使ったもので、発射後何秒後に爆発させるかを設定できるものです。
 
堅牢な陣地やビルに潜む敵へは、徹甲弾で防護をぶち破ってから爆発させます。






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Posted by philshooting  at 18:21兵器一般

2015年03月06日

イラク軍だけではISの掃討は難しい

 こんにちはPhilshootingです。
 前回、師団を始め部隊の編成に関する記事を書きました。軍事関係の説明をするときには部隊の話が必ず出てくるので事前に記事にした次第です。
 そうしているうちに、2日イラク軍のISに対する反撃が始まったというニュースが流れてきました。
 手始めに中央のティクリートという町の奪還をするということで、その成功の可否が今後のモースル奪還を左右するということだそうです。つまり、攻撃のやり方が通じるかどうかを試すことだと思いましたが、イランの参戦で様子が少し違ってきたと思います。

 以下、自分が書いた勝手な作戦図ですが、イラク軍の兵力が3万ということでその前提で書こうと思いましたが、いくら砂漠があるとはいえ、200~400km正面を2個師団だけで攻撃(反撃)するのは、さすがに無理と思ったので、それでも主要経路だけに絞って、3個師団と予備1個師団、さらにクルド族の兵員約1個師団を北に配置しました。
 こんな感じで師団などは作戦図上に配置されます。





 イラク軍の編成を見ると、陸軍25万(実際は20万らしい)13個師団、警察軍35万があるということですので、実際は、(兵員の消耗などもあるので)のべ10万人以上は(5個師団以上は)駆り出されるような気もします。

 しかし、イラク軍の攻撃にあたってはいくつかの技術的な問題があります。

 まず、米兵によるイラク軍の訓練や実際の戦闘の映像を見ていると、イラク兵の士気がどうも高そうにない、訓練不足、統率が取れていないなど、軍事関係の方が見るとすぐわかるような弱い部隊の状況で、とてもISと戦って勝てそうな軍隊には見えません。

 そこで空爆やハイテクを使った米軍の支援、ふんだんな兵站支援などで相当なバックアップ体制を取り、それで戦闘は推移するのだと思っていましたが、そうではなく、アメリカは主体的には参戦しないようです。
 
 かといってイラク軍だけでは負けてしまうことが明白で、アメリカが参戦しないのであれば、イランが参戦ということになったのかもしれません。
まずはISを討つために毒をもって毒をせいすような感じなのでしょうが、その影には、米国の及び腰の態度がイランの参戦を促したのかもしれません。

 当初、イラク軍+米軍(有志連合)+クルド という体制での戦闘を予想していましたが、米軍に代わってイラン軍となれば、戦闘の推移はまた違ったものになってくると思います。






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2015年03月01日

師団という戦闘部隊単位

 こんにちはPhilshootingです。
 よく戦争や紛争関係のニュースで、1個師団規模の勢力とか、3万の兵員がとかいう言葉が出てくると思います。
 1個師団だと兵員は1万~2万人、反対に3万だと2~3個師団規模という概算になります。
 今日は、戦闘部隊の師団ということに関して解説してみたいと思います。

 師団というのは、陸軍の戦闘単位のことで、それだけで独自に戦闘する能力をもった部隊規模になります。
 戦闘をするには、前線で戦う、歩兵、戦車、戦闘を支援する砲兵、工兵、航空部隊、ミサイル部隊 とそれらを支援する兵站部隊になりますが、師団はそれらをすべて包含しているので、大抵の作戦任務を遂行することができます。

 自衛隊では、歩兵部隊を普通科部隊、戦車部隊を機甲科部隊、砲兵部隊を特科部隊、工兵部隊を施設科部隊と呼んでおり普通の人にはわかりにくくなっています。

 通常、師団とは、歩兵を主体とした歩兵師団のことを言いますが、主体が戦車の場合は機甲師団、主体が砲兵である場合は砲兵師団、空挺部隊である場合は空挺師団、歩兵が戦闘装甲車などで移動、展開する場合は機械化師団 などと呼びます。

 師団長には、通常、中将が当てられ、職業軍人になったからには一度は師団長をやってみたいというのが軍人の夢でもあると思います。


 師団は、通常、歩兵師団の場合、4~6個の歩兵連隊、戦車連隊、砲兵連隊とその他の部隊から編成されます。歩兵連隊は1000~2000名の兵員から構成されます。
 師団の約半分規模の戦闘単位を旅団とよび、旅団長には少将、准将が当てられます。

 連隊は、4~6個の歩兵中隊、重火器中隊とその他の部隊から編成されます。あるいは、2~3個の歩兵大隊、重火器部隊とその他の部隊から編成されます。
 歩兵連隊に戦車、砲兵、空中機動とその他の部隊をつけて連隊戦闘団という最小の戦闘部隊を編成することもあります。
 連隊長には、通常、大佐クラスが当てられます。
 連隊長も職業軍人である限りはやってみたい補職のひとつでもありますが、早い人は40代の前半でなるので、そういう人には、最終目標ではないと思います。

 中隊は、4~6の歩兵小隊と中隊本部などの要員から構成され、200~300名の規模です。
 大隊は、約2個中隊+規模になります。
 中隊長には、大尉・少佐、大隊長には、少佐・中佐が当てられます。

 小隊は、3~5個の分隊から構成され、40~60名の規模です。
 小隊長には、少尉クラスが当てられます。
 分隊は10~15名の最小単位になります。分隊長には軍曹クラスが当てられます。

 よく、戦争映画などで出てくる単位は、特殊部隊を含めて、この分隊が多いと思います。

 昔の映画 プラトーン というのは Platoon で小隊のことを意味します。

 



 今日は、部隊編成に関して記事にしましたが、今後、いろいろなことを説明するには、(例えば、小隊が装備している火器で、、、、という解説になったりしますが、この小隊というおおよそのことがわからないと説明になりません。) この部隊編成がキーとなるので前提として説明しました。



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Posted by philshooting  at 13:18安全保障