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Posted by ミリタリーブログ  at 

2014年02月26日

9mm弾の威力

こんにちわ PhilShootingです。


射撃技術の話ではない話題が続きますが、どうしてもTestしてみたいことがことが前からあり、先日、日曜日にやっと実現できたので、ブログに残しておきたいとおもいます。

以前、弾丸の種類には大きく分けて、フルメタルジャケットの普通弾と弾丸の先がカットされたホローポイント弾があると書きました。
ホローポイントは、一般的には、殺傷力があり危険だと思われているでしょうが、これは、人体のような軟目標に対して、中で花びらのように広がり、組織を破壊し、致命傷を与えてしまうからです。

では、普通弾のあるいはもっと硬い徹甲弾のようなものはどうでしょうか。軟目標に対しては、貫通して当たり所によっては致命傷にならないかもしれませんが、車や壁のような硬目標に対してはホローポイントでは抜けないものも抜いてしまうと思われこちらも危険です。

この普通弾とホローポイント弾の違いについて検証してみました。

使った弾は、以下の9mmフルメタルの普通弾とホローポイント弾です。途中、先が鉛で少し平べったいソフトポイント弾も使用しました。




まず、当たるのか当たらないのか?
容易に想像できるのは、距離を離して撃てば、ホローポイント弾は、先が開いている分だけ、いくら高速回転しているとはいえ、空気の抵抗を平等に受けないので、バラけてしまうのではないかと思ってTestしてみました。

10m程度の距離では、さほど命中精度に大差はなったのですが、15mも離れると、3名の当てるのがうまい射手に撃ってもらいましたが、3名ともホローポイント弾のほうが精度が悪いという結果になり、予想とおりでした。

こちらのTestは、弾さえあれば容易にすることができます。


次に、どのくらいの威力があるのであろうか?

こちらは、厚紙ほどの厚さがあり、手では折り曲げられない程度のスチール(0.1mm程度の厚さだと思います。)を買ってきて、切って、何枚も用意して標的としました。

期待値としては、5,6枚程度重ねた標的で普通弾では抜けるが、ホローポイントでは、途中べっちゃっとなって抜けないというものでした。

しかし、この期待は見事に裏切られて、最大12枚まで標的を重ねたんですが、普通弾はもとより、ホローポイント、ソフトポイント弾まで抜けてしまいました。
緊密な重ね方でないにしても、12枚合計すると1.5mmはあると思います。

以下がその結果となります。

正面、どの弾も同じ大きさで目標に進入します。




側面、12枚重ね(広げています)





結果
緑:普通弾    赤:ホローポイント    青:ソフトポイント





この結果から、驚いたのですが、9mm弾については、思ったより威力(貫徹力)があるということです。
ちょっと硬い弾にすれば、ちょっとした装甲も防ぎきれないかもしれません。
45口径の弾は、スペック的に見ると9mmと威力は変わりませんが、弾が大きい分だけダメージは大きいと思われます。マグナム弾は、発射薬が多い分だけ弾の威力は大きく、貫徹力も強大だと思います。

今回は、中途半端な結果に終わってしまったので、次回は、もう少し、厚めの鋼板を用意しようと思います。

なお、鋼板を使ったテストは、跳ねることが予想されるため、周囲や自分の安全を確保してやらないと怪我をしてしまいますので、まねはしないほうがいいかと思います。



Philshootingでは、ホローポイント弾を撃って見たいという方には、紙目標のみに対して許容したいと思います。




実弾射撃コース




  


Posted by philshooting  at 00:32弾薬

2014年02月21日

FN 57 と Armscor TCM

こんにちわ PhilShootingです。

昨年か一昨年か忘れましたが、ArmscorでTCMという22口径のHandgunがあるということで撃たせていただきました。
ArmscorのHandgunは、大体1911仕様で、普段撃ちなれているので、扱い易くもあります。
(写真はInternetから収集)








ところが、このHandgunは、22口径というか、M16などの5.56mm 223Rem Nato弾を短くした弾を使用するということで、普通の22口径の銃とは大違いでした。弾は、なぜかフォローポイント弾でした。
撃ってみたところ、音がでかい、リコイルも大きい、銃口の閃光が大きい(MuzzleFlash)、そこそこ当たるという感じでした。

考えてみると、ライフル弾を短くしただけなので、Handgunにしては、相当な威力なんだと思います。
これがホローポイントではなく硬い徹甲弾であったら、防弾チョッキや車でも通り抜けるかも知れないので、民間用にはホローポイントしか売られていなんだろうなとおもいます。


昨年ですが、恥ずかしながら、世界中のHandgunで一番人気のあるのは何だろうなと調べてみると、あるサイトでは、FN57が昨年は一番といういうことでした。
FN P90 サブマシンガンは知っていても、FN57は知らなかったのでこちらも調べてみるたところ、どこかで見たような弾の仕様だったんで驚いたんですが、TCMとほぼ同じということでした。






普通は、FN57を知っていて、ArmscorのTCMを見て驚くんでしょうが、逆だったわけです。
FN57は、弾に5.7x28mmを使用している(P90と同じ)ので、57(Five Seven)と呼ばれいます。
一方、TCMは 5.56x(26)mm の弾を使用しています。(28mmとか26mmは薬きょう長のことです。)

弾の仕様的には、FN57の方が少し強力なようです。FN57も民間用には弾頭が青色の(柔らかい)スポーツ弾が売られているだけだそうです。
銃口を出るときの初速は、TCMが2000fps+ (feet per second),FN57がそれより少し早いということです。
FN57の弾には、かなり硬そうなものもありますね。
どのくらい抜けるのか試したくなります。(弾が売られてないので、できませんが)







銃の姿形は、まったく違っていて、重さもぜんぜん違います。TCMは1911タイプで,約1.3kg、FN57は、その約半分です。
いろいろなコメントを見ていると、撃ったときの反動(リコイル)は、9mm銃より30%近く軽減されているということでしたが、TCMではそうは感じませんでした。


TCMの特徴としては、驚くことに、9mmのバレルも同時についているセットがあって、換装可能です。つまり、TCMを買えば、2通りの銃になるわけです。

ついでに、Armscorはフィリピンの会社ですが、USにもArmscor USA というのがあるようですが、ほとんどは、その子会社か関連会社かわかりませんが、RockIslandArmor という会社、ブランド名で売られており、アメリカのTCMには、RockIslandArmorの刻印がされています。


Philshootingでは、銃に関する理論、安全管理、射撃技術、分解結合などを基礎から学べるということを主眼にしていますので、銃の種類がたくさんあり、いろいろな銃が撃てるということではありません。
むしろ、先に特定の銃で徹底的に学んでもらいたいとおもっています。

とはいっても、自分もそうであるように特殊なもの変わったものには興味があることも事実なので、コースに参加していただいた方には、少しですが、その他の銃も撃っていただくようにしています。
毎月プロモをしているので、無料でその他の銃を体験的に撃つことができます。




実弾射撃コース




  


Posted by philshooting  at 00:05銃器

2014年02月17日

VHS-D ライフル

こんにちわ PhilShootingです。

今日は、VHS-Dというアサルトライフルの射撃の機会があったので、忘れないうちに、写真と感想を書いておきます。

下が、その写真です。










このライフルは、クロアチア産の銃とWebでは書いてありましたが、自分が見た銃はイスラエル産と書いてありました。これはどういうことか不明ですが、一般にはイスラエルのTavorTAR-21のコピーとか、フランスの FAMAS G2 に似ているとかいわれているそうです。
そのあたりは、Webで検索をすれば出てくると思います。(Weapon関連の情報は英語版が正確で情報量が多いです。)

この銃の特徴ですが、Safetyがトリガ前方についていて、右に回すとSemi、左に回すとAutoになります。真ん中はSafeでトリガが引けないようになっています。
あと、サイトですが、大中小と3種類で調整できます。


弾倉は、5.56mmNATO弾が30発はいるバナナタイプのものです。本体は3.0Kgあるらしいのですが、重くは感じませんでした。弾倉は軽いと思いました。

弾倉を入れて銃の上部にある棹桿を引く
Safetyをはずす
射撃をする

まず、Semiモードで撃ってみたのですが、ほかのライフルもそうですが、当たります。
M4やM16とさほど変わりないというところでしょうか。。

次にAutoで撃ってみたのですが、20mくらいのターゲットを撃ってもいいかと聞くといいというので、不思議な気持ちではあったのですが、撃ってみてわかりました。
M4やM16に比べて銃が暴れず、目標付近を掃射できたような気がします。

それから、Webで調べた VHS-Dには前方の握りがなかったのですが、今回撃った銃は握りがあり、非常に撃ち易かったと思います。







実弾射撃コース




  


Posted by philshooting  at 00:35銃器

2014年02月15日

ハンドガンを早く正確に撃つ~弾倉交換技術


こんにちわ PhilShootingです。

東京は、今週も大雪だとNewsでみました。大変ご愁傷様です。スリップなどには十分気をつけてください。

さて、今日はハンドガンの弾倉交換について簡単に書いてみたいとおもいます。
MagazineChane MagChange ともいいます。

Philshootingでは、2,3日コースの最終段階とアドバンスドコースで本格的に練習を行います。
1日コースでは、時間的に余裕のある場合とスキルに応じて少しだけ行います。
スポーツシューティングでは時間を競うので、当然MagChangeを迅速にできることが要件のひとつになります。

下のVideoは、アドバンスドコースでデモをやっていただいた Josef のものです。
早くてわかりにくいかもしれませんが、ほとんど時間のロスなくスムーズにやっています。






簡単に説明します。

射撃の区切りで、弾がなくなる、あるいは弾がなくなる前に、
フィンガーアウト、
右手親指で弾倉リリースボタンを押して弾倉をはずす(左手でボタンを押してもいいです)
と同時に、左手で新しい弾倉をとりだして
弾倉を入れて交換完了

すでに前の弾倉で弾を撃ちつくしている場合は、スライドが引かれたままになっているので、スライド留めをはずす、あるいはスライドを引いて弾を込めて、継続射撃をする。

前の弾倉で弾を撃ち尽くしていない場合は、弾が薬室に残っているので、そのまま継続射撃をする。

ということになります。

なかなか頭で理解するのは難しく、体で覚えたほうが早いかもしれません。


さらに詳しく、書いておきます。

まず、マガジンのマガジンポーチへの入れかたですが、銃に入れる側をポーチの下にさします。向きですが、弾の頭が前方になるようにします。

次にポーチからの取り方ですが(右利きで話します。)、左手で取ります。人差し指をマガジンの前方面に沿って指差すようにして、残りの手でマザジンの側面を握って、取り出します。

人差し指を入れるように銃にさしこみます。

ここままで、銃にマガジンを挿入することができます。


挿入されたマガジンの落とし方ですが、通常は右手の親指でボタンを押して下に落としますが、操作に危険を感じる場合は、左手でボタンを押してもいいとおもいます。
マガジンは下に落としてください。
日本で練習する場合は、エアガンが多いとおもいますが、マガジンを下に落とすと壊れてしまいますので、マットなどをおいて厳重に保護しなければなりません。
(自分は、ベッドの上で練習していましたが、落ちたマガジンが下ではねて床に落ちて、マガジンからガスが漏れました。)

マガジンを複数さしている場合は、前から取っていきます。最初は銃に入っていますよね。それは手で入れてください。
次に前から順番にとっていきます。前からとるのはとりやすいのと間違いがないからです。

連続して説明すると

まず、ベルトのマガジンポーチに1つ以上のマガジンを入れておく。
銃にマガジンを入れる。
射撃をして、弾倉交換をするときに、、
フィンガーアウト
弾倉をはずす
同時にポーチからマガジンを取って、弾倉を込める
射撃を再開する

になります。


どうですか、少々わかりにくかったかもしれませんが、Philshootingではこのようなこともコースで丁寧に教授しています。
一旦学べば、日本でもトレーニングをすることができます。






実弾射撃コース




  


Posted by philshooting  at 23:32拳銃の射撃

2014年02月12日

ハンドガンの弾について

こんにちわ PhilShootingです。

今日も、くだらない話かも知れないですが、’S-最後の警察’ というドラマを見ていると ナイクラッド弾(Nyclad) というのがあり、非常に危険な弾だというふれこみでドラマの中で出てきました。

自分はどちらかというと火砲や戦車砲や爆弾などの弾には詳しいのですが、小火器弾となると種類も多く、呼び方なども特別な言い方をする場合が多くて、時々頭をかいてしまうことがあります。

何回も出てくると覚えることはできるのですが、本質だけ知ってりゃいいやとおもってしまい、覚えないことが多いです。到底マニアの方には追いつけないとおもいます。

このNyclad弾もドラマで出てきたのはいいのですが、知りませんでした。
38口径のリボルバーから撃ってたような
弾頭が青だった
非常に危険な弾だと言っていた

ということで、検索をかけてみると出てきました。
要は、ナイロンコートされたホローポイント弾であるということでした。
Nyclad弾とは何かといわれると そういう答えで間違えはないとおもいます。

さらに目標に当たったときの弾丸の炸裂した写真を見ると通常のホローポイント弾よりも均一に炸裂(花開いたような感じ)しており、殺傷力も高いとおもいます。
これはナイロンコートの成型がより正確にできたためと考えられます。


前置きが長くなりましたが、弾に関して少しばかり本質的なことを書いておきます。
弾薬の要件として
・目的にあった破壊力があること
・識別ができること
・取り扱いが容易で安全であること
・貯蔵が容易であること
・劣化しにくいこと
・コストが安く大量生産できること
などがあります。そのほか人道上認められない弾でないことも要件のひとつになります。

次にハンドガンの弾の種類ですが大きくは
1.フルメタルジャケット弾のように先の尖った弾
2.先が平らで鉛がむき出しになっている弾(ソフトポイント弾)
3.先がすり鉢上にくぼんだ弾(ホローポイント弾)

鉄などの硬目標に関しては、貫徹力で1,2,3の順に有効です。
人体などの軟目標に関しては、目標に当たってからの弾の裂け方により3,2,1の順に有効です。

ハンドガンの弾の種類にですが、また、冒頭にも書いたとおり弾の種類はいっぱいありますが、極論すると 本質的には、1と3になるとおもいます。








このNyclad弾ですが、現存する弾が38スペシャルだけ(もう一種類あったような気もしますが)で、メジャーな9mmや45口径には見当たらないことから、上の要件を鑑みて、実現していない何らかの理由があると考えられます。




実弾射撃コース




  


Posted by philshooting  at 04:29弾薬

2014年02月09日

ハンドガンを早く正確に撃つ~安全技術


こんにちわ PhilShootingです。

2014年2月8日、9日は、東京では記録的な大雪になったそうですね。
こちらフィリピンでは、8日から夏らしき天気になり、暑いです。
フィリピンにも夏とかあるのかとお思いでしょうが、多少ですが、暑い時期と涼しい時期があります。年間を通して、おおむね27~32度というところです。暑いのは例年ですと3~5月です。
夏ですが、近年では東京のほうが格段に暑いです。
自分は昨年東京で夏バテになりました。


さて以前、射撃に関しての技術要素をいくつか書いて見ましたが、本日はその中で安全管理に関して書いてみたいとおもいます。これは、Philshootingを始めるひとつのきっかけになった項目になります。

安全管理技術
 射撃場外での安全管理技術
 射撃場内での安全管理技術
  射撃前の安全管理技術
  射撃中の安全管理技術
  射撃後の安全管理技術

射撃場では、射撃統制をする人がいて射場をコントロールしますが、当然射手も守るべき項目がたくさんあります。

射撃をする前は、前にも書きましたが、銃を安全化しておきます。
射場に誰もいないことを確認します。

’レンジクリア’
そして射撃をするときは周囲に喚起するということで ’ファイアリング’と大声で言ったほうがいいでしょう。
そして射撃を行います。

銃に関してですが、いままでPhilshootingに参加された方、射撃場で見る日本人の80%程度だとおもいますが、これが日本人の特徴なのかどうかはわかりませんが、すぐ皆さんトリガ(引き金)に指をかけてしまうようです。
射撃をする直前まで フィンガーアウト といって引き金に指をかけてはいけません。
安全装置とかいうまえにこれは絶対に守らなければならない事項です。

いったん癖がついてしまうとなかなか直すのは難しいものです。そのときはするんですが、しばらく射撃をしているとすぐに忘れてしまいます。
薬室に弾が入ったままでは非常な危険な状態になります。

顕著に現れるのが、移動射撃で弾倉交換するときや移動しているときです。

以下の写真は、アドバンスドコースでのデモンストレーターのJosefのものです。










弾倉交換、移動時(射撃をしているとき以外)にきちんとフィンガーアウトしていることがわかるとおもいます。
移動射撃のときは、もうひとつ銃口は必ず前方(目標方向)向いていなければなりません。
最初、移動射撃を練習するときは、スピード、射撃、移動、安全とこういうことが頭の中で錯綜してしまいます。
しかし、練習して癖にしてしまえば、錯綜することもないとおもいます。




射撃を終了したときは、銃の安全化をを行って終了します。

Philshootingでは、コースに参加された方には

安全講義の説明
射場外での銃を使った完全管理の説明と実施
射撃時での安全管理の説明
実施時の安全管理

を徹底して行っており、参加後どこの射撃場で射撃されてもご自身で安全マナーがきちんとできるとおもいます。




実弾射撃コース




  


Posted by philshooting  at 22:04銃の安全管理

2014年02月08日

射撃の楽しさとは何だろう


こんにちわ PhilShootingです。

昨日は、射撃のうまさに関して書きました。
記事の最後には、射撃の楽しさとは何だろうかと最近は考えていると書きましたが、今日はそれに関して書いてみたいとおもいます。

極めて個人的な意見ですので、そうでないという方もたくさんいらっしゃると思いますが、とにかく書いてみたいと思います。

Philshootingを始めたきっかけというのは、自分が自衛隊の出身で武器弾薬とくに弾薬に関してはスペシャリストであったこと。射撃に関しては在籍中もそうでしたが、やめてからもたくさん撃っていたということ。どうも観光射撃なんかを見ていると安全管理がされていない、射撃の統制もされいなく、きちんと教えているところはあるのかな?何とかしなければと思ったのが始まりです。

始めた当初は、軍隊形式の訓練を想定して、きちんとした安全管理の下に統制された射撃をイメージして2,3回はそれで実施したように記憶しています。
射撃統制のためにでかいメガホーンを自分が持っていたので、参加された人にそれで殴られるのではないかと誤解されたくらいです。
ちなみに自衛隊のときM2重機の射撃で脚に土嚢を積んでいたにもかかわらず、跳ね上がって、もう少しで壁を越えて射場の外に出るところでした。そのとき、ヘルメットを当然付けているのですが、教官からそれが割れるほど鉄帽でたたかれたのを覚えています。
壁を出れば、弾は5,6kmもっと飛んでいったんだと思います。

しかし、Philshootingの訓練コースをやっていくうちにどうもコーチとか射撃に来ている人の様子が違うというか奇異に見られていたのに気づきました。
軍隊の訓練のようなというイメージの硬さと一般の方の射撃というイメージと違うなと思っていました。
それからいろいろと教えてもらい、フィリピンではスポーツシューティングが盛んであるということ知りました。

そういう経緯があり、今ではハンドガンでは競技会のスポーツシューティングをライフルではコンバットシューティングを目標にして、体系立ててやるようになりました。
でも基本は、きちんと基礎から教えるというのが根底にあり、それは変わっていません。


以上は、最近までの経緯なのですが、今はまたちょっと違うことを考えています。
きっかけとなったのは、Philshootingのメインのコースではないのでが、1日コースという基礎コースを設けていて、最近はちょくちょく参加される方がいて、参加者の意見を聞いてからです。

主催者側からすると、あくまでも基礎コースで、射撃というものを知ってもらうだけで、所要のスキルは得られないだろうと思っていました。

参加者からすると、射撃の基礎を学びたい、いっぱい撃ちたい、射撃を楽しみたい、しかも予算があまりない ということでした。

今週、ハンドガン1日コースとライフル1日コースをやりたいという方がいて、予算が厳しかったので1日にまとめてやっていただきました。
基礎は教えるのですが、弾数が多く、とにかく弾を消化するのに次から次へと撃っていただきました。

その方は、とにかく弾込め、射撃など楽しくやっていました。Videoも要望でいっぱい取りました。
コーチもその日は疲れていたのが幸いして? いつものような厳格さは少しなかったような気がしますが、とにかく楽しんでおられました。

その方は、ライフルは、めちゃくちゃうまかったです。ハンドガンも基礎を教えてもらってからはあたるようになったと思います。
ちなみにライフルでこの腕前だと200m離れていても、スコープなしで、例が悪いですが人であればヘッドシュートができるほどです。












素人がライフルを始めて、すぐ当たるという事はまずありません。ちょっとしか撃ったことはないと言われていましたが、よく聞いてみるとサバゲーでライフルをやっていたということでした。
想像するに基礎をしっかりとした上でエアガンをやられていたんだと思います。
自衛隊もそうなんですが、射撃訓練のうち95%は空撃ちでの訓練です。実弾なんか年に100発程度しか撃ったことはありません。それでも当たる様になります。
サバゲーでもエアガンで基礎をしかりやっておけば実弾でも上達が早いんだと思います。

そういうこともあり、とにかく当たっていたので大喜びで射撃を楽しんでいたということだと思います。

ハンドガンでも最後のほうは当たるようになって、20mからスチールなんかを撃って、楽しんでいただきました。


そのとき、そうか、、そういうことかと思ったしだいです。

競技会に向けて、それを目標にとにかく練習、練習でやるのもいいかと思います。
TopShooterの方々は1日1000発の練習をするそうです。スポンサーがついているので弾と銃の心配はありません。

でも、多くの方々、特に日本では、実銃でそんなことは到底できません。

ならば、たまにいって、最初は基礎が必要ですが、楽しく、いっぱい撃つのがいいのかなと思ってしまいました。
もちろんPhilshootingのコンセプトである基礎からきちんと学べますを忘れずにです。


Philshootingでは、本格的な宿泊コースと1日コースを今までも設けていましたが、忙しい、時間がない、いっぱい撃ちたい、基礎は学びたい、予算がない ということを受けて ハンドガンとライフルが1日でいっぱい撃てるコースを総合1日コースとして新たに開設しました。値段も安く設定していると思います。

興味がある方はぜひ参加してもらいたいと思います。

忙しい方でも、東京、名古屋、大阪から金曜日の夕方直行便に乗って、土曜日に射撃を満喫して、日曜日に戻ることができると思います。





実弾射撃コース




  


Posted by philshooting  at 00:22射撃一般論

2014年02月06日

射撃がうまいという基準

こんにちわ PhilShootingです。

Philshootingでは、1000発とか、700発とかそういう表示をコースでしています。
コースに参加された人からどういう意味があるのか良く聞かれます。

正直、最初コースを考えたときは1000発というのに結構インパクトがあるとおもったのとそれだけやればそこそこうまくなるだろうという感じはしていました。
適当といえば適当だったかも知れません。

しかし、1年ちょっとの実績から自分としての感覚はあります。
もちろん人によってかなり上達は違うのですが、
ハンドガンでは、1000発以上の射撃でそこそこのスピードでそこそこ当たるようになる。
ライフルでは、500発以上 というのが自分の基準です。

最初からきちんと基礎から教えてもらえれば、上達はもっと早いともおもいます。


Philshootingにきて頂いている参加者の半分以上は、グアムでの射撃経験のある方で、聞いてみたところ、数を撃っている方は、やはりうまいですが、早く正確に撃てるかと言うとまた別問題になったりします。

また、自己流で癖がついている方も修正が大変なようです。

ほかの所での射撃数とPhilshootingの射撃数をあわせてハンドガンでは1000発以上というのが自分の基準になりますが、他のところで1000発以上撃ったよという方は、Philshootingでは最低200発程度は必要かもしれません。

じゃPhilshootingのハンドガン1000発コース(実際はハンドガン900発、ライフル1000発)ではどういうことをして上達させているかというと(まったく初めてという方を対象として)

最初の250発程度で、Accuracy(正確な)射撃を教えています。
ポジション
グリップ
狙い
呼吸
トリガの引き方
ここで重要なのはトリガの引き方になります。引き金を引いたときに空うちでも銃口が動いてしまうと大抵弾は下に行ってしまいます。
10、15、20mと距離を変えて射撃します。

次の250発程度で多少早く撃ってもらっています。
ここで大事なのはグリップと腕です。これらが甘いとリコイル(反動)が大きくて次の弾が早く撃てません。
こちらも10,15、20mと距離を変えて撃ってもらってます。

次の250発程度でホルスターから抜いて撃つ一連の流れをやってもらっています。
コンディション2といって、弾入りの弾倉を装着して、薬室に弾を装弾していない銃をホルスターに入れてます。
銃を抜いて、スライドを引き、構えて撃ちます。

次の50発で、コンディション2からの射撃で検定を行っています。5発で15秒以内に当てることができれば合格という基準にはしています。

最後にマガジンチェンジ、移動射撃の体験をしていただいています。

最近は、私も、コンディション2で初弾が出るまでの練習をしているのですが、2秒程度かかっています。
チャンピオンは、コンディション2から3つのターゲットを2発ずつ撃って(合計6発)、1.67秒とか射撃場のBoyが言っていました。
いまだに信じられません。


数字だけで言うと、より早く、より正確に撃てたほうがうまい、つまりスポーツ・シューティングそのものになるのですが、それはそれで評価基準としては正しいとおもいます。
Philshootingではそれを目指してのコース設定とはなってはいます。

が、射撃の面白さ醍醐味というのはそれだけではなく、最近は射撃とは何なのかということも少し考えています。
こちらの記事は、また明日以降に書こうと思います。



Philshootingでは、基礎から丁寧に教えていますので、初めての方でも安心して学ぶことができ、射撃が上達します。



実弾射撃コース






  


Posted by philshooting  at 23:20拳銃の射撃

2014年02月05日

Beretta と MP5

こんにちわ PhilShootingです。

くだらない話かもしれませんが、先日、日本のドラマで隠蔽捜査というのを見ました。
毎週月曜日にやっているんですが、ナレーションといい、いじめといい、なんとなく警察版の半沢直樹のような気がしています。
それはさておき、今週版では、被疑者がBerettaを持っていて、人質をとって立てこもり、SATがおそらくMP5だとおもうのですが、突入して、弾切れのBerattaをもった被疑者をそうとは知らず、射殺してしまったというものでした。

主人公のキャリア署長は、突撃の命令をSATに出したということで、追い詰められるのですが、ふとしたことからBerettaとMP5の弾が9mmのパラベラム弾(Parabellum)で同じだということを知り、被疑者の死の原因は、ひょっとしてSATのMP5から発射された弾ではなく、Berettaから発射されたものではないかと疑いをもって、信実を追及していくところです。

そんな話の内容ですが、そういえば、先週、MP5とベレッタを撃ったなと思って、かぶってしまいました。
確かに ベレッタとMP5は、同じ9mmを使用しました。(正確には9mmx19mmのパレベラム弾を使用します。)







さて、先週金曜日、土曜日にPhilshootingのコースに参加された方は、ライフルコースでした。
通常は、M16&M4で660発、1911タイプの45口径で40発なんですが、今回はプロモつけたので、以下のようなたくさんの銃を撃っていただきました。

ハンドガンは、
コルト1911
アームスコア1911
ベレッタ92fs
S&Wリボルバー38スペシャル
アームスコア40口径

ライフルは、
M16
M4
ショットガン

になります。















ところが、ラッキーなのか、この日は、オーナーの親戚がH&K MP5Kを持ってきていたので、それも撃たせていただきました。コースに参加された方ももちろん撃つ事ができました。
以前、私はMP5Kを撃たせていただきましたが、そのときは確かリロード弾を使って、ずいぶん弾が跳ねた気がしました。

銃の所有者によるとFMJ(フルメタル)弾のほうがいいということだったので、今回はFMJを使いました。

以前の経験があるので、今回は銃をしっかりと構えて10mほどの距離でしたが、私は10発撃って7,8発的に入ったような気がしました。




サブマシンガンのオートモードの射撃に関しては、よっぽど訓練をしても正確に当てるのは困難だと思いますが、相手を制圧するという意味では有意義なのかもしれません。
また、MP5Kはオートで撃ち続けても、ジャムがほとんどないのもすごいところだと思います。


いろいろな銃が撃てるような印象で記事にしてしまいましたが、Philshootingでは、射撃技術の向上を目的としているので、基本は、ハンドガンは、ガバメント1911タイプ、ライフルは、M16&M4 を使用して、練習していただいています。
1つを極めた上でいろいろな銃を撃つことはいいかと思いますが、逆にいろいろな銃を撃っても射撃技術の向上にはならないと思います。

とはいっても、日本ではなかなか実銃を撃つ機会もないので、Philshootingの宿泊コースでは、プロモとして、今は
ベレッタ9mmx10発
リボルバー38スペシャルx10発
ショットガンx5発
ハンドガン40口径x数発
は無料で撃っていただくようにしています。

プラス ラッキーだった場合は、今回のように無料でMP5を撃てたりすることもあります。




実弾射撃コース






  


Posted by philshooting  at 08:08銃器